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候補者を知って、未来を選ぼう!

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2025.01

厳しい状況だからこそ、未来を築く価値がある-北川わたる【第2回】

    少し間があいてしまいました。

    北川わたるさん第2弾のお話です。

    前回は、北川わたるさんに高島市の未来を築く意気込みについて語っていただきました。今回はその未来を築いてくためにどのようにしていくのか、そのお考えについてお話をうかがいました。

    そして!

    前回を前編とし、今回を後編として2回にわたる連載と考えていましたが、北川さんからさらに色々な思いを聞かせていただいたこともあり、今回で終わることなくもうしばらく連載を継続していこうと思います。そのためにも今回の記事は「後編」ではなく、あらためて「第2回」としてアップいたします。

    喫緊の課題はインフラ整備

    ――さて、高島市を全国のロールモデルとしていくためにも、いろいろな打ち手が必要だと思うのですが、その点についてもう少し教えていただけますでしょうか。

    はい。まずポイントを大きく3つに分けて考えていく必要があると思っています。一つ目が喫緊の課題として取り組まなくてはならないインフラの整備、二つ目が経済など地場産業について、そして教育と、それぞれ視点からの取り組みが必要だと考えています。

    ――それぞれご説明いただけますでしょうか。

    もともと高島は地政学的に不利な場所にあります。南へ行く場合、琵琶湖沿いの161号線と山側にある367号線となりますが、いずれも一本道で事故や災害に見舞われるとたちまち交通が寸断されます。また、北側、西側とも山間を抜けることになり、陸の孤島になりやすい場所です。

    その中でもダントツに課題指摘の声が大きいのが湖西線です。問題は大きく二つあって、列車本数の減少と、「比良おろし」と呼ばれる強風による運休です。風による運休は年間で50回近くといわれているので、ざっと週に1回は運休となる計算です。新快速を使えば、京都・大阪とも短時間で行ける距離にありながらも、この2つの要因で不便さが増しています。運休となってしまうと他に代替する交通手段がありません。湖西線を利用する方にとっては、運休による送迎などの負担も発生します。

    最近では、北陸新幹線の開通によるダイヤ改正で、近江今津に停車する特急「サンダーバード」に自由席がなくなったこともさらに不便さを感じる一因にもなっていると思います。

    ――湖西線についてはどのような対処が考えられるのでしょうか?

    建設的な議論を正しく行なっていくことが第一だと考えています。ただ「困っているから便数を増やせ」だけではJR側でも納得せず議論も平行線です。市側としても乗客数を増やすための努力などの検討が必要です。駅前や住宅などの再整備や赤字補填の検討など、人口増加を狙った投資などを前向きに考え、双方にとって利益のある形となるようなしっかりとした交渉が大切だと思っています。

    それこそ、経営性合理性だけの判断でいわゆる第3セクターのようになってしまっては、便数が2時間に1本みたいなことになりかねません。そうならないようにするためにも今のうちから、高島にしてもJR側にしてもお互いがどのようにしたら発展できるかという対話が欠かせません。

    ――なるほど。インフラの整備についてこの他にも何かお考えはありますか?

    他の視点だと、湖上交通もしっかりと見直していきたいですね。近江高島、近江今津、海津といったところは港町で、そもそも高島一帯は、若狭湾に届いた大陸の品を京都へ送るため湖上交通の要として栄えていた歴史があります。

    この湖上交通を歴史的な文化の再興の意図も含め、復活させようと考えています。

    ――それはやはり、観光事業を盛り上げることを一環とした目的ですか?

    もちろん観光事業としての経済効果も狙っていますが、日常の交通手段としてのルート確保とすることも目的としています。そこには、防災の視点も含まれています。

    例えば、福井県にある原発群に万が一のことが起こった場合、地形的に高島が避難先となります。しかし、そこからさらに先への避難となると、交通ルートが限られることから混乱が生じかねません。そのリスクを回避する目的もあります。日常交通、防災の観点からも湖上交通は必要かつ重要な手段だと考えています。

    実は、高島市側も港を新設する計画をかれこれ10年近く、県側に交渉し続けています。これを県側は毎回却下しています。その理由は、何もないところに港を新設しようとしているからです。このような港の新設ではなく、既存にある港を拡張整備させていく案で進めていこうと考えています。

    近江今津にある港を整備して大型観光船が乗り入れ、多くの人に訪れてもらえたら、近江今津駅の乗降数増加という相乗効果も期待できます。つまり、湖上交通の実現は、JR側との交渉にも結びついてくるわけです。

    ――道路の整備についてはいかがでしょうか?

    道路としては、メインが国道になります。これはもう国に動いてもらうしかありません。これは県側と連携をとって、しっかりと交渉してくことが必要になります。ただ、そのためにも渋滞問題など課題があれば、その実態を明瞭にして、国側に交渉しやすくするということが市側の役割だと思っています。

    ――インフラを整備するために、街や港の整備となるとやはり資金が必要になると思います。現在、高島市の財政は厳しいところがあるとお聞きしますが。

    そのために、しっかり「稼ぐ」という視点や発想が何よりも大切になってきます。

    (第2回終わり)

    取材後記:

    歴史的には交通の要所であり、市として県内最大の面積を持ちながらも地政学的は脆弱であり、その影響が現代にインフラ課題として喫緊に取り組む必要があると強く語る北川さん。

    とはいえ、その課題を解決していくための資金は必要。しかし、財政面では面積とは異なり、相当に厳しい現状です。

    ある意味、逆風とも思える状況の中で、その財源をどのように賄っていくのか。

    次回は、産業、そして教育、つまり経済、哲学・思想といった視点も踏まえ、そのお考えについて語っていただきます。

    ―第3回へ続く―

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