ウクライナ戦況

ロシア軍による電動スクーターの使用、戦力の分散と集合を可能にする

New York Timesはロシア軍のオートバイ使用について「無人機と地雷に埋め尽くされた戦場に対する適応だ」と報じていたが、電動スクーター使用についても取材に応じたアゾフ旅団は「15人の兵士が装甲車輌でやって来るより、15人が電動スクーターでやって来る方が厄介だ」と回答した。

参考:On E-Scooters and ATVs, Russian Forces Swarm Ukrainian Positions in the East

電動スクーターの使用も「戦場の現実」に適応するための最新アプローチ

第12特務旅団=アゾフ旅団が最近公開した映像には「電動スクーターを使用するロシア軍兵士の様子」が映っており、同旅団も「沢山の装甲車輌を失ったため敵は自動車、バギー、ATV=全地形対応車、電動スクーターを大量に使用している」と述べ、この光景は「ロシア軍の利用可能な装甲車輌が少なくなっていることを示す兆候」と解釈されているが、New York Timesの取材に応じたアゾフ旅団の報道官は「15人の兵士が装甲車輌に詰め込まれているほうがマシ」と回答し、代替手段による攻撃は前線に別の問題をもたらしていると示唆した。

出典:БУТУСОВ ПЛЮС

New York Timesは2024年7月「取材に応じたウクライナ軍将校が『春頃からオートバイ、ダートバイク、四輪バイク、デューンバギーを使用した攻撃が急増し、バイクによる攻撃が全体の半数以上を占める戦場もある』と証言した」「ロシア軍は開けた荒野を移動する際『少しでも攻撃を受けにくくする方法』を試している」「その最新アプローチがオートバイによる攻撃だ」「この新しい戦術は無人機と地雷に埋め尽くされた戦場に対する適応だ」と報じたことがある。

“ロシア軍は開けた荒野を移動する際「少しでも攻撃を受けにくくする方法」を試している。その最新アプローチがオートバイによる攻撃で、戦場の上空にはドローンが飛び交っているため装甲車輌は格好の標的になっており、より高速で移動できるバイクやバギーは大砲に狙われにくい。欠点はバイクやバギーには装甲がなく接近した敵陣地からの機関銃に対して無防備な点だ”

出典:БУТУСОВ ПЛЮС

“それでも砲撃でウクライナ軍兵士を塹壕内に釘付けにできれば、バイクに乗ったロシア軍兵士が開けた荒野を通り抜けられることもある。この戦術は大きなリスクを伴うものの双方にとっての戦術的課題、つまりドローンに監視され砲撃を受ける中「地雷がばら撒かれた荒野をどうやって移動するか」という課題を解決する。荒野を通り抜けたロシア軍兵士はバイクを乗り捨ててウクライナ軍陣地の塹壕に侵入し、双方の兵士は近接戦闘に突入する”

“この攻撃は大砲や弾薬の優位性にとって代わるものではなく完全に新しい戦術だ。安価で大量調達が可能なオートバイやダートバイクの使用は装甲戦力の使用を節約するのに役立っており、ウクライナ軍兵士も「バイクは視界も機動性も良好なため装甲車輌では気づけない地雷を避けるのが容易だ」と証言し、バイク攻撃は鉄板を全周囲に貼り付けてFPVドローン攻撃に対する保護を追加したタートルタンクとは対極に位置する”

出典:БУТУСОВ ПЛЮС

“ウクライナ軍兵士は「これほど無謀な攻撃をどうして考えつくのか分からない」と主張したが、高速で移動するバイクを機関銃で狙うは容易ではなく「突撃してきた全員が塹壕まで到達できないこともあれば、全員が塹壕まで到達することもある」とも述べており、第47機械化旅団のある軍曹も「ロシア軍の司令官たちは今後もバイクやバギーによる攻撃を今後も続けるつもりで、戦場の木々で覆われた範囲にはバイクやバギーが沢山隠されている」と述べた”

