発光ダイオード(LED)製造大手、日亜化学工業(徳島県阿南市)が、業務に関するデータを無断で削除されたとして、元社員の男性と親族に計約2500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で徳島地裁は16日、約577万円の支払いを命じた。
林憲太朗裁判官は判決理由で「故意にファイルを削除し、原告の法律上保護される利益を侵害した」と指摘した。
判決によると、男性は令和元年9月に入社し、横浜研究所(横浜市神奈川区)で勤務していた。3年7月末に退職する際、研究所の共有サーバーに保存されていた、業務に必要なデータを含むフォルダー232個を削除した。
同社は「判決が、会社データの不正削除事案についての警鐘になれば幸いです」とのコメントを出した。
徳島県警は昨年12月、電子計算機損壊等業務妨害の疑いで、神奈川県の男性宅を家宅捜索した。