- 1二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 21:20:17
- 2二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 21:30:49
ある意味傑にはマシな結論なのかな
- 3二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 21:40:35
半端な術師を派遣する→負けて色々奪われそう
五条を派遣する→呪霊ごと奪われたものを消し飛ばしそう
詰んでるな - 4二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:06:04
羂索には狙われなくなる?
- 5二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:06:48
それこそ別の呪霊操術持ちならなんとかできたかもと思っちゃった
- 6二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:11:19
- 7二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:13:07
- 8二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:13:24
- 9二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:17:00
術式と呪力だけじゃなくて高専3年分の記憶喪失してるのか
この夏油 - 10二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:26:07
- 11二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:34:30
呪力が完全に無くなってるなら呪霊は視認できないし窓もできないもんね
- 12二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:59:41
夏油(この人は親友だったのか…)
五条(傑! 俺のことやっぱり忘れているんだな…) - 13二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 23:32:36
五条は呪霊を調伏する系の呪具とか探しまくりそうな気がする
- 14二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 09:53:35
切ない
- 15二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 11:02:20
渋谷事変の五条見たらそんな力任せだけの事もしないと思う
- 16二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:00:06
都合のいい呪具があるといいね
- 17二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:03:04
呪力を一切……呪力0?
- 18二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:05:48
たぶんそう
- 19二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:07:37
でも天与呪縛による呪力0ではない上に呪術師のこと忘れてるわけだから特に呪力0で役立つこともなさそう
- 20二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:14:21
記憶も持って行って貰えて本当に良かったな
- 21二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:17:51
- 22二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:23:29
それもないとほぼ全記憶喪失じゃないかと思うがどうなんだろう
別作品で幼少より魔法使いの人から魔法に関する記憶を奪ったら自分が誰かも忘れてしまったみたいなのあったんだよね
記憶あったらあったで見えてた化け物と使えてた力はどこに…って結局なるし
- 23二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 13:49:59
中学3年で進路をまだ決めていなかった時期に、呪術高専東京校の補助監督を名乗る人物が私を訪ねてきたんです
呪霊のこと、術式のこと、呪術高専という組織のこと、……自分の力がかなり珍しいものだと明言されて、すぐに入学を決めました
高専に入学する前の日、ワクワクしながら家で最後の晩を過ごしたんです
どんな人と一緒になるのか、どんな任務を経験するのか、入学しないと全く分からないでしょう?
…………。
寝て目が覚めたら医務室のベッドの上で、身体も大きくなっていて、……どうやら2年5か月分の記憶が無くなっているらしくって、視える「眼」も「力」も完全に無くなっていて。
結局はその任務で、良い思い出も、そうでない思い出も、丸ごと根こそぎ持っていかれてしまったんですね?
周りの人は覚えている事だけど、私だけが全部忘れている。私だけが。
そういうこと、……なんですね? - 24二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 14:52:13
悲しいけど納得して中退できるね
- 25二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 15:01:06
アニオリ太郎かな
- 26二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 15:07:00