今回の動画を公開したアゾフ旅団の報道官もNew York Timesの取材に「(動画に映っている大規模な)攻撃は失敗に終わった。これは広い前線で繰り返される古典的な攻撃方法だが、ロシア軍は以前よりも攻撃に投入する兵士の数を増やしている。さらにATV、オートバイ、電動スクーターを使用して素早く移動し分散できるようになった。15人の兵士が乗った装甲車輌を攻撃するのは比較的簡単だが、この15人が電動スクーターを使用していれば非常に厄介なことになる」と述べ、代替手段によるアプローチは「攻撃効果の低下」を意味していない。

もしロシア軍に利用可能な装甲車輌が豊富にあった場合「ATV、オートバイ、電動スクーターを使用していたか」については何と言えないが、装甲車輌も「ドローンが監視する戦場で効果的な移動手段か」と問われれば「そうだ」と答えるのは難しく、代替手段によるアプローチは「戦力の分散と集合」を容易にし、投入兵力の増加は「分散して異なる方向から目標に迫る脅威の増加」を意味し、これはウクライナ軍側の同時対処能力を飽和させて「突破の可能性」を高めるための戦術的工夫だ。

勿論、非装甲の移動手段はどんな攻撃に対してに脆弱で、ウクライナ軍の攻撃を吸引することになった兵士らは悲惨だが、徒歩移動による目標へのアプローチよりも攻撃に晒される時間は短くなるため、電動スクーターの使用も「戦場の現実」に適応するための最新アプローチと言えるが、全ての国が採用すべき万能な戦術ではなく、このやり方は投入できる兵士数で優位性を持つ場合、戦場での結果を優先して犠牲を容認できる政治体制や国情でなければ採用できないだろう。

出典:АЗОВ

その欠点さえ容認できれば「戦力の分散と集合」が可能になり、その効果も2024年の結果を見れば一目瞭然で、このアプローチの効果を帳消しにするには少なくとも前線の兵士数とドローンの数でロシア軍を上回る必要がある。

※あけましておめでとうございます。2025年も航空万能論GFをよろしくお願いします。

関連記事:ロシア軍によるバイク攻撃、無人機と地雷に埋め尽くされた戦場への適応

 

※アイキャッチ画像の出典:АЗОВ

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コメント

    • ヒュー
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます。

    46
    • baka
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます。

    25
    • ざる
    • 2025年 1月 01日

    新年早々更新ありがとうございます、今年度も記事更新を楽しみにしております。

    記事内の話ですがちょくちょく両軍ともにタンクデサントしてるところにFPVが突っ込んでる映像があるので、装甲車にまとまってるよりは分散させている方が犠牲は確実に出ますが被害は少なくなるので非人道的ですが合理的ですよね。
    オートバイやら電動スクーターやら亀戦車やら最初は凄く馬鹿にされますがわ後々評価されていますので興味深い観察したいです。

    47
      • 2025年 1月 01日

      むしろ全員に徒歩を強制するよりも人道的でしょうねここまで成果が出てタンクデサントよりも生存率高いのならば。
      それを非人道的としか避難できない上でウクライナが同じバギー攻撃したときは画期的で人道的な新戦術として報道していましたからねこれ。

      53
        •     
        • 2025年 1月 01日

        装甲車:一歩間違えるとドローンで何も出来ずに全滅。薄いやつは機銃も防げない。
        バイク:一撃で全滅しない。死ぬも生きるも自分の運と実力しだい。車内で何もしないで死ぬよりマシ?

        23
        • NHG
        • 2025年 1月 02日

        開戦初期のウクライナのバイク兵は偵察部隊であって突撃部隊じゃないよ

        3
      • neko
      • 2025年 1月 01日

      バイクを使用している段階でなぜ電動化しないのかなとは思っていました。
      無音で素早く近づいてくる敵兵は脅威だと感じていたので。
      電費の関係もありオフロード化は厳しそうですができるのならば今後その形状に変化していきそうでもあります。

      22
        • 阿呆
        • 2025年 1月 01日

        電動化はバッテリー重量の増加のデメリットが最も懸念される点でオフロード性能とは軽さが命なので。(泥濘では200キロ以上のバイクはまともに動けないでしょう)

