灯火の星 〜The One Story of Ours〜 作:蘭沙
今更ですが、ボスとファイター戦の時、多人数で戦っていた場合、実際使用したのはとどめを刺したファイターです。前回の場合はカービィですね。スピリット戦? メモっていません。
ピチューの設定置いときますねー
・ピチュー
性別♂。いじっぱりな性格。からいものが好き。ピカチュウとは兄弟のように仲がいい。見た目通りの扱いをされるのが嫌いで、負けず嫌い。
『いや〜、助かったよ。流石スーパースター!』
「ボクだからね! 当然さ!」
ピチューの解放に向かった二人以外は、奥でスピリットの救出に手を出していた。
スターフォックスの一人であるスリッピーを救出したマリオ。その対戦の内容は、フォックスのボディに戦わせ、スリッピーが宿っていたゲッコウガのボディが逃げ回るという情けない物であったが、残念ながらそれを気にする者はここに居なかった。
『あれ? あの子…』
「ん?」
先にスリッピーが気づき、その声に反応してマリオも気がついた。全速力で走る黄色い影。あの姿は。
「ピチュー!? そうか、カービィ達が… 待って、どこに行くんだ!?」
マリオの呼びかけにも反応せず、ピチューは走っていってしまう。
「急がなきゃ!」
『待って! おいらを忘れちゃやだよ〜!』
ピチューを追って走り出すマリオを追うスリッピー。何がピチューをここまでさせるのか。それを今知っている者はいない。
別のステージ。別の時間。ファイターの一人、仮面の騎士メタナイトの所蔵する『戦艦ハルバード』。亜空の一件でも物語の核を担った戦艦のイメージで作られたステージだ。
『シャトルループ』をシールドでガード。防がれた相手はマントを蝙蝠のような翼に変えて後ろへ引いた。
「おそらくは… カービィ達の関係者だろうか。今は勝つだけだ。」
誰かを宿したしずえのボディと護衛のように立ち回るメタル化しているメタナイトの体。
それらに立ち向かうのはマルスだ。亜空の件において、いきなりメタナイトがあの戦艦ハルバードに向けて飛び去った時はびっくりしたが、船首が彼の仮面に酷似していたので、彼の所有物なのはすぐにわかった。
「たあっ!」
『…』
振るってきたギャラクシアをファルシオンで受け流す。しかし、この戦いは二対一だ。
「あぶないっ…!」
『…』
しずえの体を借りた者から『パチンコ』の玉が飛んでくる。咄嗟に左腕でガードし、目に当たることはなかったものの、ダメージは入っている。
「(わかっていたけど… 容赦無しだね。)」
この世界でなら、当たりどころが悪くても失明はしないだろうが、戦いにおいて目の不調は大きな弱点となる。積極的に狙ってくるというならば、尚更油断できないだろう。自身の隙は最小限に行け。
キィィンと音が鳴り、神剣と宝剣が重なる。空いている左手でメタナイトの体を掴み、援護に向かっていたもう一人に飛んでいくように切り上げた。
「まだだ!」
メタル化して動きが鈍い上に、もう一人もその下に潰されているのですぐに動けない。その二人に向かってダッシュで近寄り、斬りつける。
今までに与えたダメージよりも、まだメタル化の恩恵が大きい。銀の輝きを持つ相手にジャンプしながら斬りつけると、丁度ハッチが開き、ハルバードが飛び立とうとする時であった。
「…っ」
夕日に照らされ、相手の体を反射して眩しく感じる。マルスは目を細めた。しずえの体をした者が転びながらも植木鉢をぶん投げてくる。
「おっと…」
『…』
体を捻って回避する。転んだ相手に力強く剣を振るう。ダメージは少ないが故に飛ばなくても、スマッシュ攻撃は大きなダメージとなる。
「!」
『…』
もう一人が『マッハトルネイド』で攻撃しようとするのをマルスは確認した。剣を構えて『カウンター』の構えをする。回転して襲ってくる剣を体全体で受け流し、流れのままに斬りつけた。
「わっ…! うわっ!」
メタル化した相手を飛ばすと、自分の服に何かが引っかかり、妙な浮遊感を感じた。最初はそれが何かわからなかったが、すぐにそれが『つりざお』であることに気づいた。
釣られて相手の近くに寄せられたマルスは、相手に地面に叩きつけられて釣り針から解放される。
「たあっ! やはり数が多いと苦戦する…」
転んでもただでは起きぬ。下に存在することになった相手に一発攻撃すると、後ろに跳んで距離をとった。
その時、浮いていた足場がハルバードに着陸する。ステージが広くなるのは有難い。
「そろそろ一人墜としたいところだが…」
