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未だに「戦隊俳優=ヒーローみたいに素敵な人」という幻想を抱いているアホも過去の栄光にしがみつく元俳優も度し難い

戦隊ファンの端くれとして流石にこの件に触れないわけにはいくまい。

どうやら戦隊シリーズきっての革命作である『鳥人戦隊ジェットマン』という大傑作の前座みたいな位置付けにある戦隊のブラックを演じた元俳優の小林良平(尊敬してないので敬称略)が最近の戦隊を「学芸会」と批判して炎上しているらしい。
まあ所詮、戦隊シリーズなんてライダーシリーズ共々日曜朝放送の低年齢層向けだし、罷り間違っても私は「戦隊俳優=ヒーローみたいな素敵な人」だなんて思ったことは一度もない
それに件の元俳優はもう芸能界から足を洗って何年も経っているのだから「個人」の感想として「最近の戦隊は学芸会レベルにつまらない」と批判するのは自由ではある、日本では一応「言論の自由」は保証されているのだから。
問題はそれを自身が出演した作品という過去の経歴・肩書きを持ち出してやっていることであり、下手に「虎の威を借る狐」みたいな真似をするから「老害」なんて批判されるのだ。

例えば同じようなことを私やGMS氏ら「戦隊ファン=受け手」が言ったとしたらここまでの大騒ぎにはならないだろうが、それを作品を作る側が言ってしまうことが何よりの問題である。

つい最近の評価と併せてご覧いただきたいのだが、私の「ファイブマン」に対する評価はC(佳作)100点満点中65点という「及第点」の作品であり、悪すぎもしないが突出して優れたわけでもないという微妙な位置付けだ。
だから小林良平の評価については「確かに最近の戦隊シリーズは酷いと言えば酷いが、お前の出た作品も別にそこまで大した評価ではない」ということは私自身の評価として言っておこう。
しかし、ここに来てなぜ小林良平一人がここまで集中砲火を浴びているのかがわからない、少なくとも私は10年以上前の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に関すると佐藤健太の発言よりはマシだと思うのだが。

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小林良平と違って現役俳優の佐藤健太が「ネット社会によって 滑舌がどーの・・ とかあるみたいだけど そんな事 子供たちは まったく気にしていない訳で♪」みたいなゴマスリ発言の方がよほど問題だろう。
まあこの後「ニンニンジャー」で客演した小川輝晃と椎名鷹介がそれぞれ「もう少し、いつも近くにいて教えてあげられる役者がいるといいんだけど」「今の現場はそんなに怒らないんですが、でもそれは彼らにとって残念なことなんじゃないかと思ったので、今回は僕から色々と言わせてもらいました」と残しているわけだが。
少なくともここ数年の壮絶なクオリティの低さを見るに、彼のいう「学芸会」発言は「クオリティーがとても見世物として成立していない」という点においてはその通りであり、どこにも異論の余地はない。
しかし、例えば髙寺成紀が「平成特撮の夜明け」などのインタビューでことある毎に「クウガ」を持ち上げ、それ以前の東映特撮(自身の戦隊「カー」「メガ」「ギンガ」含む)を貶していることはどう見るのか?

また、白倉伸一郎にしたって、自分の全盛期である「シャンゼリオン」「アギト」「龍騎」「555」を過度に美化してそれ以外の戦隊やライダー作品を貶す炎上商法を相も変わらず続けている。
小林良平を叩くくらいなら今年その戦隊の歴史を「最強は5人もいらねえ」と戦隊の根幹を蔑ろにしたキャッチフレーズを前面に押し出した戦隊を作ろうとしているのだから、老害というなら白倉の方がよっぽどタチが悪い
じゃあなぜこんなにも反応するのかというと、「近年の戦隊は学芸会」発言が半分は当たっているからであり、別に私自身はこれに対して怒りも憐憫の情も何も湧いてすらこないのだから勝手に騒いでろという話だ。
だが、それ以上に問題なのはタイトルに書いたように「戦隊俳優=ヒーローみたいに素敵な人」という幻想を抱いている戦隊ファンの大半もまた度し難い存在ということだ。

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誤解のないように言っておくと、私は別に小林良平に肩入れしているわけでも擁護しているわけでもない、今回のような件がなければ作品共々無視していたくらいにはどうでもいい存在である。
批判してくる奴に対して彼は「戦隊に出てみろ!」などと言っているが、「俳優がどれだけ真剣に演じたか?」と「作品として面白いか」は全くの別問題であり、作品の評価は作り手ではなく受け手が出すものだ。
まあ少なくとも、池田純矢と違って超えてはならない一線を超えてしまったわけではないのだから、いまさらこのくらいのことで目くじら立てること自体が時間とエネルギーの無駄である。
とりあえず私自身は別に「ファイブマン」の熱狂的なファンではなく、私の中での戦隊ベスト3は「チェンジ」「ジェット」「ギンガ」で決まってるし、この3作は役者が大きな問題を起こしてないからまだ平和なものだとは思う。

まとめに入るが、『地球戦隊ファイブマン』は確かに近年の駄作レベルを乱発している戦隊シリーズに比べれば多少マシではあるが、だからと言って別に戦隊シリーズを代表する「顔」ではないし例外的な「傑作」というわけでもない
だから小林良平にしろ、彼に脊髄反射で噛み付いている愚者どもも今一度これを機会に「ファイブマン」に関してきちんと自分の目で見て再評価し、それが戦隊の歴史の中でいかなる位置付けにあるかを冷静かつ客観的・論理的に再評価してみてはどうか?

そこの批評文脈をまともに形成しない限り、真の「ファイブマン」のファン・批評家であるとは言えない。
なんだかしょうもない隣のクラスで起こった喧嘩を見せられた気分である。

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