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100本のスプーンで起こる感動、働く楽しさ

楽しそうに真っ直ぐに、そしてすこし前のめりに話す戸村さん。その一生懸命な姿は誰もが応援したくなる。大学を辞め、飛び込みたいと思った飲食への想い、家族や仲間とのお話を、愛されキャラクター全開で語っていただきました。

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戸村 僚(Ryo Tomura)
大学在籍中にはじめた飲食店キッチンのアルバイトでその魅力に惹かれ、料理を志す。2017年5月に二子玉川店キッチンにてアルバイト入社、10月に正社員登用となる。その後は二子玉川・立川・あざみ野と100本のスプーン三店舗での勤務を経験。通称トムさん。

はじめて作ったオムライス

ー大学を辞めて飲食を志そうと思ったのはきっかけがあったんでしょうか?

大学時代になんとなくやってみようかな、ぐらいでキッチンのアルバイトをはじめました。はじめて作ったオムライスは、自分でお客さまのもとに持っていきました。そのときのお客さまが、お母さんと5歳ぐらいの女の子の親子で、その女の子がすごく喜んでくれて。こんなにも喜んでもらえた経験が初めてで嬉しくて、その瞬間に、これだ!これを一生の仕事にしたいって思いました。そうと決まったらもう大学は行かなくてもいいなと思って。その日のうちに両親に、大学辞めて料理がしたいって話しました。

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「これまで特にやりたいことがなかったけど、これだ!ってピンときました。」

ーその日のうちに!ご両親、心配したのでは。

そうなんです。経済系の大学に通っていたので全然違う分野だし、飲食店はハードな仕事だろうから大丈夫なのかって言われて。しかもその話をしたのが大学3年生の4月だったので、もう1年分の授業料を払ってもらっていて…。とりあえず大学卒業してからでもいいんじゃない?って言われたんですけど、説得して両親も折れてくれました。その代わりすぐに働くところを決めてね。って言われました。

ーそれから100本のスプーンを選んだのは理由があるんですか。

それは現在お付き合いしている彼女なんですけど。当時まだお付き合いしていなかったんですが、付き合う条件として仕事をちゃんと見つけること。っていうのを提示されました。笑
その彼女に飲食店で働くならここがいいんじゃないって100本のスプーンを紹介してもらって、調べてみたらブランドの雰囲気や会社の理念などに共感して、面接を受けました。未経験だったため、まずはアルバイトから始めることになり二子玉川店にアルバイト入社、その半年後に正社員登用となりました。

料理に大事なのはお客さまのテンションを上げられるかどうか

ー働いてみて印象的だったことはありますか。

働き始めた頃は、はやく仕事を覚えることや飛んできたオーダーをこなすのに必死でした。そんな日々が続いていた頃、テツさんが料理長として異動してきたんです。コドモ向けのコースを出したときにテツさんがコドモたちのもとに行き「キミたち思ったより大人っぽいから、コースも大人っぽくしてみたよ」ってひと言添えたのがとても印象的でした。

レストランで食事をするってこういうことだよなあって。別に食べるだけなら家だっていいじゃないですか。みんなレストランならではの体験を求めて来ているんだなって感じました。

テツさんは、日頃から料理をするときにお客さまのテンションがいかに上がるかを大事にしていて、例えばレモンの切り方一つとっても種を取るか取らないか。もしも料理に落ちてしまったらお客さまテンションが下がるでしょ、とか。

それまでの自分は、作った料理のその先にいるお客さまのこととか、よく考えられていなかったなと気付かされて、そこでテツさんにスイッチを切り替えてもらった気がしています。ついつい皿が汚れてしまったり、雑に盛り付けてしまったり…そんなときは、あ、これはお客さまテンション下がるよなって思い直しています。

ーテツさんからの影響が大きかったんですね。戸村さんもお客さまとコミュニケーションを取ったりされているんですか。

直接の会話はあまりできませんが、オープンキッチンでコドモたちがよく料理する姿を見に来るので、そんなときはわざと見える位置で仕上げをするようにしています。胡椒を高い位置からふったりチーズを派手にばあっとかけたりとか。(笑)コドモたちが喜んでくれるので、テンションあげよう!って。料理を通してお客さまを喜ばせることを普段から考えられるようになりました。

