灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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なんかもうやばすぎで、
ゼノブレリメイクとかホームランコンテストとかスーファミオンラインとかサンズMiiコスとかカービィハンターズとかなんかもう頭の整理が追いつかないけどDLC製作続行のお陰でテリー参戦が霞んだのは確か。諦めかけてたバンワドもワンチャン…!

あ、新ポケはポットデス可愛かった。


二章 駆けるさだめと絆
十九話 プロの一秒


「うーん、疲れたー!」

 

 

基地の外に出て、太陽の光が彼らを讃えるように出迎える。

 

 

「まっさか、亜空軍の兵器とまた戦うことになるとはね! そういえば何で居たんだろ?」

 

「亜空軍を生み出す影虫。それを生むウォッチも囚われている。いること自体は別におかしいことじゃないけど…」

 

「わざわざスピリットにする必要があるのだろうか?」

 

「そもそも、何でタブーは影虫を操れていたんだ? 実はウォッチ自身が操ってたりしてたのか? でも、こっち側来ても普通に襲ってきてたな…」

 

「あくまで、亜空間の中での話だがな。」

 

「そもそも、そのディオンというのは兎も角、ガレオムって影虫からできているのかな?」

 

「ロックマンさん、何話してるかわかります?」

 

「ううん、全然…」

 

 

あの事件に関わっていた者のみがわかる話なのだ。パックマンも頭を傾げている。

 

 

「わからないや。とりあえず、次に…っ!」

 

 

これは、地鳴りか、空震か。大きく揺れた気がして思わず耳を塞ぐ。反射的に空、キーラの居る天空を見上げた。キーラの周りの空間がひび割れ、砕け散った。

 

 

「ぽよ〜!」

 

「キーラのバリアが!」

 

「もしかして、ガレオムを叩きのめしちゃったからかな?」

 

「ま、よくわかんねえが、一歩前進というところか。」

 

 

現状が見えてきた。ファイターとスピリットを解放しながら、キーラの守りが切れるまで、各地の敵を打ち倒していくのだ。果ての見えない冒険だが、必ず成せると確信していた。

 

 

 

 

一度、マルスのいた遺跡跡地に戻ってきたファイター達。そこには変わらず二人のファイター。だが、行く手を塞いでいた障壁は消えていた。

 

 

「マルスの予想通り! キーラの力が弱まったなら結界も消えてるんじゃないかって!」

 

「今まで行けなかったのですね。」

 

「なるほどな…」

 

 

向かい側と左側にファイター。今までほったらかしにしていたことを申し訳なく思う。

 

 

「俺が行こう。他は仮眠でも取っていてくれ。もう一人も俺が戦う。」

 

「ぽよ〜?」

 

「次いつ休めるかわからないだろう? 俺は解放されたばかりで、さっきもあまり動けなかったからな。まだ戦える。まあ、もう一人の方も少しなら許してくれるだろう。」

 

「んー、じゃあ頑張れー。割とあたし眠かったかも… ピチューおいでー。一緒に寝よー」

 

「チュウ。」

 

「ホントは女子全員で恋バナでもしたかったけど… ねむねむ…」

 

「おやすみなさいー。ぼくはまだ動けるからなあ。他の人も休んでていいよ。」

 

 

眠り始めた一人と一匹に、マルスがマントを外して掛けてあげたり、Wii Fit トレーナーがストレッチを始めたり。想い想いの休息を取ってる姿を見て、スネークは戦いの場へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ場所にいたマルスと同じように、この戦いの場も『終点』であった。黒いメタリックの足場から見える景色は幻想的で美しいが、引き込まれてしまうような恐怖すら感じた。

 

 

「…よう、坊主。」

 

『…』

 

 

赤いシャツの男の子。見た目相応の精神をしているが、これでもすま村の村長だ。むらびと。彼には超能力のような力もなければ、世界を救うような偉業を成し遂げた訳でもない。それでも、村で手に入れた様々な道具を駆使してこの大乱闘の舞台に立っている。