アニオリ太郎は記憶は奪えなかった気がするが
- 27二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 15:08:13
しっかり読んだらアニオリ太郎の術式より優秀だ
- 28二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 18:33:25
まあまだ若いし呪術と関係ない場所でやり直させようという意見は間違っちゃいないんだが
- 29二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 18:36:23
アニオリ太郎で毎回笑っちゃって駄目
- 30二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 18:52:20
「お前、傑の即時中退措置に納得していないと聞いたが……」
夜蛾の質問に悟はうなづいた
「傑を辞めさせるにしてもできるだけ引き延ばしてぇんだよ 俺がまだ呑み込めてねぇんだ」
「そうか だがいつまでも傑を高専に置いておくわけにはいかないぞ」
「……分かってる いつか区切りをつけねえといけねえってのは」
悟がごねたのもあって「即」退学という決定にはならなかった
3年生の夏での転校処分は本人も困るだろう(一般の高校では卒業間近の時期だから)とかいう大義名分が付いて、年度末までは傑の在学を認めるということになった
傑の高専入学後に身に着けた知識は、一般の学業知識も含めてその全てが失われている
これまで受けてきた約2年半分の一般科目を、年度末までの残りの時期で詰め込み取り戻すという特別カリキュラムの上で、傑は3年生修了と同時に高専を中退することになったのだった
これまでの特級術師の活躍に報いるという意味では妥当だと思われた
夏油傑という青年は、一般社会の学生と全く同じ進学ルートに戻ることになるのだ - 31二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 18:55:50
こんなところでまで負ける太郎好き
- 32二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 19:02:02
朧絶って打ち込むのもめんどくさいから・・・w
- 33二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 19:22:53
- 34二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 19:37:19
記憶そのままだったら思い詰めて自殺してそうだもんな
- 35二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 20:00:03
特に今の夏油みたいな非術師の負の感情から呪霊が生まれることを忘れちゃってよかったね
- 36二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:01:02
必死に呪霊を降伏させるための呪具を探して探して何とか見つけ出して現場にやって来た五条
先に術式目当ての羂索に呪霊を横取りされていたら余計にお労しい - 37二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:25:14
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 22:57:30
上層部が腐ってようがなかろうが呪術界ではこの夏油は役立たずだもんな…
- 39二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 23:08:08
窓未満じゃん……
- 40二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 10:59:11
五条が兄貴面で呪術界の事を教える…必要もないな
夏油は非術師だもん - 411/225/01/08(水) 14:57:05
一般家庭出身の傑は、高専入学まで他の術師との接点がなかった
入学後に学んだ常識も呪霊に奪われてしまっているので、そのような知識等は何もかも改めて教わらなければ分からない
一般科目を再教授している補助監督だか窓だかに「非術師になったのならば前線の術師を敬意を払うべし」とかいう考え方を教わったらしい
悟にも硝子にも、さん付け・ですます調で会話するようになりかかったけれど、とりあえず悟も硝子もそれだけは止めさせた
敬意を払うのはまあ分かるが、同期2人に対してそうなるのは何か、……違う気がした
当然、後輩達との出会いやふれあいや、最近発生した灰原の殉職についても、その記憶が一切失われている
このことは特に七海の精神を抉ったようで、七海の方も高専を3年修了で中退する決意を固めたらしかった - 422/225/01/08(水) 14:59:16
悟が最強であるという常識も、当然、傑の中から奪われてしまっている
「俺の強さ見せてやるよ」
「え?」
カリキュラムは別物でも、夜蛾の配慮で昼食の時間は努めて同じになるよう配慮されていた
食後の一時、悟は思いついたように傑の手を取った
傑を背負って転移した先は、埼玉の鉱山、高専の第四修練場になっている場所
無下限の力で宙に浮いているという事実に、おんぶされた姿勢の傑は軽く驚嘆の声を出す
傑を負ったまま悟は掌印を組んだ
術式の順転と反転、それぞれの無限を衝突させることで仮想の質量を押し出す五条家の秘伝、――虚式”茈”
非術師に呪力は視えずとも、呪力による破壊のかたちそのものは視認可能だ
修練場の石山ひとつ綺麗に吹っ飛ばした力に、傑は、悟の背中で、更に呆けたような讃えるような声を上げた
「すごい……」
「……すごかったのは俺だけじゃなくお前もだったさ」
悟は本心から言葉を続けた
「お前は俺の横に並び立つ奴だった 間違いなくそういう術師だったんだ