        31
        • イーロンマスク
        • 2025年 1月 01日

        オーストラリア軍やイタリア軍がe-bikeの運用してますよ
        やはり音が出ないのがメリットみたいです
        航続距離は数十キロでしょうがこの戦場なら十分ですね

        28
        • nachteule
        • 2025年 1月 01日

         そもそも無音のメリットが享受出来るかどうかが問題であって全てにおいて優位になるとは思いませんけどね。真っ昼間に見通しの良い平野を自陣に颯爽と走ってくる敵に対して無音と言うパラメーターは優位に働くでしょうか?バイクに乗っての走行射撃しているのも利点を潰します。接地面で枝折るとかすれば音が鳴ります。無音の隠蔽効果を上げる森林が陣地近くにあるなら、トラップを仕掛けたり警戒するのは当たり前です。

         見通しの悪い夜間だと優位に働くでしょうが兵士が熱源を晒しっぱなしなら電動バイクはともかくサーマルサイトで補足もされるでしょう。歩兵が前進するなら砲による支援は有ると思いますし、その場合に無音はメリットになるかは微妙です。

         個人的には隠れるのが得意なスナイパーや偵察兵がギリースーツ等を身につけて離れた場所に移動するとか隠蔽効果のある場所で対戦車ミサイルを撃つ為の移動手段とか無音であるメリットをなるべく享受出来る環境が意味が薄れるでしょう。
         リチウムイオンは寒冷地の放電は酷いですしバッテリ交換出来るか微妙で、出来なければ満充電まで何時間コースです戦場で電気を得る方が楽かガソリンを得る方が楽かの問題もある。良い所だけではなく悪い所も含めての運用です。 

        11
        • 帝国
        • 2025年 1月 01日

         以前、ウク軍が電動バイクを供与され偵察などに使っているという話がありましたな。
         音が静か、赤外線放射が少ない、排ガスや匂いなども少ないと各種センサーに引っ掛かり難い所も良いですね。アイドリングも不要だし加速もいいはず。特に夜間浸透偵察向けではないかな。
         また突撃用なら恐らく、20㎞くらいダッシュできればいいので航続距離の短さも問題にならんでしょう。
         わーくにでも郵便局などが使ってますし実用性は十分かと。

        4
      • 黒丸
      • 2025年 1月 01日

      電動バイクで突撃する兵士の防弾装備はどうしているのか気になります。
      米軍や自衛隊には重さと装甲のバランス調整が出来る防弾チョッキがあったので
      ロシアでもバイクで先陣を切る兵士は普通より重装甲にしているのでしょうか。

      9
    • Mr.R
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

    19
    • ネコ歩き
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます。今年は前向きになれるニュースが増えると良いですね。

    ロシア軍が多大な犠牲を出しつつも、戦略的に成功し続けている理由はこれだった?
    最初は電動スクーターの画像に思わず笑いましたが、記事を読むうちに背筋が寒くなりました。

    24
      •  
      • 2025年 1月 01日

      実はバイク戦術は陸自なんかも戦前から研究してたりします
      非線形会戦下では両軍が高度な分散を強いられ、結果的に1個中隊が十数キロオーダーの正面を受け持つことさえありますから、バイクによる浸透は見た目ほど危険ではありません
      機関銃の射程なんかせいぜい数百メートルですからね
      加えてロシア軍はバイクという安価で隠蔽しやすい兵器を前線の各所に必要以上に設置しており、多数の発起点から同時多発的に攻撃を開始して敵陣後方に設定された目標地点へ集束していくという手法を取っていますから、なおさら対応が困難です
      この戦術を支えているのはロシア軍の適切なルート選択を可能にする拡大した戦場認識力と攻撃の同期性を担保する優れた通信システムですから、雑な解決策に見えて意外に高度なことをやっています
      おそらくウクライナ軍が真似しようとしても出来ないでしょうし、口で言うほど対応出来てもいないでしょう