 

 

「まずは挨拶といこうじゃないか。お前みたいなただの小僧には負けねえよ。」

 

『…っ!』

 

 

殴って殴って蹴る。銃火器を使わないのは、大抵の物はどこかにしまってしまうむらびとが相手だからだ。銃火器の有用性を知っているからこそ、それが自分に向く危険を避けている。全く使わない訳ではないだろうが、まだ使う時ではないと判断した。

 

 

『…』

 

 

スネークに対して、『かさ』を振り回すむらびと。こんな珍妙なもので、剣にも匹敵する打撃を繰り出すのだから異世界というのは到底理解できない。『かさ』の攻撃は痛かったものの、そんな痛みなど死ぬほど経験した。殴打されながらも掴んで締め上げる。流石にキーラの手下となろうが、戦闘経験はスネークの方が上だ。

 

 

「ふんっ!」

 

『いっ…!』

 

 

前方にむらびとを放り投げる。空中で慌てているところに強力な回し蹴りを放った。

 

 

「なるほどな… 動きまでは変わらないか… できないことはできないと。」

 

 

恐らく周りが思っている以上に、自分はこの世界を好いている。ここでは、何も知らない人々が戦いに巻き込まれたりはしない。戦いそのものが娯楽で見世物になっているところは複雑だが、死ななければきっとなんだって出来るから。

ファイターではない者まで巻き込んだキーラを許しはしない。だから目の前の相手が誰であっても手加減はしない。

 

 

「っ!」

 

 

後ろに下がって『リモコンミサイル』を撃つ。体勢の崩れていたむらびとは咄嗟に動けず、被弾。だが、割とすぐに立て直した。

 

 

「おわっ!?」

 

『…!』

 

 

ダッシュで『うえきばち』を放り投げられる。とても戦いとは言えない戦い方に呆気に取られて一瞬だけ固まる。確かに鈍器にはなり得るが、それなりに重量がある筈の鉢を一体どこにしまっているのだろうか。傘や花火もかさばる筈なのだが。少しだけ考えて、すぐ思考を放棄した。異世界の文化は違う。これだけで結論づけた。

 

 

「本当変な技使いやがる…っ!」

 

 

むらびと本人も乗り込んだ上での『ハニワくんロケット』が襲いかかる。スネークに当たって爆発した。

 

 

「ちっ… だが、俺が銃だけの男とは思わない方がいいぞ?」

 

 

伝説の名を冠する戦士に遠近での得手不得手など存在しない。CQCという格闘技だって出来るのだ。

 

ぶつかる時にむらびとに貼り付けておいた『C4爆弾』が爆発する。近くでの爆音と衝撃で、大きな隙を晒した。

 

 

地面を蹴って『前転』。さらに『膝蹴り』からの『ハンマーナックル』で叩き、真上に蹴り上げ、浮き上がった相手を追って、『かかと落とし』でステージに叩きつけた。

 

 

『う…』

 

「はああ!」

 

 

叩きつけられ、再び浮き上がったむらびとはスネークの方に、パチンコを撃つも、銃弾よりも遅い弾が、一対一で当たる訳がない。死角からの攻撃ですらないというのに、苦し紛れのショットが当たる訳がない。

 

 

「ふんっ…」

 

 

空中で移動、足下にいるむらびとに対して、4回踏みつける形で蹴る。

 

 

『…っ!』

 

「どわっ…!」

 

 

先に足を地面につけたむらびとに先を越された。戦闘技術も経験もスネークが圧倒的に上と言っても、彼もファイターの一人なのだ。スコップを手に持ち、前後に穴を掘った。まだ宙にいたスネークにスコップがぶつかり、真横に飛ばされ落ちそうになるのだが、手を伸ばして崖を掴んだ。ぐっと体が勢いに乗って浮き上がるが、重力に従って垂れるような姿勢となる。勢いを完全にころすことに成功したようだ。