お前は力も記憶も奪われたけれど ……お前以外は きっと ……ずっと覚えてる」
――少なくとも、俺は、絶対、隣に立っていた時期のお前のことを忘れない - 43二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 16:35:58
死んだり離反したりするよりマシっちゃマシだけどこれはこれでキツい
- 44二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:10:42
記憶はまだしも、術式と呪力を奪う呪霊とかどの術師にとっても恐怖でしかないわなー…
- 45二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:21:41
記憶もやだよ……
- 46二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:40:31
傑が抱えていた悩みとか気づかないままだろうし、悟にとって永遠に「2人で最強だった術師」なんだろうなあ
- 47二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 21:43:48
本編とはちょっと違う色合いの青が棲んでますね…
- 48二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 00:57:22
夏油の中にはあるかなあ
- 49二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 10:48:56
なんでそんな非道いこと言うんだ……
- 50二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 13:29:28
問題の呪霊を降伏して「奪ったものを全て元に戻せ」と命令すれば事態は解決するのではないか
悟はすぐにそう思いついたが、残念ながら悟本人の術式には呪霊を降伏させる機能は無い
とすると、呪霊を降伏させるための呪具に頼るしかない、という発想に至る
しかしその呪具探しは、呪術総監部だけではなく五条家からも高専からも反対された
悟が術師の中で最強の実力者なのは誰も否定しないが、問題の呪霊を圧倒できるのかどうかはまた別の話だ
万が一のことがあって悟の術式や呪力が奪われた場合、誰も手が出せない呪霊が爆誕してしまう恐れがある
誰にとっても喜ばしくない事態を恐れる限り、呪具探しに大反対の声が上がるのも仕方がない話だった
それでも、種々の妨害と説得に折れることなく、悟は「自分がそうしたかった」から呪具を探した
何とかして狙い通りの呪具を探し出して、いざ呪霊の封印地に向かうとき
その段階で、説得を諦めた夜蛾が「せめて俺も連れていけ」と言い出したのだった
「戦いの結果を見届けてすぐに報告する必要があるから」という言葉には悟は従って、2人連れで呪霊が封印された場所に赴いたのだった
そこで悟と夜蛾は見た
覚えのない残穢が封印を破り問題の土地に入ったらしい痕跡
問題の呪霊が綺麗さっぱり居なくなった土地
呪術総監部の把握していない呪術師だか呪詛師だかが2人よりも先に侵入し、呪霊を「何とかした」としか判断できなかった
これはこれでかなり波紋を生じたが、どこの誰が何をどうしたのか不明瞭なまま、この事態はこのまま幕を下ろすしかないという結論「しか」生まれない
どうしようもないモヤモヤを抱えて、悟は、結局は3年修了で高専を中退していく親友を見送るしかない事態となる
呪霊を「何とかした」存在が明らかになるのは、それから何年も経ってからのことだ
呪霊操術目当ての羂索が、悟達よりも先に呪霊を降伏させていた、……要は、そういうことだった - 51二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 13:35:43
こんなに嬉しくない「そういうことか!」があっていいのだろうか
- 52二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 14:20:28
五条も夜蛾も報告受けた上層部も「!?」としか言えないやつだな
でも羂索なら間違いなくこう動く(断言) - 53二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 17:35:32
あ、これもしかして高専中退後に夏油死んでる…?
獄門疆に五条を封印するため - 54二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 20:13:48
- 55二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 20:21:14
てか普通に祓えば良くない?
少なくとも大人五条ならそう決断すると思うな - 56二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 20:22:27
- 57二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 22:21:01
天与呪縛ではないとはいえ完全に呪力0ってことは、この夏油の状態って九十九さん的には興味深かったりするのかな?
呪霊の仕業だってはっきりしてるからそうでもないのかな - 58二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 22:25:14
後天的に完全呪力0にする方法があるってわかっただけでも結構な収穫かもしれない
- 59二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 22:26:26
- 60二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 22:29:52
何のメリットもない完全呪力0でも不思議じゃない気がするけどね