      44
        • ネコ歩き
        • 2025年 1月 01日

        偵察隊のオフロードバイクの有効性は認識してましたが、電動スクーターには少々驚きました。
        整備された路面でないと使えないですし、遮蔽物の多い市街戦の移動手段としては危険過ぎると感じましたのでね。おっしゃる通り、ドローン等の前哨偵察との連携が有効に機能すれば、小回りの利く歩兵単位の機動化という意味で画期的なのかも。

        26
          • kitty
          • 2025年 1月 01日

          ドローンの猛威でバッテリーによるデバイスの軍事利用への心理的障壁は低くなったかもしれませんね。
          ぶっちゃけ充電して20分走れば用途的に間に合っちゃうわけで。

          14
    • 名無し
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます
    体調が全てですので無理をしない範囲で記事を更新してくれればなと思います。

    低レベルな発想かもしれませんが記事の内容見ると騎兵がワンチャン復活したりしないかなと思ったりしました。

    15
    • 774
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます

    当たらなければどうということはない、当たったら終わりだけど…
    当然ウクライナ兵が頭を上げる隙間もないくらいの砲撃とドローンによる支援が前提の戦術なんでしょうね
    それを可能にする物量の生産能力込で

    41
      • たむごん
      • 2025年 1月 01日

      仰る通り、連携前提と思います。

      前線司令部をオチェレティネに設置、指揮官がドローンからの映像を見ながら、前線歩兵に直接指示して攻撃させている映像が流れているんですよね。

      ドローン映像を見ながら、砲撃と見られる支援映像を確認していますから、連携の密度の濃さを感じています。

      (2024年07月28日 Russian Today取材 オチェレチノ司令部 Hara Blog)

      25
    • エッデ
    • 2025年 1月 01日

    タンクデサントなんかは米軍だって取り入れてた訳で、結局多少の生存性より機動力が正義なのは騎馬から変わらない真理でしょうか。
    そもそもバイクに乗って交戦する訳でもないでしょうし、歩行より生存性が上の場面も少なくないでしょうね。

    前線を上げる為に二輪を使い潰す程度の余裕が有るのがウクライナにとっては痛いですね。
    ウクライナ東部は平野なので合理的と言えば合理的な突破方法なのかもしれません。
    時にこうやってバッサリ割り切るのが昔からロシアの強いところですね。

    45
    • 2025年 1月 01日

    この種の記事を読むにつけ、現代の西側諸国は戦争でロシアに勝つことは不可能でしょうね。
    西側民主主義国家はもはや、国民が国家自体を強くは支持しておらず、犠牲を容認してまで国家を存立させることはありえません。技術や経済とかそういうこととは別の次元の問題がある。

    最も、帝政フランスやナチスや日帝のように、国民が全力支持して総力で挑んでいてもロシアに勝てた例はありませんが。

    48
      • 匿名ちゃん
      • 2025年 1月 01日

      日露戦争は違うの?

      9
    • ひこまろ
    • 2025年 1月 01日

    電動スクーターはちょっとワロウタw
    ロシア軍は図体がデカい割にはフットワークが軽いよな
    ほんとに怖いのはそこかもしれない

    てか年末も更新してたのね

    45
    • サイズの問題
    • 2025年 1月 01日

    小さい方が生き延びるのに有利で、大きくなればなるほど的も大きくなるという事かもしれません。

    高速で走るウサギのようなものとか、昆虫サイズであれば尚の事弾に当たる確率は低くなるでしょう。

    28
    • 匿名
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます。

    バイク突撃が有効な戦術になるとは開戦前は夢にも思いませんでした…

    21
    • たむごん
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます!

