小数どうしの掛け算は、日常生活で計算することはあまりないかもしれませんね。社会人になってからはほとんど見かけなくなった人も、中にはいるかもしれません。
今回の問題では、そんな「小数の掛け算のルール」を覚えているかどうかが試されます。ぜひチャレンジしてみましょう!
問題
次の計算をしなさい。
5.2×0.2
※制限時間は5秒です。
解答
正解は、「1.04」です。
小数点をどこに付けるべきか、ちょっと迷ってしまったという人もいるかもしれませんね。
次の「ポイント」で、小数の掛け算の方法を確認してみましょう。
ポイント
小数の掛け算では、「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」になるように、小数点を付けるのがポイントです。では、さっそくその手順を確認していきましょう。
まず、最初は小数点を無視して掛け算します。
52×2
=104
次に、掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数を確認して、先ほど出した答えに小数点を付けます。
5.2→小数点以下の桁数は1桁
0.2→小数点以下の桁数は1桁
よって、答えの小数点は、小数点以下の桁数が「1桁+1桁=2桁」になるように付ける
104→1.04
これで答えを出せましたね。
なお、小数×小数の計算過程で小数点が動く背景は、以下のように分数の掛け算に直してみると分かりやすいですよ。
5.2×0.2
=52/10×2/10 ←小数を分数に変換
=(52×2)/(10×10) ←分子どうし、分母どうしを掛ける
=104/100 ←分母の10×10が100になる
=1.04 ←答えの小数点以下の桁数が二桁になる
まとめ
小数の掛け算では、まず小数を無視して計算をし、あとから小数点を付けます。このとき「答えの小数点以下の桁数=掛けられる数と掛ける数の小数点以下の桁数の合計」になるようにするのがポイントです。
小数の掛け算の方法を思い出すことができたでしょうか。
小学校のときに習った懐かしい問題をこの他にも出題していますので、ぜひ挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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