台湾で約5年ぶり死刑執行 昨年の憲法解釈で厳格化も「趣旨に合致」

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台北=高田正幸
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 台湾法務部(法務省に相当)は16日深夜、強制性交殺人罪などに問われ、死刑が確定していた30代の男の死刑を執行し、発表した。台湾の憲法裁判所にあたる憲法法廷は昨年9月、死刑の適用範囲や手続きに厳格な制限を求める判決を示しており、今回の執行には死刑廃止推進団体などが激しく反発している。

 台湾で死刑が執行されるのは約5年ぶりで、頼清徳(ライチントー)政権では初めて。

 法務部などによると、死刑が執行されたのは黄麟凱死刑囚。黄死刑囚は軍に所属していた2013年10月、元交際相手の女性宅に侵入し、その場にいた女性の母親を殺害。さらに帰宅した女性に対して性的暴行を加えた上で殺害した。17年に死刑判決が確定した。

 黄死刑囚を含む台湾の確定死…

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この記事を書いた人
高田正幸
台北支局長兼香港支局長
専門・関心分野
台湾、香港、中国、反社会的勢力