    亀戦車もですが使える物を使う姿勢は、日本の現場のような柔軟性を感じて驚いています。
    大国の軍隊といえば、大組織ですから硬直的になりやすいですが、ロシアの国情なのか戦争がそうさせるのか興味があります。

    電気スクーターによる犠牲はインパクトがあって嘲笑されていますが、単位時間当たりの被害と成果・面積当たりの犠牲と成果について数字での視点を見た事がありません。
    管理人様の仰る通り、2024年あれだけ頑強だった防衛線を突破して占領地を増やしているわけですから、結果を見れば成果があったと言わざるを得ないと思います。

    36
      • ネコ歩き
      • 2025年 1月 01日

      いや、昨年のロシア軍の的確すぎる戦略的判断と、今回指摘された歩兵戦術の創出・実践は驚きでした。
      後者は近くはない将来の歩兵戦術と個人装備のアイデアを示唆しているように思います。まあ、ロボット兵は色々な意味でハードルが高そうなので、イメージを突き詰めるとハインライン「宇宙の戦士」で描かれた「機動歩兵」なんですが。
      パワーアシストの研究も行われてますし、ネットワーク戦は既に現実化してますし、多数のドローン等を駆使した戦場の状況把握は戦術の常識になりそうです。あとは多機能なマン-マシン・インターフェイス個人装備ですかね。

      24
        • たむごん
        • 2025年 1月 01日

        スロヴィキンライン構築=クルスク撤退・ヘルソン撤退あたりから、ロシア軍について特に異様さを指摘され出しましたよね。
        2024年の仰る点も、それに続く驚きの1年であり、あの非常に厳しい戦場で結果を出すのは驚きでした。

        AIは、100世代以上を仮想環境でシミュレーションできるようになっていて、学習後に搭載が始まっているため時代の変化を感じています。

        ウクライナ戦争で前線歩兵の重要性が見直されてましたが、新たな次世代装備の仰るような能力付加に加えて、オプティマスなどの各種ロボットがどのような役割を果たすのか興味深いですね。

        14
    • col
    • 2025年 1月 01日

    春頃に他サイトで『バイクはこの戦場では有効だ。』と書いたら、くそみそに反論されたモノだった、w
    場所と移動ルートにもよるが、ある地点に10名で殴り込みをかけろと言われたら、装甲車1台よりバイク10台で行く。
    撤退する場合や負傷兵の後退、物資補給の為の往復など小回りが利く。
    何より自然落下手りゅう弾攻撃で死ぬ機会を減らしたいし、装甲車が動けなくなって孤立するのが嫌だ。
    最近は混合で移動してる映像も見かける。
    個人的には装甲車の後ろをバイクでついて行く方を選ぶ。
    兵オタは装甲車に乗るのだろう。

    29
      • 通りすがり
      • 2025年 1月 01日

      >兵オタは装甲車に乗るのだろう。
      西側諸国の兵オタはいざ有事となれば、徴兵を忌避して国外へ逃亡すると思います。厳しい肉体労働を熟している現場型の労働者とも思えませんし、ネットで戦争観戦は出来ても戦争には役に立たないんじゃないかと。

      44
        • ワイバーン煎
        • 2025年 1月 01日

        新年早々素性も知らない相手に無根拠で妄想を膨らませてレッテル貼りをして想像力の無駄遣いをする姿には最早畏敬の念を禁じ得ない

        27
    • 通りすがり
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます。
    >前線の兵士数とドローンの数でロシア軍を上回る必要がある。
    これ将来的に可能なの、中国とインドくらいしかないんじゃ・・・

    >戦場での結果を優先して犠牲を容認できる政治体制や国情
    今の西側はほとんどが「犠牲を容認できない国情」、それすなわち、戦争で非効率的な安全策しか取れない国体(人道的とは言えるかもしれないが、人道を謳うなら停戦交渉を優先すべきで中途半端ともなる)。
    アメリカVSイラクのように、国力差が圧倒的ならそれでも勝てるが、ロシア級を相手にした場合、勝てなくなる。かといって、経済制裁は自分達にも跳ね返る諸刃であり、自国の不景気が数年続けば2024年の選挙のように与党が倒れる。【自分達の政体】が戦争とも経済制裁とも“噛み合わなくなった”ことが、根源的な問題になっているように思える。

    45
    • 拓也さん
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます。今年も引き続き波乱続きな情勢になりそうですが、管理人さんの興味の赴くまま無理せず頑張ってください。
    電動スクーターの利用に関してですが、ほんとロシアの強みをそのまま体現しているような戦術ですね。去年はバイク、亀戦車、光ファイバードローンなどなど様々な兵器が使用されましたが、2025年はどんな戦場になってるんでしょうね…。

    18
    • nk
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます!