- 61二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 10:21:04
非術師の定義って呪力を扱えるか扱えないかでいいんだっけ…?フィジギフって非術師なんだっけ?うろ覚えだ
呪力の一切がどの程度なのか、この夏油から呪霊は生まれるのか否か、なんか気になってきた - 62二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 10:36:06
非術師から呪霊が生まれるのは呪力をコントロールできないからだしこの夏油が脳の構造まで変えられてなきゃ非術師並には呪力が残ってたとしても呪霊は生まれないんじゃないかな
なんなら呪霊が見える力は残っててもおかしくなさそう - 63二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 14:50:43
呪具探しに反対していた上層部の中に羂索の手下がいたんだろうな
羂索が呪霊をゲットするまでの時間稼ぎのために五条を妨害していそう - 64二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 20:54:26
九十九さんが関わったら面白い事にならないかなあ
夏油は九十九さんが研究している内容と目的を聞いたら協力を拒みはしないだろうし意外と元の夏油が望む世界に近づくハッピールートである可能性
夏油の記憶・術式・呪力を持った呪霊を手に入れた羂索のことは五条や夜蛾センに頑張ってもろて……
まあこの羂索に特級ゴリラボディはないからきっとなんとかなるさ!多分!! - 651/225/01/10(金) 21:07:51
「今のきみにとっては『はじめまして』かな夏油くん 今のきみはどんな女がタイプかい?」
「……どちら様ですか?」
食堂で悟と昼食を摂っている時に、その女性術師は不意に来た
「特級術師九十九由基 ……きみが記憶を失う前に一度会っていた人間さ」
「今の傑に何の用だよアンタ」
悟の目線はどこか冷ややかな節があった
『任務をまともに受けないロクデナシ』という評判が影響したらしい……と、傑は後で思い至るのだけど
「今のきみの状況を伺ってね? 今のきみの身体を調べさせてくれないかなあって」「帰れよアンタ」
食い気味に言ったのは悟だ、断じて傑ではなく
「えーっと ……学長に相談させてください 九十九術師」
この時点でもう、悟も唯我独尊な性格も、学長が常識人であることも把握はできていたから、傑はそう答えた
相談を受けた学長も、九十九の普段の任務の受け方に思うところあったのか、積極的に協力させるというわけではなかった
とはいえ『特級術師の依頼を断る』という面で生じる傑への影響を心配したのもあったのか、全面NGという結論にもならない
……何しろ、傑が今高専に在学してる事実にさえ、陰口叩いている奴がいなくもない情勢だったから
傑が何もかも無くした時、通り一遍の検査は行っていたが、その検査データの提供に加えて、一般的な体力テストの実施(ただし学長立ち会い必須)という結論に落ち着いた
まあ至極穏当だろう - 662/225/01/10(金) 21:09:21
体力テストを終えたとき、九十九は実に不思議そうに語った
「不思議なことだね 術式・呪力・呪霊を見える眼さえ奪い取る呪霊だったということか
……天与呪縛で呪力ゼロになるパターンはあるけれど 今のきみは同じように完全に呪力ゼロになってる」
「……テンヨ、……?」
「ああごめん 生まれながらに魂に『縛り』がある状況のヒトのことさ
そういうヒトの中には 呪力が無い代償として超人的な体力を持つパターンがあるんだけどね でも君はそれとも違う
君はその呪霊に奪われただけで何も得てはいない 身体が特に丈夫になった訳でもなくって ただ持っていたものを無くしただけだ ……残念ながら」
椅子に座った特級の女術師は、心から案じるように傑を見つめて続ける
「でもね 気をつけなければいけないよ
いっとき『呪霊操術の術師』を生んだ血筋だけは今もきみの身体に残ってる とも解釈はできるからね ……その呪霊に血筋まで奪われたとも解釈できるけど
……特に破れかぶれになった没落家系辺り きみの親やきみ自身に対して 半分博打で血筋目当ての縁談とか考えてハメてくるかもしれない」
「えー……」
「そんなこと俺がさせねーよ」
いつの間にか傑の椅子の後ろに立っていた悟がそう言った
「そうか ……夏油君は無くしているとしても 五条君にとっては守る価値のある高専生活だったということかな?」
九十九は得心したように言い、悟ははっきりとうなづいた
この頃、傑の高専中退後の進路として「予備校生になる」ことがほぼ固まり切っていた
大学に進学するにしてもどこに進学するか決めきれず、そもそも再教授の授業では受験に必要な程度の学力までは伸ばしきれなかったから
来春から予備校に通いながらアルバイトをする、呪術界が関わるのはアルバイト先の紹介まで
その後、夏油傑がアルバイターになろうが大学生になろうが呪術界はノータッチ、というのが確定しかかっていたのだけど
――これからずっと、五条家の権力に陰ながら守られて生きるのかもしれないな、……と、漠然と傑は思ったのだった - 67二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 21:09:53
このレスは削除されています
- 68二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 21:28:56
※スレ主より
ここまで当スレに投下されたSSは、全てスレ主による同一世界線のものと明言させて頂きます
>>1の記述に沿う限り、別設定・別世界線でのSSは歓迎いたします
- 69二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 01:05:38
窓未満じゃんマジで(絶望)
- 70二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 09:31:25
ちゃんと予備校生やれるのか?
