中国 車暴走で35人死亡 60代男の死刑執行 事件発生から2か月余

中国南部の広東省で去年11月、暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件で、死刑判決が言い渡されていた60代の男の死刑が20日、執行されました。

中国国営の新華社通信によりますと、広東省珠海の運動施設で去年11月、暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件で、公共の安全に危害を与えた罪で死刑判決が言い渡されていた60代の男の死刑が20日、執行されたということです。

また、同じく去年11月、東部・江蘇省無錫にある職業教育を行う学校で刃物で人が次々に襲われ、8人が死亡、17人がけがをした事件でも、殺人の罪で死刑判決が言い渡されていた20代の男の死刑が20日、執行されたということです。

中国国内では市民が無差別に襲われる殺傷事件が相次ぎ、経済的な苦境や社会に対する不満などが背景にあると指摘されています。

広東省の事件のあと習近平国家主席は、犯人を厳罰に処し、社会の安定を全力で守るよう指示を出していました。

いずれの事件も発生から2か月余りでの死刑執行で、中国当局としては同様の事件の再発を防ぐため厳しい姿勢を示したものとみられます。

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