 

 

「ふんっ、はっ!」

 

 

素早く跳び上がって、ステージ上に復帰する。ダッシュで近づいてくるむらびとが見える。手には赤のボクシンググローブが着けてある。勢いをつけて殴ってくるようだ。

 

 

「へっ。(わかりやすくて助かるな。)」

 

 

素人の一秒とプロの一秒の認識は全く違う。側から見れば同じ時間でも、頭に入る情報量とやれる行動が大違いなのだ。思いっきり振りかぶってきた右ストレートを、腕を弾いて右側に逸らす。これならば、右腕が邪魔で左手でのパンチが出しにくい。体勢的にも力が入らない。ぐらりと体が偏った所を見逃さず、スネークは右手で『C4爆弾』を貼り付け、ほぼ同タイミングでむらびとを蹴り飛ばした。

 

 

『…っ!?』

 

 

パンチを防がれ、逆にカウンターされたというのはわかるが、どうにも思考が働かない。スネークの今の行動の全てを理解できるほど、むらびとは頭が良くないし、戦闘センスも高くはない。静かに爆弾が起動され、何もわからぬままに負けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、なるほど… それでこの人数なんだ…」

 

「ま、そういうこった。」

 

 

フィギュアから戻ったむらびとだったが、年相応に慌てていた。落ち着かせて、現状の理解をさせていた。ちなみにヒーローは熟睡中である。

 

 

「へーき?」

 

「大丈夫、大丈夫。」

 

「いえ、無理は良くありません! 痛い所があるならば何でもおっしゃって下さい!」

 

「いや、別に… あっ」

 

 

この時、一部を除いたファイター達はむらびとの頭上に豆電球が光る姿を見たという。

 

 

「あいたたた! 痛い痛い!」

 

「っ!? どこの辺りですか!?」

 

「あれ? むらびと? 本当に?」

 

「本当だよ、ロックマン! えっと、うなじと手の甲と…」

 

「待て待て! そんな所攻撃していないぞ!? 」

 

「大丈夫、治療費で我慢する。」

 

「それが目的だな!?」

 

 

親指と人差し指で丸をつくって、甲を下に向ける。目がベルだ。

 

 

「マリオ… むらびと相変わらずだね…」

 

「相変わらずがめついというか、守銭奴というか。これが無ければ、普通の少年なのにねー」

 

 

マルスとマリオが会話する。ワリオのような度の過ぎたことはしないのだが、非常にがめついのだ。

 

 

「ま、今回はいいか… 別に道具は壊れてないし、落としてないし。」

 

「んにゃ…むにゃ… ヒーローコスチュームどこ〜…」

 

 

比較的平らな地面に算盤を置いて、計算をしようとするが、損失は見受けられないため、弾かれることなくしまわれた。そして、インクリングの寝言は全員で聞いてない振りをした。

 

 

「よし、キーラを倒して慰謝料貰いに行こう!」

 

「おー! …ってあれ? むらびと…?」

 

「キーラってお金を持っているのですね…」

 

「そこじゃない。つっこむところはそこじゃない…」

 

 

はあ、とため息をついて頭を抱える。キーラにまで金をいただこうとするなんて、自分はある意味とんでもない少年と戦っていたのかもしれない。そんなことを考えながら。

 




むらびと「いつだって財産の管理は基本! 算盤は常備だよ!」

オリマー「電卓は使わないのか? かさばるぞ?」

むらびと「かさばる?」

オリマー「…? ところでその算盤は乱闘に使わないんだな。」

むらびと「算盤は戦いに使う物じゃないでしょ? 何言ってるの?」

オリマー「????」


むらびと「次回、『自分もそうなりたいと思った』!」


むらびと「たまに算盤でローラースケートはするけど」

オリマー「それこそ本来の使い方ではないじゃないか…」
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