なんだかんだ呪術界の陰謀とかに巻き込まれそうな気がする
夏油は五条の弱味になりそうだもん - 71二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 12:54:39
非術師と最強術師のバディものもないことはなさそうだけれどなんか舞台が不穏過ぎるんだよなあ
- 72二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 13:19:47
精神年齢も中3に戻っちゃったんだよな……
と思ったけど五条もクソガキっぽいしそこは大丈夫か - 73二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 19:52:55
このレスは削除されています
- 741/225/01/11(土) 19:53:37
才能が8割を占める呪術の世界では、たった一人の最強を除く全術師が「才能ある若手に追い抜かれる」ことを経験している
構造的に必然の、しかし表立っては語り難い「才能ある若手への潜在的な恐怖」
……その呪霊はそうした感情から生まれた
ただし非術師の感情ではなく、術師の感情から
「彼」は老齢の式神使いだった、業界の重鎮だった、総監部の人間だった、夏油傑という青年が台頭する前までは「式神系の術師の中では最強」だと言われていた
そんな、術師家系生まれの式神使いだった
夏油が高専に入学して名を馳せる頃、まだ才能ある若手を笑って眺める余裕はあった
自分がかつて積み重ねてきた苦労を彼も同様に重ね、一級術師として名を売っていくのだろうと思えた
一般家庭出身と術師家系の違いとか、付き合い方とか、摩擦とか、死ぬかもしれない苦労を重ねながら識っていくのだろうと考えた
夏油が何の苦労もなく「五条家の若」と親友になり、一級ではなく特級の術師になり、そして老齢の「彼」が病気で余命宣告を受けて
……それでついに余裕が無くなった
術師家系として「五条の若」に追い抜かれるのはまだ我慢できた
ただ、一般家系出身の「夏油傑」に追い抜かれるのは我慢ならなかった
「最強の式神使い」と言われるのは自分でいてほしかった、……寿命が尽きる寸前になって、その評判に執着していた自分自身を自覚した
寿命が僅かだったからタガが外れたのかもしれない
自身の呪力と引き換えに、呪霊を生み出す禁忌の術に手を出した
「彼」にとって呪術界は全てだったから、「呪術界から居場所を無くす」その目的一点の呪霊が産まれた
夏油そっくりの姿をした、術式を奪い・呪力を奪い・呪霊を視える眼さえ奪う、そんな呪霊 - 752/225/01/11(土) 19:55:00
特級術師 夏油傑が、地図に載ってさえないようなド田舎の村に行く途中での任務のこと
「それ」は密かに悩みを抱える傑には一瞬自分自身の幻覚に見えたろう
けしかけられた呪霊は傑を包んで一瞬で領域を展開した
呪霊は殺さなかった、夏油傑は殺されなかった
生きたまま「呪術界からの居場所を無くすこと」を主目的にした呪霊であったから、殺されなかったのは道理である
補助監督は早期に襲撃に気付いた、特異すぎる呪霊の性質を推測するのも早かった
ただの「術式を奪う呪霊」だと思われたから、総監部はその性能を恐れた
「現場から動かさないこと」を主目的にした強力な封印が早急に施された
羂索の手が入った者もそうでない者も、その方向で封印を施すことに賛同した、……「夏油傑の呪力の才を奪う呪霊」だと誰も気づくことなく
そこまで見届けて老齢の式神使いは死んだ
夏油の中退措置が遡上に上がった頃だったから、そこそこ満足して死んでいった
余命宣告を受けて死病で死んでいく老人が、死の直前に急激に呪力を失った、――誰だって「ただ寿命でそうなった」と思ったような、そんな死に方だった - 76二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 20:35:42
※スレ主より
ストーリー未定の状態でSS投下を行っております
皆様のレスから大いにインスピレーションを頂いて書き進めております
ありがとうございます&今後も何卒よろしくお願いします - 77二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:41:47
この世界の羂索って香織さんの体に後付けで呪霊操術を付与した状態なのか?
だとしたら香織さんの更に前の体の術式も使えるのか - 78二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:44:36
この呪霊を退治したのが仮に『報酬とか関係なく危険な呪霊を退治するぜ!』っていう一般善人寄り術式使いだったとしても五条とか納得できなさそう。
- 79二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 23:01:54
旧■■村の任務には行ってないんだよね
書き方的に夏油が村に行く直前の別任務でやられた?
