テレビ東京 警察密着番組 “放送倫理違反”BPOが意見書公表

テレビ東京がおととし放送した警察に密着取材した番組で、逮捕された人が不起訴になっていたことに言及せずに関係者の名誉を傷つけたなどとして、BPO=「放送倫理・番組向上機構」は放送倫理違反があったと結論づけました。

テレビ東京はおととし3月28日に放送した番組「激録・警察密着24時!!」で人気アニメの商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げた際、会社役員ら「4人が逮捕された」とし、このうち3人が不起訴になっていたことに言及しなかったほか、事後に撮影した捜査員の会話や会議の様子を、捜査の最中に行われていたかのように放送しました。

この問題を審議してきたBPOの放送倫理検証委員会は17日、意見書を公表しました。

それによりますと問題をもたらした要因として、警察への密着を重視し逮捕された側への取材が無かったこと、制作体制がひっ迫し取材ディレクターと編集ディレクターの間で適切な引き継ぎがなされなかったこと、逮捕と犯罪者を安直に結び付ける構図にとらわれ犯罪捜査をエンタメ化する固定観念があったことなどを挙げています。

その上で、会社や関係者の名誉や信用を傷つけ視聴者の信頼を裏切る放送だったとして、放送倫理違反があったと結論づけました。

この問題をめぐってテレビ東京は去年5月、公式ホームページで謝罪し、この番組の制作や放送を取りやめることを発表しています。

テレビ東京は「今回のBPOの意見を踏まえ、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

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