みずほ銀、貸金庫の新規受付停止 三井住友は鍵管理強化
三菱UFJ銀行の元行員が貸金庫から顧客の資産を窃盗した事件を踏まえ、銀行が貸金庫を貸し出すビジネスの見直しを急いでいる。みずほ銀行は16日から新規契約の受け付けを原則停止した。三井住友銀行や多くの地方銀行は貸金庫の予備鍵の管理強化に踏み切った。
貸金庫サービスは3メガバンクだけで合計40万件の契約がある。長年多くの個人顧客が利用してきたサービスは曲がり角を迎えている。
みずほ銀は16日から、全国...
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(更新)- 野崎浩成東洋大学 国際学部教授分析・考察
メガバンクが新規受付を停止するなどの動きに出ていることは、極めて合理的判断だと思います。今回の事案で、各行が管理体制強化を迫られることは必至でしょう。これに伴い管理コスト負担が増えるほか、事件発生時のレピュテーション毀損のテールリスクを考えれば、ビジネスとして成立しにくくなる可能性があります。因みにアメリカの大銀行ウエルスファーゴは、予備鍵を銀行が保管しないため顧客による鍵紛失の際は顧客負担によるドリル対応となるほか、顧客に1万ドル以上の価値のある資産を入れないことを宣誓させるなどの契約構成としています。銀行都合で突然撤退することは適切ではないので、新規停止は妥当な対処かなと思います。
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