◇いつまで問題を先送りにするの?


こんにちは。
9月に入り、すこぅし朝晩は過ごしやすくなりましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。
夏はただでさえ予定が目白押しで忙しいのに、暑さに体力が削られて仕事の能率も悪くなります。


そんなわけで、寄稿記事が公開されていたというのに、なかなかブログで紹介記事が書けずにいました。

公開された記事はこちらから→現在の運営方法では、よさこい祭りを開催するたびに商店街が疲弊してしまう


この問題は、見物もふくめて何らかの形でよさこいに参加している人は、みんなが分かっているでしょう。
よく分かっていなくても、うっすらとは感じていたはず。このままじゃヤバイって。

だって、競演場や演舞場になっている商店街の惨状は見たら明らかだもの。


お若い方は新聞なんて、特にローカル紙なんて読まないでしょうが、高知の地元紙である高知新聞でも商店街の窮状は毎年のように報道されているのですよ。

こちらから→競演場、懐厳しく...運営にあの手この手


ときに、みなさんは日常の買い物で商店街に行かれてますか?

自宅のすぐ近くに商店街があっても、そこを素通りして郊外のスーパーやドラッグストア、ショッピングモールに行かれたり、なんならネットで済ませている方がほとんどだと思います。


商店街に店をかまえている商店主の方々だって、そうしてるくらいですもの。

「イオンとネットのせいで売り上げが落ちた」

とぶつぶつ言いながら、週末になると子供や孫の手を引いて、イオンに出かけているのです。
同じ商店街にドラッグストアや文房具店があるにも関わらず、シャンプーから歯磨き粉、コピー用紙までネットで注文して、店まで届けてもらってます。

バツの悪そうな顔で、

「だって、子供がいるとやっぱりイオンが便利やし」「ネットで買う方が安いし」と言い訳をしながら。


つまり、商店街という場所は、すでに買い物インフラとしての役割を終えているのですよ。
それは、現代を生きる人々の生活スタイルや社会のありようの変化であり、ひいては時代の変化です。誰のせいでもありません。


商店街が地域住民の生活になくてはならない存在だったのは、昭和の高度経済成長期のお話。
商売人が儲かってしかたなかった上に、政府も商店街に気前よく助成金をばら撒いて、商店街にお金がうなっていたのは平成のバブル期です。
もう、そうした時代は戻ってきません。


車社会になり、テクノロジーも発達して、時代は令和に移りました。
もはや商店街のインフラは崩れかけ、商店主も自分たちの生活で手一杯という中で、いつまでイベントの運営を担わされるのでしょうか。
そういう割にあわない重い負担が嫌われるから、若い人ほど商店街という場所で起業するのを避けたり、組合への加入を嫌がるようになったのではないでしょうか。


イベントをいくら頑張ったところで、商店街がかつての賑わいを取り戻すことはあり得ません。
商店街のイベントは、多大な時間と労力とお金をかけて、その日その時だけの一時的な賑わいを演出しているに過ぎないのです。
イベントに来るお客さんは、イベントを楽しむために来ているのであって、商店街に買い物にきたわけではないのですから。


8月13日に放送された「マツコの知らない世界」で、よさこい祭りが取り上げられていました。

番組の中で、「よさこいにかかる一般的なお金」として、踊り子が払う参加費が何に使われるかの内訳が紹介されていたのです。
高知の場合は、街を歩きながら踊るため、地方車の用意にお金がかかっているとのこと。

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この表を見て、マツコさんは

「これはハードル高いわ。そうなると、あっち(舞台上で演舞する、よさこいソーランスタイルのよさこい祭り)の方が参加しやすいってなって、どんどんあっちが主流になってきちゃうっていうのの、側面はこの車にもあるかもね」

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とご指摘されていました。さすが、的を射たコメントですね。
「確かに!」とうならされました。


よさこい祭りは、よさこいソーランの成功をキッカケに全国へと広まり、今では200ヶ所以上の地域で開催されているそうです。もはや本家である高知県のよさこい祭りよりも、都市部で開催されるよさこいの方が、より多くの参加者と観客を集めています。

都会の方がそもそも住民も観光客も多いですし、交通の便がよく宿泊施設も充実している地域の方が、全国からのチームも参加しやすいためだと思われます。


高知のよさこいは、高知市各所に散らばった商店街を競演場にしているために、踊り子さんたちにとって移動が負担になっている側面もありますよね。すべてのチームがバスをチャーターできる訳ではありません。


商店街や祭りの担い手不足の前に、高知は県全体で人口が激減中です。昨年は子供がたった3380人しか生まれなかったそうですが、今年の出生数はさらに減る見込みです。
もう、あらゆる面で「今まで通り」を続けていくことは不可能なのですよ。


ですから、そろそろよさこい祭りも拡大一辺倒ではなく、どう縮小していくべきかの議論を始めるべき時がきています。