    ロシアの装甲車が枯渇しているというより、様々な移動手段を実践投入して有効性を見てる感じでしょうか。
    電動スクーターで相手陣地向かう写真なかなかシュールですね。

    25
      • 2025年 1月 01日

      ロシアの装甲車が枯渇が真実だったとしても、北朝鮮からある程度は輸入できるでしょうからね…戦車とかも同様に

      9
      • 名無し
      • 2025年 1月 01日

      海外OSINT見てるとレオパルト1の損耗が目立ち始めたあたりウクライナの方が装甲車両の損耗がヤバそうなんですよね…
      アメリカからストライカーが数百輌単位で来る言っても案なんじゃなあ

      21
    • マイクのテスト中
    • 2025年 1月 01日

    地雷原の密度が薄すぎるのではと思ったけど、砲撃で壊されたらどのみち駄目か…
    あとは塹壕の線の数を増やして出血を強いるか
    結局のところ砲弾、兵員の数の差で勝るほうが勝つ、当たり前の結論に帰結してしまう

    少なくともこれでロシア側の戦闘車両の枯渇に期待するのは難しいのがわかった
    ウクライナとしては辛いな ロシア側での政変以外状況を挽回できそうな可能性が見当たらない

    20
    • paxai
    • 2025年 1月 01日

    装甲車で敵の地雷や伏兵の攻撃にガッツリ耐えるってのはイラク戦争やアフガン戦争あたりで登場した比較的新しい思想だと思うなあ。米軍はアフガンじゃ過激派のお手製地雷に痛い目みたらしいじゃん?でより頑丈な装甲車作ったら効果抜群だったらしい。
    でもそれはロシアには通用しないよね。だってレオパルト2を吹き飛ばす為の対戦車兵器群が潤沢にあるんだからさ。
    今見るとM113の設計思想は良く出来てると思う。装甲車は戦場のタクシーであって最前線で砲火に晒されるべきじゃないのだろう。

    24
      • グングニル
      • 2025年 1月 01日

      wikipediaで調べたところ装甲車の誕生は第一世界対戦以降みたいですね。初期の仕様目的は偵察任務だとか。

      アフガンで米軍が仕様したやつはMRAPですかね。
      対地雷性能があるとのことですが実際、地雷やIEDの爆発は相当なものだったらしく乗車中の乗員は常にマウスピースとシートベルトしていても脳震盪起こしたらしいです。

      攻撃・防御のホコタテ対決ですが攻撃側が現状有利な感じはしますね。

      15
    • マダコ
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます。
    バイクの活躍から、更に別の戦術も生まれるかもですね。
    それにしても、現状装甲戦力には課題が山積しているので、何らかの解決策を見いだせるのかに注目でしょうか?

    11
    • アンゴラ
    • 2025年 1月 01日

    新年あけましておめでとうございます。

    バイク突撃は、十分すぎるほどの砲撃支援を得られるロシア軍だからこそできる戦術ですね。
    肝心の機関銃を持った歩兵の数が少なくて、ドローンと地雷でなんとか戦線を守ろうとしているウクライナ軍にとっては嫌らしい作戦でしょう。

    18
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2025年 1月 01日

      あくまで砲撃で相手の頭を上げさせないようにしたうえでのバイク移動なので、バイクで無駄にバンザイ突撃している訳ではないんですよね
      何故かこの辺りが日本の報道の手に掛かると「ロシア軍はバイクで無謀な突撃をして大損害」に変換されるのが不思議

      30
    •  
    • 2025年 1月 01日

    明けましておめでとうございます。

    こんな戦術が復活するなら、なおのこと面制圧砲撃の重要性が高まるんじゃないのか?