ミミナナはどうなったんだろう - 80二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 10:53:06
保守
- 81二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 10:57:49
ミミナナ前に事件が起きたのは不幸中の幸い
ミミナナは他の術師が任務に行って助けたと思いたい - 82二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:15:48
このレスは削除されています
- 83二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:40:31
年度いっぱいで辞めるってわかってるからこの程度ですんでた感
もっと在学させたら余計にヘイトかってたんかなー… - 84二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 01:39:45
保守
- 85二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 13:34:12
保守
- 86二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 13:56:44
※スレ主より
自宅環境のホスト規制が解除されました
今から昨日1月12日更新分のSSを再掲→本日分のSS掲載の流れで投下させて頂きます
公衆Wifiからの書き込みは急に消えることがありますので、念のためです
ご承知おきください
>>82に載せたWriteningのページそのものは残しておきますね
今後またホスト規制が起きた時には、必要に応じてこのページに掲載するつもりです
- 871月12日掲載分再掲 1/225/01/13(月) 13:57:31
九十九はおそらくただの雑談のつもりで傑達に言った
「実は私もね 問題の呪霊に興味があったんだ 従属させる系統の呪具とか探してた
……あぁ もしも見つけたら五条くんに相談するつもりだったよ?
きみが同じような呪具を探し回ってたのも知ってたからね 『呪霊を横取りした・された』で揉めたくはなかったさ」
「へぇー」
傑の後ろから、悟が半ば信じていないような声を向ける
「いったい誰だったんだろうね? 現地の封印を解いたのは
言っておくけどね 私じゃないし心当たりはないよ 現地で残穢は確認したけど見たことないものだ 『縛り』を結んで明言したっていい
私だって高専OBだし 呪力の残穢自体は呪術総監部に登録されてるんだ 私が横取りしたらすぐにバレてるよ」
これまでのやり取りを黙って聞いていた夜蛾が、口を開いた
「呪術総監部が未把握の残穢だった 術師家系の術師・高専所属の術師・フリーの術師・呪霊・呪詛師 ……把握済のどれとも違う全くの『未知』 それが今のところの結論だな
内部的にはかなり騒動になってるぞ 傑が及ばなかった呪霊を『何とかした』実力者かもしれんが 一切の正体が不明なのだからな
はっきり言って 俺も何が何だか分からんのだ」
「そっか それはそれで謎を生むし陰口も叩かれそうだね 今のきみは大丈夫かな? 夏油くん」
「え?」
「『滅茶苦茶強い呪霊に不運にも遭遇してやられた』とは解釈できるけれどもね ……でも どんな物事だってそうだけど 極限まで悪く捉えればいくらでも悪いようには言えてしまうんだよ
『大して強くない呪霊に油断してやられたんじゃないか』とか 『そもそも呪霊よりも強くなかった術師が悪い』とか
とはいえ 底意地の悪い相手に沿って わざわざ折れてやる義務はないよね?
過去に起きてしまったことを きみがどう捉えるか これからきみ自身が決めることなんだよ 気をつけて」
夜蛾と悟の両方とも、多少しかめっ面をしたが反論はしなかった
2人にとって九十九の言はリアリティのあるものだったらしい - 881月12日掲載分再掲 2/225/01/13(月) 13:58:11
傑に一般科目を再教授している面子は補助監督か窓のどちらかだが、彼等にしても色々な性格の人がいる
特に『呪霊が現地から消えた』ことが周知されて以来、態度が多少おざなりになった者もいた
『仕事だから仕方なくやってるけれど、本当は非術師相手のマンツーマン授業なんて本業じゃねえ』と口や態度に出るタイプだ
……仕事で授業をやってくれるだけでもありがたいことだから、傑は表向き感謝して内心受け流しつつ真面目に年度末まで過ごすことに決めている
こういう性格の人達に反発してもどうしようもないということを、約15年の人生経験から察していた
多少冷めた視線で物事を評する人もいた
「呪術界って『恵まれた術式』の『戦闘狂』の『男』が一番生きやすいようにできているんです
『強い者の発言権は強い』みたいな世界ですからね 五条術師が望んだから 貴方は親友として振る舞うことが許されてるし望まれてる そのことを忘れちゃだめですよ
