タレントの羽賀研二(本名・当真美喜男)被告(50)らが詐欺罪などに問われた未公開株売買事件をめぐり、被害者とされる男性が羽賀被告に計約3億9700万円の返還を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが1日、分かった。
羽賀被告側は同日開かれた第1回口頭弁論(北川清裁判長)で、争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。
訴状などによると、男性は2001年、羽賀被告を介し医療コンサルタント会社の未公開株を購入。同社は02年、破産宣告を受けた。男性側は、上場を条件に高値で購入しており前提条件が違う、と主張している。
羽賀被告はこの株の元値を偽って説明し、代金など計3億7000万円を詐取したとして実刑判決を受け、上告中。
売買をめぐっては、男性に株代金の債権の放棄を迫ったとして羽賀被告らとともに元プロボクシング世界王者、渡辺二郎被告(56)=上告中=も恐喝未遂の共犯に問われた。2人は一審大阪地裁で無罪判決を受けたが、二審大阪高裁で逆転有罪となった。
渡辺被告をめぐっては、引退した島田紳助さん(55)が別の事件の裁判で情状証人として出廷したことでも知られる。