大阪府茨木市の安威川ダムに建設中の歩行者用吊り橋「GODA BRIDGE(ゴウダブリッジ)」。支間長420mは歩行者用吊り橋として日本最長だ。目を引くV字形主塔を実現するため籠状の足場を採用するなど施工を工夫した。
安威川ダム周辺整備事業の一環で、2025年の春ごろの開業を目指して日本最長の歩行者専用吊り橋「GODA BRIDGE」の建設が進む。安威川の両岸に立つ2本の主塔を結ぶメインケーブル(主索)上を、ゴンドラのような形の足場が移動しながら、桁と床版を一体化した「床板材」を架けていく。
茨木市は都市公園法に基づく設置管理許可制度や指定管理者制度により、ダム周辺に公園などを整備している。橋は公園内の有料施設の1つとして建設する。主塔間の距離が420mで、「三島スカイウォーク」(静岡県三島市)の約400mを上回り、日本最長となる。
橋は標高約150mに位置し、橋上から大阪市内を見渡せる。単径間補剛吊り橋で、右岸に高さ60m、左岸に12mの主塔がそれぞれ立ち、主索からハンガーケーブル(吊り索)を介して床板材を吊るす。
主塔は2本とも鋼製トラスによる門型構造。ただし、集客施設が集まる右岸側は高さが左岸側の5倍と大きく、上方になるにつれてV字のように門の幅が広がる。この特徴的なデザインの実現のために採用したのが、主索上をぶら下がるようにして移動する籠状の「移動足場ボックス」だ。
床板材は設置箇所に運搬後、既設部と接合し、吊り索で主索と接続する。このとき、V字形主塔だと主索間の幅が床板材の幅よりも広くなるので、吊り索も床板材からV字形に延びる。
吊り索が鉛直方向に延びる一般的な吊り橋の施工であれば、主索との接続に当たってそれぞれの主索の左右に仮足場を設置して作業できる。主索の真下に隙間があり、主索から鉛直に下ろす吊り索と仮足場が干渉しないからだ。
しかし、この現場では吊り索が斜めに延びるので内側の仮足場に接触する恐れがあった。採用した足場ボックスならば、長い足場を設置する必要がなく、主索上の自由な位置に固定できる。吊り索が接触しない位置まで進めて主索との接続作業が可能だ。
施工を手掛けるブリッジワン(前橋市)の日越忠男代表取締役は、「コストや工期の面でも仮足場の設置より優れている」と話す。
施工箇所への床板材の運搬は主索と別に中央径間に設置したケーブルクレーンで行う。床板材は1枚当たり幅が1.475m、長さが5m、重量が約1t。右岸側の主塔の下に設けた荷取り場で吊り上げ、対岸に向けて送り出す。両岸から中央に向かって架設作業を進める。








































