灯火の星 〜The One Story of Ours〜   作:蘭沙

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DQ10「やあ! 後輩がスマブラ参戦したことだしスイッチ版買ってまた始めないか?」
作者「やりゅ〜!!」






覚醒「(#^ω^)ビキビキ」
DQ11「早く裏エンディングに行かせろっ…!」


六話 きっと絆は結ばれている

打倒キーラに向けて着々と仲間を助けるファイター達。強い決意を持ち、キーラの尖兵達を倒し、ファイターの救出、キーラの討伐が目的である。そんな彼らが今何をしているかというと…

 

 

「カービィ! そっちにゼニガメ行った!」

 

「ぽよっ!」

 

「躱された! マリオ、先回りしてくれ!」

 

「OK!」

 

 

金色のゼニガメ、否、オオコガネモチとの鬼ごっこ中である。

 

同じ世界の出身故かどんなスピリットか感じ取ったオリマーからの数がいりそうとの助言から、オリマーとの戦いで疲弊したマルス以外のファイターがこの大乱闘に参加している。

 

オリマーの投げた赤ピクミンがヒットし、体力を削りきった頃には、ファイター達は別の意味で疲れていた。

 

 

「お疲れ様… 大丈夫かい?」

 

「なんとか…」

 

「…ぽよー」

 

「すまないが、少し休ませていれ… 若いっていいな…」

 

 

年齢という概念があるかもわからないカービィは除いて、周りよりも長く生きているオリマーは年の所為か疲労が激しい。

 

 

 

休息も済み、彼らは進む。

少し歩くと、囚われたファイターを見つけたのだが…

 

 

「これは…護衛のつもりか?」

 

 

道の真ん中にいたファイターの周りには、ファイターを守るようにスピリットが配置されていた。今までされてなかったことに少し戸惑うファイター達。

 

 

「だけど助ける他ない。とりあえずボクが行くね!」

 

 

マリオがスピリットの救出に向かい、カービィとマルスが他の道や助け残したスピリットがいないかの探索、オリマーはマリオを待って、待機する。この方針でいくことにした。

 

 

少し待つと、白いオーブがふっと消え、ドンキーコングのフィギュアとワープしてきたマリオが現れる。

偽物のフィギュアは溶けて金色の液体になって地面に吸い込まれていった。オリマーはその現象に既視感を覚えるが、思い出すのも嫌なことなので無理矢理頭の中から追い払った。

 

 

「おかえり。」

 

「ああ、ただいま。マルスとカービィはまだもどってないのかな?」

 

「そうだ。さて、次のファイターだけど私がいこう。君はそれなりに手酷くやられているからな。」

 

 

マリオの特徴的なオーバーオールは所々破けており、顔には擦り傷がついている。

 

 

「…結構強いんだ。気をつけて行ってね。」

 

「わかった。」

 

 

短く答えると人の形をしたオブジェに触れる。生存戦略でもない、ただ純粋な戦いはどうしても慣れないものだな、と黒に独占される視界の中ふとオリマーは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『パックランド』。パックマンが迷子の妖精をフェアリーランドに送り届ける際の冒険譚

をステージに纏めた世界である。ただし、『終点』化された物語は既に終了しているのだ。そして、この場で戦うのは勿論、

 

 

「パックマンか…」

 

 

黄色い伝説パックマン。丸くて黄色の球体の屈託無い笑顔は、誰にも不快さを与えまい。

だが、その笑顔もキーラの毒牙にかかった今では不要なものと化している。

 

戦うべき相手を見て、ふと視線を後ろにやると、ピクミンがオリマーの方をじっと見つめている。

 

 

「…さっきは済まなかった。君達をあんな目に遭わせてしまって。」

 

 

赤黄青のピクミンはわかっていないのか、葉をぶら下げて首を傾げるだけだ。…黄ピクミンだけ遅れている。

 

 

「彼を助けたい。手伝ってくれるか?」

 

 

ピクミンの顔も仕草もいつもと変わらない。それをオリマーは承諾と受け取った。急に墜落してきた自分を助けてくれ、仲間を殺してしまってもピクミン達はついてきてくれた。例えそれが、種の延命のための行動だとしてもきっと絆は結ばれている。それはきっとファイター達だって。

 

 

「よし、いこう。」

 

 

パックマンの先制の蹴り。ジャストのタイミングでシールドで防御。そのまま二連パンチをして、赤ピクミンを引っ付ける。

パックマンの攻撃が赤ピクミンにヒットする前に『ピクミン整列』。笛を吹き、パックマンの攻撃がピクミンに当たる前に赤ピクミンを呼び寄せた。

 

 

「危ない… っ! あの動き確か…『フルーツターゲット』!」

 

 

パックマンが右手を上げると、美味しそうな果実が現れる。何となくオリマーの遭難した星で回収した宝物に似ているものがあるのは気のせいだろうか? ロボットの頭部なんかにも似た宝があったが。

 

貯めれば貯める程強いという訳でもないのだが、厄介なものが後半に多いのも事実。止めるべく黄ピクミンを投げると、その場で回避。しかし、『フルーツターゲット』の切り替えは持続したままである。

 

 

「たあっ!」

 

『…っ!』

 

 