今じゃ分からないでしょうが 貴方達が築き上げた大体2年半は 貴方にとっては覚えのない人望の貯金みたいなもんでしょう そこであぐらをかけば一瞬でなくなりますからね?」
『強い者の発言権は強い』ということが真実ならば、反面として『弱い者の発言権は弱い』のも真実に違いない
ましてや今の傑は弱いどころではなく完全な無力だ
『呪霊よりも強くなかった夏油が悪い』
九十九が挙げた陰口の例だが、その言葉は傑の心を害することなく綺麗にハマった
強さが物差しになっている業界で、呪霊より弱かったから無力になって業界を出るしかなくなる
シンプルで分かりやすい結論に違いない - 89二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 13:58:50
『呪術師の術式を奪う呪霊』と聞いた時、活動歴の長い術師は朧絶(ろうぜつ)という特級呪霊を連想する
過去に九州地方で甚大な被害を出した厄介な奴で、何人もの術師を犠牲にしつつ何とか祓われた、……ことになっていた特級呪霊である
老いた式神使いが呪霊を生み出すに当たって、過去の朧絶の一件を参考にした面はある
ただし『夏油傑を呪術界から追い出すこと』を主な目的にした呪霊だから、全く同じ朧絶という呪霊を創り出す意図もなかった
『夏油が呪術界に属する根拠を奪うこと』と『奪ったものを消費すること』が、その呪霊の術式の本質だった
一般的に呪霊は負の感情から産まれて負の感情を吸収することで強力になるが、この呪霊に限っては『夏油から奪ったもの』以上には強くはならない
また、術師を攻撃することは可能だが、術師を殺すことに関しては縛りで封じられていた、……非術師は遠慮なく殺せる呪霊ではあったけれど
式神使いの思惑は、以下のようなものだった
1.呪霊が、夏油の高専入学後の記憶・呪力・術式・呪霊を視える眼を奪う
2.呪霊が、奪った力を消費しながら大暴れする
3.他の術師は、夏油そのものの呪力と術式に大いに手を焼く
4.呪霊が奪った力を消費し尽くして消滅する、もしくは五条に吹き飛ばされる形で祓われる
5.ただの非術師になった夏油が残される
しかし思惑は早々に外れる
まず、朧絶の前例から、他の術師の被害を恐れた呪術総監部が本格的に対処し、迅速に呪霊の居る土地に封印を施したこと
次いで、呪霊操術目当ての羂索が、五条達よりも前に呪霊を降伏させたこと、……結局、呪霊はロクに力を振るえないままに訳も分からず降伏されたのだ
呪霊にははっきりした自我があり、生みの親の存在も自らの存在意義も明瞭に自覚していた
羂索は呪霊から誕生経緯を聞き取って涙が出るほど大爆笑するのだが、そのことは些末な事実だろう
朧絶は『術師が命を落としたとき、その術師から奪った術式が使えなくなる』呪霊であったが、派生したこの呪霊は『夏油が命を落としたとき、存在ごと消失する』呪霊でもあった
「そういう性質なんだね、君」
夏油そっくりの呪霊の傍らで、羂索は、……額に縫い目のある女は、ニヤニヤしながら策謀を巡らせるのだった - 90二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 14:04:25
夏油乗っ取っても呪霊操術は使えないし殺したらこの呪霊が消えるって考えると羂索的にはなるべく夏油に生きててもらったほうが良くなるのか
だからって守ったりもしないだろうけど - 91二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:38:54
メロンパン入り夏油の形での乗っ取りは無くなったね
- 92二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:45:00
でも呪霊躁術自体は結構いるみたいだし、それらをストックして情報だけその呪霊から回収して夏油の肉体奪って、
『悟!行方不明になってしまってすまない。少し怪我をしたけど術式を取り戻したんだ』
とか言って不意打ちする方向もありでは? - 93二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:47:22
えげつないけど羂索ならやりそう
- 94二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:05:21
夏油への負の感情から生まれた夏油の力を奪う呪霊か
夏油特攻でめちゃ強だったりしたのかな - 95二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 07:38:19
⭐︎
- 961/225/01/14(火) 13:17:34
年度末まであと数日くらいになっていた日の、昼食時のこと
「お前が中退した後 お前を何とかしようと近付いてくるヤツ出るかもしれねぇと思うんだよね
『術式を復活させるすべに心当たりがある』とか 『ウチの家の再興のために婿入りしないのは失礼だ』とか ……その手の怪しいのとかおかしいのとか
そういう時は『呪術関係の事柄は五条悟に一任してます そっちに話し通して下さい』って言って良いからな?
