全国初摘発「ニンテンドースイッチ」不正改造し販売、「はんだごて」で"基板"など加え"海賊版ゲーム"が無料で遊べる状態に 58歳の男を逮捕「改造機を売ればどのくらい反響があるのか知りたかった」【高知】
テレビ高知
「任天堂」の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の基板を改造して販売し、商標権を侵害したとして、茨城県の男が逮捕されました。「Nintendo Switch」を改造・販売したケースでの逮捕者は全国で初めてです。 【写真を見る】“海賊版ゲーム”など27本分が遊べる状態…警察が押収したNintendo Switch 逮捕されたのは、茨城県龍ヶ崎市佐貫の運送業、乙部文裕(おとべ・ふみひろ)容疑者(58)です。高知県警の調べによりますと、乙部容疑者は、2024年3月29日ごろから30日ごろにかけて、「任天堂」が商標権を設定登録している家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の基板を改造してフリマアプリで1台販売し、「任天堂」の商標権を侵害した、商標法違反の疑いが持たれています。 正規品の「Nintendo Switch」は、海賊版のゲームソフトを読み取れないようになっていますが、乙部容疑者は、「はんだごて」という工具を用いて、新たに基板を4つ加えたり、非正規のアプリやソフトを入れたりして、海賊版ソフトでも遊べるように改造していたということです。 こうして不正に改造された「Nintendo Switch」は、本来有料のゲームソフトや海賊版ゲームソフトなど、あわせて27本分が遊べる状態で、「2万8000円」で販売されていたということです。 2024年4月、高知県警に「不正に改造されたニンテンドースイッチが販売されている」と情報提供があり、県警が捜査を進めていました。 警察の調べに対し乙部容疑者は、「改造機を販売すれば、どれくらい『すごい』という反響があるのか知りたいと興味を持った。小遣い稼ぎだった」と、容疑を認める供述をしているということです。 「Nintendo Switch」を改造・販売したケースでの逮捕者は全国で初めてです。 高知県警はこれまでに、改造されたゲーム機を、購入した人から合計4台押収しています。また、ゲームの入手方法によっては著作権侵害の疑いもあるとして、乙部容疑者の余罪も視野に捜査を進めています。
テレビ高知