大津地裁

大津地裁

滋賀県野洲市

滋賀県野洲市

 勤務していた滋賀県野洲市の介護施設に入所する高齢者2人を殴って大けがをさせたとして、傷害罪に問われた介護施設職員の被告(30)=大阪府枚方市=の論告求刑公判が17日、大津地裁(畑口泰成裁判長)であった。検察側は懲役4年を求刑し、弁護側は無罪を求めて結審した。判決は3月14日。

 検察側は論告で、施設の施錠状況や他の職員による証言から犯行は明らかとし、否認する被告を「理不尽な主張に終始して反省していない」と批判した。

 弁護側は被害者が転倒したり、被告の勤務時間より前にけがをしていたりした可能性があると反論し、「検察官の立証は足りていない」と主張した。

 被告は最終意見陳述で「暴力を振るっていない。捜査は不十分で、無罪以外は考えられない」と訴えた。

 起訴状によると、被告は2022年11月30日~23年5月19日、勤務していた野洲市の介護施設で当時80~90代の男女2人に暴行を加え、重傷を負わせた、としている。