    14
      • Easy
      • 2025年 1月 01日

      もちろんそうなりますが、面制圧兵器は割と高コストですので。歩兵の1分隊に対してまで潤沢に使えるほどウクライナは保有していないという問題があります。
      一時、100万発単位で供与された155ミリクラスター砲弾あたりがサイズ的には適していますが。155ミリ砲自体は砲科の装備品で、前線からの歩兵部隊の前哨戦陣地からの射撃要請に応じて分単位の装填と照準で撃つにはちょっとしんどいです。
      歩兵が使える装備で、迫撃砲ぐらいのサイズ感の面制圧が可能ならスクーターやバイク攻撃への特効薬になるんですが。なかなか無いですね・・

      6
        • col
        • 2025年 1月 02日

        露軍の出発地点から到達地点までが数キロの場合、バイクの小部隊ならジクザク走行しても10~15分で到着できると思われます。
        榴弾砲や迫撃砲でさえ迎え撃つ時間がないと思います。
        出発を早期数分以内に検知して、あらかじめ照準を付けた地点をまんまと通ればクラスター弾を1発お見舞いできるかもしれませんね。
        結局、手りゅう弾投下型のドローンで追いかけて降りた時を狙うしかないと思います。

        2
          • ルイ16世
          • 2025年 1月 02日

          第一次世界大戦のイギリスのSOS射撃ですか(アメリカだと最終防護射撃、ガダルカナルで日本の万歳突撃を粉砕したアレ)
          今パッと思いつく有効手段だと思いますが誤報が非常に多く効率は劣悪ですので砲弾供給の少ないウクライナ軍が採用できるかどうか

    • 見える景色
    • 2025年 1月 01日

    新年明けましておめでとうございます。
    年末年始も良質な記事を上げて下さった管理人さんに感謝致します。
    ロシア軍は、現場の創意工夫が凄いのは勿論だが、上の頭も柔らかいのかな?これを受け入れ良ければ広範に渡って採用するというのは、中々出来ない事だと思う。

    11
    • 58式素人
    • 2025年 1月 01日

    あけましておめでとうございます。

    動画などを見ていると、両軍の間隔は〜10km?くらいなのでしょうか。
    攻める側(ロシア軍)は、接敵するまでこの距離を詰めないとですね。
    砲撃/ATGMとUAVによるCAPが存在する中では大変ですね。
    装甲(に限らず)車両が直ぐにやられてしまうので、散開するしかないのでしょう。
    徒歩では時間がかかりすぎます。各個撃破されてしまうでしょうし。
    WW1でなら、塹壕を掘って接近する場面ですね、きっと。
    バイクで時間をかけずに、というのもわかる気はします。
    ただ、地雷原を無視しているのと、防御側の火力を軽視しているようにも見えます。
    仮に防御側に十分な火力(MG/他)があれば、これも、各個撃破で終わりそうな?。
    攻める側の突撃歩兵には、更に工夫が必要では。
    小型の対地雷装軌装甲車とか?。
    昔のユニバーサルキャリアくらいの大きさで、
    乗員+歩兵3名(1/2班?)を乗せて、LMG以上の制圧火力を持ち、
    正面で西側の12.7mmや東側の14.5mmAP弾に抗堪する装甲を持ち、
    MANPADS/対戦車ロケット/散弾銃など歩兵に必要な装備品も運搬するもの。
    現実には該当品は無いと思いますが。

    2
    • 帝国
    • 2025年 1月 01日

     昔、”欧州の戦場では舗装道路網が発達しているので高価で遅く道路を傷める装軌車よりも高速で安価な装輪装甲車が適しているため、多く装備されている”という解説を読んだことがある。
     進撃路が舗装されておりドローン偵察で障害物がほぼほぼないとわかっていれば、移動手段は使い捨て覚悟なのだから安価で扱いやすい電動スクーターの使用はむしろ賢明だろう。
     各種ドローンと砲撃力、兵力、指揮力、士気でウ軍に隔絶した能力を持つ露軍が、障害のない場所で行う上で実に効果的な戦術だわな。激しい砲撃と潤沢なドローンでウク側の地雷も鉄条網も機銃座も制圧できる上、1週間前に路上から拉致られてきたハイエース動員兵?の士気の”高さ”を考えればむしろ堅実な戦術と言っていい。
     ナポレオニックな時代での突撃は相手の砲撃の初撃を生き残ったら次弾の装填発射までのわずかな時間で駆け抜け敵陣に雪崩れ込めるかが勝負だった。次弾発射が間に合えば陣前で榴散弾を喰らって突撃側は薙ぎ倒され衝力を喪って敗け、間に合わずに雪崩れ込まれたら衝力に蹴散らされて負けかねぬ。当時は徒歩や馬だったが現代は電動スクーターやバイク、バギーになったというだけだわな。”大砲は戦場の女王、散兵戦は戦場の華””最後に勝敗を決めるのは士気”という原則は今も変わらない。

