約70億円荒稼ぎ「性風俗あっせん」スカウトグループが再逮捕…ホスト女性客の“人身売買”さながら「スカウトバック」根絶が急務な理由
警視庁保安課は9日、SNSで募った女性を性風俗店にあっせんしたとしてスカウトグループ『アクセス』のリーダー・遠藤和真容疑者(33)を職業安定法違反(有害業務の紹介)で再逮捕したと発表した。遠藤の逮捕は今回で3回目。遠藤率いる『アクセス』は、性風俗店から支払われる女性の紹介料=スカウトバックで5年間で約70億円もの荒稼ぎをしていたという。
再逮捕はスカウトの全容解明の一環
社会部記者が遠藤容疑者の再逮捕の経緯について説明する。 「アクセスには約300人のメンバーが在籍。メンバーらは2019年~2024年にかけ、SNSなどで募った女性らのプロフィールを46都道府県、約350店舗に一斉に送信。オークション方式で一番高値を付けた店舗に女性をあっせんしていました」 こうした手法で遠藤容疑者らは、約15%のスカウトバックのほか、顧問料などを店舗から受け取っていたという。 「メンバーにはスカウトバックに応じて上から〝マネジャー〟〝チーフ〟〝プレーヤー〟などの階層にランク分けし、ランクに応じて報酬を分配していたようです。メンバーは互いに匿名で呼び合い、足がつかないように、店舗との金銭の授受はレターパックで行うなどの危機管理も行っていたことから、事件の全体像はまだ見えていません」(同前)
約70人体制の特別捜査本部も設置
遠藤の3回目の逮捕にあわせ、警視庁は生活安全部に約70人体制の特別捜査本部を設置。生活安全部に特捜本部が設置されるのは、実に十数年ぶりのことだという。 「捜査を担う保安課の課長は長年、捜査2課などの刑事を経験してきた事件のプロフェッショナル。風営法などを取り締まる通常の保安課の感覚ではなく、事件として徹底的に捜査を進めています」(同前)
ホスト女性客ら搾取の元凶、スカウトバックの悪の構造
悪質な人身売買さながらのスカウトグループの徹底解明――。 警察当局がここまでスカウトグループの捜査に踏み込む背景には、「スカウトバック」がホスト通いなどで借金漬けになり、まとまった金銭が必要な女性の弱みに付け込み、性風俗店などへ送り込む元凶になっているとみているためだ。 スカウトバックはスカウトが送り込んだ店舗で女性が働き続ける限り、スカウトに支払われる。そのことで、スカウトは女性の収入を掌握。女性により働くよう仕向ける動機も生まれる。 スカウトがホストとつながっているケースもあり、お金が必要な女性の紹介を受けるほか、情報をホストと共有することで、女性の懐事情を筒抜けにする。その結果、女性はあっせん先でいくら働いても収入を搾取され続ける構図となる…。