今後のライフプランを見つめ直して
地元へ貢献するためUターン転職を選択。
金融業界を志望していたので、新卒で政府系金融機関に就職し、約6年にわたって法人営業を担当しました。主な業務は、製造業や流通業のお客さまへの融資と付随する金融商品の提案です。お客さまの事業を支える仕事を続けるうちに、自分が生まれ育った栃木県に貢献したいという思いが芽生えてきました。その当時、結婚を予定していたバートナーの実家も栃木県だったので、将来のライフプランを考えた末に地元に戻ることを決意したのです。コロナ禍の影響で移動が制限されたことも、一旦立ち止まって自分のキャリアを見直し、Uターン転職を考えるきっかけとなりました。
2020年に栃木県に戻りましたが、すぐに転職できる金融関係の会社がなかったので会計事務所に入所しました。会計事務所で担当したのは、顧問先の会社の決算書作成や税務申告業務、個人の確定申告などです。2022年7月に結婚したタイミングで、当行がキャリア採用を募集しているのを見つけました。銀行は自分が強みとする融資のスキルや経験を生かして働ける最適な転職先です。県内でシェアも知名度もトップであり、地域に密着した金融機関としての安心感もあることから入行を決意しました。
事業資金を融資するだけでなく
課題解決のソリューションを提供。
入行後は宇都宮市内の支店に配属され、法人のお客さまに向けて事業資金の融資をメインに課題解決型の営業を行っています。比較的規模の大きな法人のお客さまを60社ほど担当していて、多くは地元の建設・工事関係の会社です。運転資金や設備投資に関する融資だけでなく、お客さまが抱える課題に対するソリューションを提供できるように、月に一度は訪問して関係を深められるように心がけています。
最近、採用がうまくいかずに人材不足で悩むお客さまが増えてきました。人手が足りないと相談を受けたら、本部の人材紹介チームの担当者とお客さまを訪問して求人シートを作成し、業務提携している人材サービス会社につなぎます。お客さまの手間を省くだけでなく、私が事業内容を把握しているので、求める人材と応募者のミスマッチを防げるのが大きなメリットです。こうしたソリューション営業の場面で、当行はお客さまの課題を解決するために部署や本支店といった組織の枠を越えて、一枚岩になる団結力を発揮します。その姿勢こそが、長い歴史を通じて地域のお客さまに寄り添ってきた強みであり、私もその一員として働くことに誇りと喜びを感じています。
転職の過程で蓄積した知識と経験が
現在の業務に繋がる大きな強みに。
銀行で働くのは初めてでしたが、政府系金融機関での法人営業を経験していたため、ギャップや戸惑いを感じることは特にありませんでした。前々職では、毎日のように会社の社長や役員クラスの方々と交渉していたので、経営層とのコミュニケーションも苦になりません。当時の現場で培った営業スキルは、お客さまとの関係づくりに活用しています。当行がソリューションとして提供している金融商品について、ひと通りの知識を持っていたことも役立っています。
会計事務所に勤務していた2年間で身に付けたのは、お客さまの決算書を作成しながら、バランスシートから財務状況や課題、予想されるリスクとその影響などを読み取る力です。お客さまの事業計画を当行の主導で策定する融資案件では、経営者の方と今後の事業展開について打ち合わせをする際に、その力を最大限に活用しています。
いま振り返ってみると、転職先で得た知識や経験の多くが現在の業務に繋がっていることに気付きます。少し時間はかかりましたが、この仕事に就くための助走だったのかもしれません。
風通しが良くフラットな行風のおかげで
キャリア採用のハンディを感じたことがない。
入行して支店配属された翌日には、引き継ぎで担当するお客さまへのご挨拶回りをしていました。事前の基礎的な研修がなかったのは、営業や融資の業務経験者として即戦力を期待されたからだと思います。私としてはキャリア採用だからと特別扱いされるより、かえって馴染みやすかったと思っていますが、それはケースバイケース。知識と経験に不安があり、じっくり教育してほしいと考えるキャリア採用の方には各々に合った対応をしてくれます。
当行には、風通しが良くフラットに意見を言い、議論できる行風があります。キャリア採用とプロパーの間に分け隔てがないため、ハンディを感じたことはありません。私は外部の仕事を経験しているからこそ、業務や事業の方向性を客観的に俯瞰して、新たな視点から捉え直すことができると考えています。
今は営業店で融資担当としてお客さまと真摯に向き合い、日々の営業活動を通して知識や経験を深めることが目標です。さまざまなキャリアを選択し、新しい業務領域に挑戦できる環境が整っています。事業承継やM&Aなどのニーズにもお応えしてソリューションの幅を広げていきたい。将来的には自分の強みを磨いて、本部の専門職にもチャレンジしたいと考えています。