原発事故の影響で閉校の浪江・津島中 再活用に民間から1件の応募

大久保泰
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 東京電力福島第一原発の事故の影響で閉校となった浪江町の町立津島小学校と津島中学校について、町は再活用のため民間事業者に公募をかけていたが、15日の締め切りまでに津島中学校への応募が1件あった。町は今後、内容の説明を受け、提供するかどうかを決める。津島小の校舎は解体される。

 町は、申請の内容については現時点では明らかにできないとしている。来月に説明を受け、提供できるかどうかを判断する。来年1月中には地域住民への説明会を開く。問題がなければ来年3月以降に契約を締結する。

 応募の条件は、校舎は無償で、土地(2ヘクタール)は約2千万円。事故から13年半以上がたち、上水道は使えず、合併浄化槽は使えるかどうか不明という。

 両校がある津島地区は事故の後、帰還困難区域になった。津島小は2014年に二本松市内で再開。津島中は休校したままだった。町は児童・生徒が戻る見通しがないと判断し、21年6月に両校の閉校を決めた。23年3月には両校を含む同地区の一部地域で避難指示が解除された。町は10月10日から、校舎や校庭を地域活性化の一環として活用できないか、民間事業者に公募をかけていたところ、15日午後に1件申し込みがあった。

 同町内には事故前、町立の小中学校が9校あったが、すべて閉校になった。このうち、浪江小学校や浪江中学校など5校はすでに解体されている。

 津波被害を受けた請戸小学校は21年10月から、被災した校舎を震災遺構として見学者を受け入れている。閉校となった浪江東中学校の跡地には、なみえ創成小学校・中学校が18年4月に新設された。町内唯一の小中学校として、浪江町内のほか、小中学校が町内にない双葉町からも含めて78人が学んでいる。

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この記事を書いた人
大久保泰
南相馬支局長
専門・関心分野
気象・防災、地域活性化、漁業