たくさんのご意見ありがとうございます。
厚労省の方からも個人的に連絡をいただき、皆さんの反応や声を見ているそうです。
長くなってしまいましたが、一番伝えたいのはこちらです。
どんな人でも、安心して生きられる社会にしよう、セーフティーネットを作ろう。そのために社会保険があります。障がい者になったら、遺族になったら貰える年金などさまざまな制度があります。長生きしても安心して生きられるような社会にしていく必要があります。
そして、負担能力がある人は多く負担して、社会として再分配しようというのが社会保険の基本的な考え方です。個人の損得だけではなく、社会のためになるかという観点で議論していきたいと思っています。
今回は、賞与除く月給63.5万円以上の方が対象です。本人の保険料の負担は増えますが、将来の年金の受給額が増えて、老後の生活にとってはプラスです。政府に不信感を感じるかもしれないし、その分、自分で投資したいという意見もあるかもしれませんが、社会的な意義を理解いただきたいと思っています。すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、生存権が憲法で保障されています。それを支えるのが社会保障制度です。みんな生活が大変な中で、苦しい立場に置かれた人が、一層苦しい立場に置かれないよう互いに支え合う社会を作るための社会保障制度です。
そして、今回たくさんいただいた声。賞与除く月給63.5万円でも、「子育てするにはお金がカツカツ。今が大変で老後は考えられない。」それは、本当にそうだと思います。だからこそ、子どもを持つと生活が苦しくなる社会、そんな社会にならないよう子育て政策を充実させ、そして子育てに関わる所得制限をなくしていきたいと思っています。所得があるために色々な支援から除外され、子どもが欲しいのにお金が心配で産めない方々に寄り添う必要があると思っています。
老後は考えられない、老後の資産防衛までできない。だからこそ、何歳まで長生きしても貰える年金をうまく活用してほしいです。
私は「年金は、人生そのものなので、年金の細かい制度だけではなく、子育てや女性の生涯の生き方、世代間格差、障害者、低年金生活者、社会課題からアプローチして議論すべきだから、そのような場をそれぞれ設けてほしい。(一部議論はしましたが、それでは不十分です)こども、若者の声は私だけではなく、たくさんの声を聞いて欲しいから場を増やして、若者委員を増やして欲しい」と提言し続けました。
私は若者世代の声を1人で代弁し続けるのは難しいです。だからこそ、審議会にもっと若者が増えて、その数が3割ぐらいになるように期待しています。
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たかまつなな/笑下村塾 代表
@nanatakamatsu
私は厚生労働省の年金部会の委員を務めています。
「高所得者の厚生年金保険料上げ、27年9月から厚労省案」との日経新聞の報道により、「大増税だ」「現役世代の負担が増える」という不満の声が高まっています。
日経新聞記事
x.com/nikkei/status/
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