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「コドモたちが見ているとついつい張り切って仕上げをしちゃいますね」

現在勤務しているあざみ野店は地域のお客さまとの距離が近いので、サービススタッフを通して率直な料理の感想をよくもらっています。

ーお客さまからの感想で特に印象に残っていることはありますか。

あざみ野店ではお野菜を中心としたさっぱりとしたメニューの反応が良いので、味噌クリームと根菜のパスタを作ったときが印象的ですね。お客さまからもクリームなのにさっぱりしていて美味しい!っていう声をいただきました。かなり考えてメニュー開発したので嬉しかったです。

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経験豊富な長岐料理長に意見をもらいながら料理の開発を進めている。キッチン内でも楽しげなトムさん。

そのとき実は僕の両親も来て食べてくれたんですけど、お母さん泣いちゃって。普段から泣き上戸のお母さんではあるんですけど、突然大学辞めて飲食店で働くって言いだして、ちゃんと働けてるかな、休めてるかなってすごく心配していたと思います。でもそれを食べてもらえて、泣きながらよかったって言ってくれて、嬉しかったです。

ーお母さんに安心してもらえて、本当によかった…。

料理人でありサラリーマンであるということ

ー実際、5年間100本のスプーンで過ごして、働き方についてはどう感じていますか。

100本のスプーンでは労働時間がしっかり管理されている反面、僕はシェフたちみたいにお店に泊まり込みや長時間の修行をしてきたわけではないので、このままでいいのかなあってモヤモヤしていた時期も正直あったんですよね。でも当時、一緒に働いていて今も仲の良いアルバイトスタッフに、「トムさんは料理人じゃなくてサラリーマンだからね」って言われたことがあって。

本人はおちょくって言ったつもりだっただろうけど、僕はやけにしっくりきたんですよね。そうか、僕、サラリーマンだよなって。料理のできるサラリーマン、かっこいいじゃん!って。

でもはじめての異動でテツさんのもとを離れることになったとき「トム、お前も料理人だよ」って言ってもらえたときは涙が出ました。テツさんは僕を奮い立たせるために言ってくれたのかもしれないけど、認めてもらえた気がしました。

ー限られた時間で成果を出すのは、料理も、料理意外の仕事も大事なことですもんね。

仲間にも、100本のスプーンで働く楽しさを

ー今後はどう働いていきたいですか。

僕ほんと、仕事が楽しくって。大学時代の友達は金融や不動産業界の勤めが多くて、飲食店勤務は殆どいないんですよね。たまに集まるとみんな仕事の愚痴で、「実際のところ飲食って大変でしょ?」って聞かれたりします。でも僕は、「好きなことができて最高だよ」って胸を張って言っています。

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きらきらした笑顔で話すトムさん。はたらく楽しさが伝わってくる。

僕がそうだったように、仲間にも100本のスプーンだからこその、心が動く瞬間を体感してほしい。後輩スタッフやアルバイトスタッフにも、一緒に働いたことがいい経験だったな、飲食って楽しいなって思ってもらえたら嬉しいです。仲間にいい影響を与えられるように働いていきたいです。

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撮影:藤﨑杏菜
取材・執筆:本間菜津樹

カメラマン:藤﨑 杏菜(Anna Fujisaki)
埼玉県出身。短大卒業後、栄養士として病院・保育園に務めた後、レストランなどで料理を学び、2021年100本のスプーンへ入社。立川店キッチンスタッフとして勤務している。趣味のカメラでは主に人物写真を撮るのを得意としていて、採用広報撮影担当。他にもトランポリン、スノーボード、デザインなど多趣味。

インタビュアー:本間菜津樹(Honma Natsuki)
沖縄県出身。大学卒業後、アパレルEC運営会社にて出店ブランドのサポート業務等に従事。その後地元の出版・印刷を行う会社に転職し、ものづくりに関わるうちにその楽しさを実感。自身でも文章を書くように。出産・子育てをするなかで親子の場づくりがしたいという思いが芽生え、100本のスプーンへ。サービススタッフとして勤務。

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