介護報酬5400万円あまりを不正に受給したとして、大分県は佐伯市にある2つの訪問介護事業所の指定を取り消す処分を行うと発表しました。
指定取り消しの行政処分を受けるのは、佐伯市にある「万葉訪問介護ステーション」と「ベストプレイス訪問介護ステーション」です。
大分県によりますと、両事業所は有料老人ホーム内にあるにもかかわらず、2019年11月から去年1月まで、実態のない別の場所に事業所があるかのように偽り、あわせて5400万円あまりを不正受給しました。
指定訪問介護事業所の所在する建物と同一の敷地内でサービスを提供した際、介護報酬を10%差し引く「同一建物減算」を適用する必要がありますが、両事業所は減算せずに請求していたということです。
国や県・市への返還額は、罰則加算を含めると6000万円を超える見込みです。
県は去年2月に行った運営指導や監査でこの問題を把握し、2月15日付けで2つの事業所の指定を取り消します。訪問介護の利用者については県と佐伯市が受け入れの調整を行います。