橋本環奈が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』の第15週「これがうちの生きる道」第73話が、1月15日に放送された。
東日本大震災の発生から、結たちは自分にできること模索していく
2011年3月11日。結(橋本環奈)たちはテレビを通して東日本大震災の発生を知る。歩(仲里依紗)は被災の映像を見て呼吸が荒くなっていた。阪神・淡路大震災のことを思い出してしまっていたのだ。結も同じ思いを抱えていた。歩は被災した当時のことを振り返り、避難所での初日の夜が一番不安だったと、東北の人たちに思いを馳せる。
今度は自分の番だと分かっているが、「何したらいいんだろうね」と動き出せない歩。それから2週間が経った頃、結の幼なじみの菜摘(田畑志真)がボランティア活動として東北に向かおうとしていた。菜摘は歩に「神戸の地震の時いろんな県の人が助けてくれたやん。うちに何ができるか分からへんけど、恩返ししたくて」と思いを伝え、力強く歩き出す。弱気になる歩に愛子(麻生久美子)は「自分にできることをやればいいと思うよ」と声をかける。愛子は、長年更新しているブログが東北の方々の気持ちを落ち着かせていた。聖人(北村有起哉)は理容組合の人たちと連携して、津波で道具が流された理容師にハサミを送るように動いていた。
地震から1ヶ月。それぞれが自分にできることを模索する中、産休中の結の元に“カスミン”こと佳純(平祐奈)が会いにきた。佳純は結にお礼を言いにきたという。支援栄養士として東北に行っていた佳純。場所は気仙沼。朝ドラ『おかえりモネ』の舞台にもなった被害の大きかった地域だ。そこから物語は、佳純が現地で経験した回想シーンがメインに展開されていく。避難所の食事の状況について聞いても、「メシのことは後だ」と後回しにされ、誰もが目の前の命を救うことで精いっぱい。物資があるのにそれを必要としている人たちに行き渡っていない状況になっていた。佳純は「栄養士がもっと早う現地に入っとったら、食事で困っとう人をもっと助けることができたと思う」と振り返る。
また、先日宮崎県で震度5の地震が起きたことにより「この前宮崎地震で久しぶりに怖かったからより震災の恐怖を感じる」「今日の話はドラマだけどドラマじゃない感覚だったな」「昨年の能登、ちょうど被ってしまった先日の宮崎と重なりすぎていろいろ心痛い」という声もあがっている。
平祐奈が演じる「カスミン」がトレンド入り
SNSでは「カスミン」のワードがトレンド入り。また、以前はひらひらとお嬢様のような服装だったのが、シックで大人しいものになっていることに言及する声も見られた。「カスミンの服装が、災害前後でまるで変わってるのに驚いた」「主人公だけじゃない、自ら決め自ら向かう女性たち」「お嬢様カスミンが栄養士ロードでものすごく成長してるのお父さま嬉しいだろな」「感動してる」といった視聴者からの声が集まっている。佳純はなぜ結にお礼を伝えに来たのか、その真意は明日の放送で明らかになるだろう。
NHK 連続テレビ小説『おむすび』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中
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