Project Story

未来志向ワーキング

若手・中堅メンバーが自分たちの手で
銀行の未来をつくる

新たな発想を活かし、チャレンジできる風土をつくろう――そんな想いのもと、若手・中堅メンバーが自分の考えを伝え、その意見を銀行経営などに反映させる「未来志向ワーキング」が発足。今回は、そのメンバーである3名に登場してもらい、活動を通じて得たことや銀行の将来に対する想いなどを語ってもらいました。

Speaker
  • 中垣内 大樹
    未来志向ワーキング
    メンバー
    2011年入行
  • 澤田 周治
    未来志向ワーキング
    ファシリテーター
    2003年入行
  • 北村 明奈
    未来志向ワーキング
    メンバー
    2009年入行

日常業務から離れ、銀行全体を俯瞰して考える場に

「未来志向ワーキング」について教えてください
澤田

20~30代の若手・中堅行員に銀行の将来について考えてもらい、その意見を経営などに反映させるフランクな組織として発足しました。私たちは第二期のメンバーに選ばれ、2022年5月から活動を開始。2024年4月からスタートする第8次中期経営計画の策定に向けたプレワーキングとして、半年間、月2回の頻度で集まり、議論を進めてきました。そこで出た意見をもとに、現在は第8次中期経営計画策定プロジェクトのメンバーに加わり、若手・中堅の視点から提言を行っています。

プレワーキングではどんな議論を行いましたか
澤田

自分たちが望む銀行の将来像から強み・弱み、中期経営計画と現状のギャップ、課題などについて話し合いました。会議の進め方にルールはなく、このようなテーマには正解がありません。また、支店勤務のメンバーが多く、銀行の経営や将来について考える機会はほとんどなかったので、当初はふたりとも苦労したと思います。

北村

日々の仕事で精一杯だった私にとって、銀行の将来について考えることは未知の領域。具体的にどのような取り組みをしたらいいのか、なかなか糸口が見つかりませんでした。

中垣内

私も支店勤務でお客さまのことばかり考えてきたので、銀行の将来を俯瞰して考えることは難しかったですね。当行では目指す姿として「Sustainability Design Company」を掲げていますが、それが何を目指しているのかを明確に説明できる知識はなく、本部と営業店のギャップを感じていました。

職場のメンバーを巻き込み、多くの意見や考えを反映させる

試行錯誤の中で、どのように活動を進めてきましたか
中垣内

まずは自分自身が、どのような銀行なら誇りを持って働けるのかを考えました。そして尊敬する先輩、身近な後輩と積極的に銀行について話すことで、さまざまな意見を吸収し、自分なりの意見をまとめることができました。

北村

私も所属部署のメンバーや同期、育児と両立している人など、いろんな人の意見や考えを聞くことで多角的な視点を持てるようになりました。また、このプロセスを通じて日々の仕事で感じていること、こうあってほしいという意見を素直に発信することの大切さを実感し、積極的に発言できるようになりましたね。

澤田

未来志向ワーキングのメンバーは、半年間で随分と変わりました。多面的な視点やベースとなる知識と考え方を養い、ディスカッションを続けてきたので、上席を中心に構成される中期経営計画策定プロジェクトに加わってからも積極的に自分たちの意見を提言しています。

当初と中期経営計画のイメージは変わりましたか
北村

日常会話の中でも銀行のあるべき姿について話すことはあるものの、今回のようにじっくりと腰を据えて考える機会はありませんでした。中期経営計画は私の知らない世界で作られているように感じていましたが、計画ができあがるまでの経緯を一つひとつ理解していくうちに“とてもいいもの”だと感じることができました。みなさんも見聞きしたら共感できると思うのですが、日々の業務で直接感じる機会が少ないため、そのギャップを少しでも埋めていきたいと思います。

中垣内

私もプロジェクトを通じて、経営層や企画部門がどのようなことを考えて方針を決定しているのか、そのプロセスを理解し、日々の仕事でも銀行の方向性を意識して取り組めるようになりました。また、お客さまに滋賀銀行の魅力や強みを話せるようになり、説得力も増したように思います。

今後、どのような提言をしたいと考えていますか
澤田

今回の中期経営計画は “人材”がポイントになると思います。「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」と言いますが、行員がやりがいを持って働き、成長していける職場環境をつくることで、はじめて地域やお客さまに価値を提供できます。さらに世の中やお客さまのニーズが多様化するなか、行員には専門性が求められ、活躍のステージは随分と広がってきています。多様な人材が活躍できる「Sustainability Design Company」を第7次中期経営計画で掲げていますが、今回も継続的に取り組み、銀行の枠を超えた新たなビジネスの創造を目指したいと思います。

職員が銀行の将来を自分事として感じられる計画を

今後の目標について教えてください
澤田

多くの人の意見を反映した計画になるよう、様々な提言をしています。当然、ボトムアップだけでなく、経営からのトップダウンもあるため、双方向のコミュニケーションを図りながら全体最適の視点を意識して進めていきたいですね。また、プロジェクトの参加者だけでなく、支店や同じ職場のメンバーにも話を聞き、一人ひとりの意見を反映することで自分事に感じてもらえるよう、周囲を巻き込んで取り組んでいきたいと思います。

北村

プロジェクトを通じて、周囲の方々にも未来志向が波及し、銀行の将来を考える習慣ができつつあります。当行や地域の未来を考える活動の輪が行内全体に根づき、職員一人ひとりが自分事として捉え、いろんなことにチャレンジしていく風土を広げていきたいと思います。

中垣内

第8次中期経営計画では、上席の方々に対しても自信を持って意見をぶつけることができています。誰もが誇りを持って働き、自己実現ができる。わくわくしながら将来を描ける計画をつくり上げていきたいですね。

未来志向ワーキングに参加してよかったことは?
北村

一番の変化は、当事者意識が芽生えたことです。当行の経営課題や施策を自分事として捉えることで理解が深まり、視野が広がったように思います。

中垣内

銀行の将来を本気で考えている人たちの存在を知り、深く感動しました。特にメンバーは真剣に考え、若手もきちんと意見を持っていることに刺激を受け、よりモチベーションが高まりましたね。このような経験を支店や部署のメンバーに話すことで、多くの人を巻き込んでいきたいです。

澤田

メンバーは、10年20年先にはそれなりの立場になると思います。そのとき、銀行にどうなってほしいのかを考えて、自分たちの手でつくり上げてほしいですね。お客さまや地域社会、役職員など、あらゆるステークホルダーにとって納得感のある計画を策定するとともに、銀行の枠を超えた多様な発想で新しいビジネスモデルを創造し、誰もが幸せになれる地域を目指したい。そのためには若手・中堅の意見もしっかり反映しながら未来に向かっていく銀行であり続けたいと思います。