鞆未来トンネルが3月30日に開通へ 福山市鞆町 広島県が見通し示す
広島県は17日、福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画の廃止に伴う山側トンネル「鞆未来トンネル」が3月30日に開通する見通しを県議会建設委員会で示した。複数の関係者によると、同日午前10時に現地で開通を祝う式典を開き、午後に通行を開始する方向で調整している。 【写真】広島県が3月30日に開通する見通しを示した鞆未来トンネル【地図】鞆未来トンネル トンネルは全長2114メートル。県は2022年12月に東側、23年7月に西側で掘削に着手した。24年6月に貫通し、路面舗装や照明の設置、東西の開口部周辺の交差点の新設など大詰めの工事が進んでいる。 県は当初、完成目標を23年度末としていたが、西側の開口部周辺の地盤が想定より固く、接続道路などの整備に時間を要した。完成後は片側1車線の県道鞆松永線の一部となり、鞆町中心部の渋滞緩和が期待される。 1983年に浮上した鞆港の埋め立て・架橋計画は、景観の保全などを巡って住民の賛否が割れ、湯崎英彦知事が12年6月に撤回を表明。県はトンネルを柱とした新たな計画をまとめ、掘削残土を使った埋め立て地の整備などにも町内で取り組んでいる。 また県はこの日の委員会で、資材費の高騰などのため、トンネル本体の工事費が6億2千万円増の79億5千万円となる見通しも明らかにした。県道路整備課は「引き続き安全かつ着実に工事を進めていく」としている。
中国新聞社