約70億円荒稼ぎ「性風俗あっせん」スカウトグループが再逮捕…ホスト女性客の“人身売買”さながら「スカウトバック」根絶が急務な理由
スカウト‐ホスト‐風俗店の悪の共存関係断絶へ
遠藤容疑者の逮捕に絡み、警視庁はアクセスから女性を紹介されたとして埼玉県川口市のソープランド『ChouChou』を今月7日に家宅捜索。店舗の代表2人を売春防止法違反容疑(場所提供)で現行犯逮捕している。 一連の捜査には「今年早々にも予定されている、悪質ホストを規制する風営法の改正が背景にある」と前出の記者は続ける。 「一昨年の11月。立憲民主党の塩村あやか参院議員が悪質ホスト問題を国会で取り上げてから同問題は社会問題化。警察庁は昨年、有識者検討会を立ち上げ、5回にわたり検討会を実施。12月に報告書を公表しています。 報告書には『ホストが女性客の恋愛感情につけ込んで高額飲食させる営業手法』『売掛金支払のために売春や風俗店勤務を求める行為』『スカウト等から性風俗店が女性を紹介された場合、対価を支払う行為』などへの規制の必要性について言及するとともに、今回、埼玉県のソープランド経営者が逮捕されたように、性風俗店を営む者が、スカウト等から求職者の紹介を受けた場合において、対価を支払う行為を規制する案も盛り込まれています」 検討会ではほかにも、現状では上限200万円(風営適正化法第49条)の店舗に対する罰則をより実効性を高めるため大幅に引き上げる案なども検討されており、あらゆる角度から悪質な行為や店舗排除の方向性が議論された。 警察当局は社会問題化する『悪質ホスト問題』を『トクリュウ(強盗や特殊詐欺などを各地で繰り返す匿名・流動型犯罪グループ)対策』と同列としてとらえている。 風俗店がアクセスのようなスカウトグループに、スカウトバックを支払う。それにより、その一部がホストらに流れる――こうした悪しき慣行を断ち切るため、警察当局は法改正も見据えつつ、3者の歪(いびつ)な共依存関係に本格的にメスを入れ始めた。
弁護士JP編集部