    7
    • 2025年 1月 01日

    電動スクーターなら中国から輸入できるのかな
    規制できなさそう

    7
      • Whiskey Dick
      • 2025年 1月 01日

      今は雪の季節だからスキー装備とかスノーモービルも使えるかもしれません。

      1
        • 帝国
        • 2025年 1月 01日

        WW2でソ連軍は各種プロペラ橇を使っていましたね。雪が沢山降るのならスノーモビルも使用されるでしょう。

        3
    • 朴秀
    • 2025年 1月 01日

    今年もよろしくお願いします

    ロシア軍は創意工夫がすごいですね
    常に最善を考え続けているというか

    11
      • 山田
      • 2025年 1月 01日

      ロシアがこのような戦術をとる目的が明らかになったのなら、一つ疑問が出る。
      ロシア軍よりももっと余裕のないウクライナ軍が、
      なぜ同じ戦術をやらないのかという疑問。

        • 帝国
        • 2025年 1月 01日

        >もっと余裕のないウクライナ軍が、なぜ同じ戦術をやらないのか
         答えを出していますよ→「余裕がないから」

         この攻撃法は潤沢にドローンと砲撃力がありそこそこ優れた士官、下士官が指揮を執り、士気の高い兵士が多数揃っていることが成功の前提です。ウク軍には全てがない。

        7
    • 神風明けまして
    • 2025年 1月 01日

    日露戦争の時から日本とロシアの自己犠牲的精神性は似ていると思っていたが、今のロシアはその気になれば特別特攻隊を編成できる土壌がありそうだな。こんな無茶で高リスクな戦法は結果として効率的でも普通は士気を維持できん。

    3
      • ラインハルト
      • 2025年 1月 01日

      日帝の自滅作戦は、戦術的にも戦略的にも何の価値もない文字通りただの自滅でしたが、ロシア軍のそれは勝利に貢献していますので、一緒にするのは失礼かと。勇猛で愛国心のあるロシア人達だって、日本式の精神自滅(戦況に与える有意な効果はまったく無し)を強要されたら全力で拒否するでしょう。

      14
        • 匿名ちゃん
        • 2025年 1月 01日

        最近変なプロパガンダ増えたよねぇ

        4
      • ネコ歩き
      • 2025年 1月 03日

      旧日本軍による追い詰められた末の自暴自棄な必死突撃と、目的のある戦術的決死突撃は同じじゃないです。
      今回のロシア軍戦術は歩兵部隊単位の戦術レベル電撃戦を具現化してると言えるかもで、独ソ戦中盤における損害率を無視したようなソ連軍の正面突撃戦術とは一線を画してもいます。
      ドローン等によるリアルタイムな偵察結果を踏まえた上でのバイクやバギーでの機動は、脅威度の高い火点を迂回しつつも高速度で目標地点に歩兵戦力を集中・攻勢拠点化できたりするわけです。回数を重ねる度にノウハウが蓄積され熟練度が向上し、結果的に成功率が上がり損害率は低減していきます。それが理解されれば兵士の士気は逆に上がるかと。
      それが昨年来の東部戦線におけるロシア軍の成功に結果として現れているんじゃないですかね。

      2
  1. 将来的には、URLのようなロボット武装型の大群で攻め寄せるようになるんですかね。人間では死体袋がいくつあっても足りない。

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