青ピクミンを持って殴りかかる。

回避の隙をつかれた攻撃は流石に避けられまい。更にパックマンを掴む。遅れて合流した黄ピクミンも参加し、三匹で後ろにぶん投げる。…さっきから黄ピクミンの動きがワンテンポ遅い。

 

 

『…』

 

「よし、畳み掛け…あっ!」

 

 

少し飛ばされた先でパックマンは『消火栓』をセット。アカベエを召喚した強烈な攻撃で消火栓を飛ばした。

走り出していたオリマーは反応が間に合わず、消火栓にぶつかり大ダメージを受けてしまう。

 

 

「ぐっ…くうぅ…」

 

 

パックマンの反撃。跳び上がってリンゴを飛ばしてオリマーにぶつけた後、落下してきて二度蹴りをし、着地をすると、再びアカベエの強烈な攻撃を放った。

 

怒涛の連続攻撃はまだ続く。

オリマーはいきなり空中で体勢を立て直すようなことは出来ない。どうにか上下の感覚が戻り、崖下から復帰しようとすると、真上から急に赤い何かが落ちてくる。咄嗟にオリマーは空中で身を引き何とか避けると、『消火栓』が奈落へと落ちていくのが見えた。

 

当たっていたらと想像すると顔の血の気が引いてくる。とりあえず『羽ピクミン』で復帰を行う。捕まった崖を登ると、『フルーツターゲット』の切り替えが完全に終わった時であった。

 

 

「(一番最後の『フルーツターゲット』! 確かカギは…!)」

 

 

威力、ぶっ飛ばし力。どちらも高い上に弾速の速すぎる攻撃だ。予測していなければ間違いなく当たる。

 

 

「(一体いつ使う? どうにか出来る方法はないか?)」

 

 

あいにくオリマーは飛び道具を跳ね返すリフレクト系の技を持っていない。持っていたとしても結局は技に合わせる必要があるのだが。

 

 

「(わからない。だから今はいつあの攻撃が来てもいいように心構えをしておくしかないな。)」

 

 

戦闘経験からくる予測も、オリマーにはできない。彼が戦ってきたのは本能で生きる原生生物達。考えて動くなんてことはなかったからだ。

 

 

「ここはあえて攻めてみる!」

 

 

赤黄青。全てのピクミンを投げてパックマンに貼り付ける。チクチクとしたダメージはぶっ飛ばす力はないが、蓄積されるといつのまにか大きなダメージとなっていく。

相手の様子を見て、ピクミンに攻撃しようとしていると判断するやいなや、『ピクミン整列』で三匹のピクミンを呼ぶ。

 

 

「っ! まずい! 急げ!」

 

 

だが、ここを見逃す程軟い伝説ではない。

離れたピクミンの位置を予測して、キックを食らわすと、魂となり、ピクミンは他界してしまった。

 

自分にできないことを軽くこなしたこと。ピクミンを死なせてしまったこと。二つが重なり少しの間棒立ちしてしまった。予測以前の問題だ。カギはオリマーに突き刺さり、大きく飛ばされてしまった。

 

 

「はあ…! がっ、ぐうぅ…」

 

 

ステージの端から反対側に飛ばされたので、彼は紙一重で生きていた。場所が場所ならば完璧に負けていた一撃である。

 

ふらつきながらも着地する。

体全体で支え、前を見たオリマーの目に飛び込んできたのは、蕾になっていた黄ピクミンだ。

 

 

「くっ… !? お前…!」

 

 

同じピクミンといっても実は細かいところで個体差がある。先程オリマーへの反応が遅れた、とろい黄ピクミンらしい。そのおかげでパックマンの蹴りに当たることはなかったが。

 

 

「…よし、ここが最後の攻撃だ。」

 

 

負けたらフィギュアとされたら、無事である保証はない。再びキーラの牢獄に逆戻り… という可能性はある。正真正銘、後のない戦いだ。

 

パックマンは再び『フルーツターゲット』。今度は真っ直ぐに飛ぶオレンジだ。オリマーは冷静にシールドでガード。すると、隙を狙ってパックマンが距離を詰めてくる。

 

 

「(やはりそう来るか! だが… 慌てるな。)」

 

 

『パワーエサ』が線を引き、軌道が見える。

 

 

「(引くぞ!)」

 

 

軌道の外へ、終点に攻撃が届くくらいに。

パックマンは回避してくるだろう。

でも、黄ピクミンは攻撃のリーチが長い。

 

 

「その上… このピクミンは鈍い!」

 

 

回避のタイミングが合わない。別に動きの遅いことは戦いにおいて必ずしも短所にはならないのだ。

溜めに溜めた強力な黄色の一撃が、黄色い伝説に直撃した。

 

 

 




カービィ「ぷぃ…?ぽよぽよ?」

マルス「うーん、思ってる以上にぷにぷにしてる… それとも、本人? の言う通りぽよぽよかな?」

カービィ「ぽりゃ!ぷりゃりゃ!」

マルス「あっ!ごめん、くすぐったいかな。」


マルス「次回、『ファイター達自身の希望』!」


マルス「まんまるだなぁ…」

カービィ「まるすもー?」

マルス「えっ、確かに…僕も…マルだね…」
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