ボンボンを持って回転する攻撃を『カウンター』で飛ばす。狙いは鉄となったメタナイトのボディだ。
『…』
「いくよ…!」
『マーベラスコンビネーション』だ。一つ斬りつけ、二つ三つ。フィニッシュは決まっている。メタル化した相手は吹っ飛ばされにくい代わりに体が重いのだ。足元を狙って連続突きだ。残念ながらこれは全てシールドで防がれ、キキィと嫌な音を立てる。
「ならばこれでどうだ!」
右半身を引いて『シールドブレイカー』。散々削れていたシールドが限界を迎えた。パチンと相手は弾かれ目眩を起こして暫く動けそうにない。
「よし!」
冷静に場外に向けての斬りつけ。もう防げない。斬り出され、一閃の光となって飛んでいき、永久にこの乱闘に干渉する権利を失った。
「…これで後一人だ。」
『…』
残るはしずえの姿をしたスピリット。仲間が倒れているというのに、その表情はピクリとも動かない。
恐る恐る近づくマルスに対して相手は後ろに下がっているので、距離が縮まない。
緊迫感の漂う中、突如重い爆音が響く。
「…!? がっ…!」
『…』
ハルバードの二連主砲の大砲が発射された音だった。黒い砲丸に気を取られ、集中力が切れてしまったところを思いっきり傘で叩かれた。ハルバードを見たことがあっても、発射音をまじまじと聞いたことはないらしい。あの静けさの中なので、余計に驚いたようだ。
神剣を薙ぎ、相手を退かせる。退き様にも、『パチンコ』が飛んでくるが、これはシールドで防いだ。
「たああ!」
走りながらの斬り込みは躱された。だが、目的はそこではない。空いている左手で相手を掴むことに成功した。膝をぶつけてダメージを稼ぐ。そんな中、変な機械音がマルスの耳に届いた。
「(…! この音… 大砲の射線を予想すると…)」
マルスは投げない。自分の投げ技よりも、もっと強い攻撃があるからだ。
二連主砲のレーザー砲から、青白いレーザーが相手の体を射抜く。
「危ないっ!」
無意識に声に出しながら、手を離して後ろへジャンプした。レーザーが収縮された時、ステージ上に相手の姿はなかった。
「ふう…」
『…あらあら、大丈夫でしょうか?』
溶けたしずえのボディからはピンク色の髪をした女性のスピリットが現れた。青い瞳とかぶったヘルメットのような機械が印象的だった。
「…ええ。問題ありません。あなたこそお怪我はありませんか? 手加減は出来ませんでした。」
『なんともありませんわ。あら私ったら名前も言わずに… スージーと申します。』
「マルスです。」
名前をを教えあっていると、走っている足音が聞こえる。
「マルス〜!居た!」
「ぽよぉ!すーじー!」
『カー…ピンクの原住民!?あんたどうしてここに…』
マリオ、カービィ、オリマー、パックマン、Wii Fit トレーナー、インクリング。マルス以外のファイターから呼びかけられた。不思議なことにカービィとWii Fit トレーナーが解放した筈の誰かがいない。
「すまない、再開を喜んでいる場合じゃないんだ! ピチューが独断で奥に!」
「ピチュー!? どうしてピチューが…」
どうしてピチューが出てくるのかわからないマルス。戦い疲れた所では、頭も回らない。
「私とカービィさんでピチューさんを助けたのですが… フィギュア化を解除した途端奥に行ってしまって…!」
「なんだって!?」
自分達の手の届かぬ所でフィギュアにされてしまったらどうなるかわかったものではない。ジェフとの乱闘の時のカービィやオリマーは、マリオが勝ち残ったから無事だったのだ。ピチューがフィギュアになってしまったら、乱闘自体に負けてしまったら。無事でいられる保証はない。
「先に行ってくれ! 後から向かう!」
「りょーかい! 先行ってるね!」
デンチナマズを動かし、足場を変えて進む。
「(頼む…! はやまらないでくれ!)」
マルスの必死の願い。その願いは。
「ピ…チュ…!」
『…』
より強大な電撃により打ち砕かれていた。
インクリング「やめて! オオデンチナマズの電撃でステージ上が通電したら、乱闘中のピチューまで痺れてしまう!」
インクリング「お願い、死なないでピチュー! あんたが今ここで倒れたらマリオやマルスの願いはどうなっちゃうの!?」
インクリング「ダメージはまだ溜まっていない。ここを耐えればオオデンチナマズに勝てるんだから!」
インクリング「次回、ピチュー 死す…じゃない、『悔しくない筈ないのに』!」
インクリング「デュエルスタンバイ!」
マリオ「ねえ! フラグ立てるのワザとなの!?」