「元値ゼロ」で届いた服を出品か、中国人2人を逮捕 フリマを悪用

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三井新
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 不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を使い、ネット上で商品を注文したとして、警視庁は16日、いずれも中国籍で東京都江戸川区の職業不詳の女(22)と大学生の男(23)を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。

 逮捕された2人は何者かが不正に入手した商品の「転売役」で、受け取った商品をフリーマーケットサイトに出品して売り上げを得ていた。同庁は実態解明を進める。

 捜査関係者によると、2人は何者かと共謀して2023年9月25~26日、不正に入手した他人のカード情報を使い、インターネットサイトで衣料品2点(計約3万円)を注文した疑いがある。

 「商品調達役」の何者かがネットサイトで不正に注文した商品を、2人は受け取っていた。中国の通信アプリ「ウィーチャット」で指示を受け、フリマサイトに出品していたといい、23年8~12月に約340万円を売り上げたという。警視庁は、2人が売り上げの約2割を得ていたとみており、指示役らの特定を進める方針。

相次ぐフリマサイトの悪用

 フリマサイトを舞台にした事件はどのようなものだったのか。

 捜査関係者によると、2人の自宅は不正に注文・購入された商品の受取場所に指定されていたといい、大量に届く衣服などをフリマサイトに出品し続けていたという。

 今回の逮捕容疑になった事件…

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