長野市の清泉女学院大学が1月以降に予定していた一つの学部の一般入試を取りやめました。
大学側は「総合型選抜で定員が確保できたため」としていますが、文部科学省は「受験生の不利益になる」として事情を聞くことにしています。
一般入試を取りやめたのは新年度の共学化に合わせて新たに設ける人文社会科学部です。
72人の定員のうち一般入試で30人ほどを募集する予定でしたが、2024年のうちに実施したAO方式などの総合型選抜に想定を上回る応募があり、定員がほぼ充足されたとして、12月下旬に募集の終了を発表しました。
小池英男事務局長:
「受験を予定していた受験生の皆さんには、本当に申し訳なく思っております」
2023年度の入試では大学全体で大きく定員割れした上、人文社会科学部は認可の関係で募集開始が遅れ、早めに定員を充足させたいとの思いが強かったと大学側は説明しています。
小池英男事務局長:
「実施しようと思えばできた(一般)入試ではあったが、結果として合格者を出せない入試をやることで、受験生の不利益になりはしないか。その前に中止してお知らせした方が、より不利益の度合いとして少ないのではないか」
文部科学省は一旦発表した入試方法について受験生の不利益になる変更はしないなどとしたルールに反すると指摘していて、詳しい経緯などを聞いたうえで場合によっては指導を行うとしています。
清泉女学院大学は共学化する4月から清泉大学となります。