……それでも話を聞かないやつなら俺の携帯にすぐ電話してくれ 俺が何とかする」
「そんなこと ……私が言っていいのかい? ……悟」
「ああ」
強い者の発言権は強い、とすると強い者の厚意が強いのもまた必然のことか
「ありがとう ……一方的に守られるだけの私からは何もできることはないのに」
「俺がそうしたいんだ だからそういうピンチの時はそう言ってくれ」
このやり取りは、人目につく食堂でのやり取りであることに意味があった
『これからも、夏油傑にちょっかいを掛けると五条悟に睨まれる』、呪術界で情報は急速に広まった - 972/225/01/14(火) 13:19:22
学長室で、傑は高専3年の修了証を受け取った
呪術高専は表向き宗教系の私立高校ということになっているから、その校名での卒業証書も
形式ばった式典でもないささやかなものだ
元より卒業式を派手に開くわけでもない学校であったし
「9月からよく分からず戸惑うこともあったろう そう大した力にもなれず申し訳ない
俺達の手で事態が早期に解決できていたなら 失ったものを取り戻せたなら こんな辞め方にはならなかっただろうからな」
「いえ 仕方がないことですし ……学長にはずっと良くして頂きましたから」
取り繕った訳でもない本音だった
何もかも無くした非術師相手としては精一杯のフォローを向けられてきたのだと思う、受けてきた待遇に反発心はない
ただ学長室で2人きり、この機会でしか聞けないことがあった
たぶん授業を再教授してきた面々には質問するべきでない、と、傑が直感的に感じた事柄
「夜蛾学長 1つだけ質問よろしいでしょうか」
「?」
「非術師と特級術師の間に 対等な友情はこれからも成り立つでしょうか? 学長はどう思われますか?」
学長は少しだけ考え込んで言った
「……お互いの感性が それが無理のない関係だと感じ続けられるなら そう思える間は続くのではないだろうか
高専に入った時の悟はな 無意識だろうが 家柄も実力も関係なく向かい合える相手に飢えていた
これからも そんな関係が自然と無理なく続けられるなら ……きっと友情として続くんだろうと俺は思うぞ」 - 98二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 21:39:04
さすがに夜蛾は無条件で成り立つとは言わんか
- 99二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 09:07:40
☆
- 1001/225/01/15(水) 13:01:30
高専から紹介されたアルバイト先は、ビジネス街ど真ん中の飲食店だった
傑が通う予備校から近いことを重視したらそうなったと聞いていた
傑は、普段の仕事で疲れ切っている客をしょっちゅう見た
そうした客を癒してみたい・支えてみたいという願望が生まれた、マッサージ的な何かで癒している自分の姿を想像した
予備校に通いつつ色々調べてから、翌春、理学療法の学科への進学を選んだ
大学で順当に資格を取って、順当に就職した
就職先はスポーツジム、理学療法士の進路としてはマイナーだが、なくはない就職先だ
悟との付き合いは続いていた
年に1・2回一緒に食事するような関係性で、友情は続いていた
就職先を決める時期に悟から言われたことがある
「理学療法士として俺のお抱えにならねえか? それなりの待遇で雇えるぞ」
「……ありがたいけど気持ちだけ頂いておくよ、悟
そこまでお膳立てされたら、親友じゃなくて従者だと思うんだ」
悟は一瞬ポカンとしてから笑った、実に嬉しそうな笑顔だった
「そっか、……そうだな」 - 1012/225/01/15(水) 13:03:33
悟の方も自らの意思で進路を歩んでいた
傑の一件から、自分が強いだけでは叶わないものがあることを学んだ
また、謎の残穢の正体を追うに当たって、立場や役職が多いに越したことはないという思考もあった
だから『五条家当主』と『高専教師』の二足の草鞋を履くことにした
「毎年恒例ー!! GLG(グッドルッキングガイ)五条先生の特別授業だよー!!
テンション上げてこー!! みんなー」
姉妹校交流会は、各校の1年生まで招いて開催される催しに変わった
2・3年生が団体戦前のミーティングを行っている時、1年生は悟から姉妹校合同での授業を受けることになる
その年、1年生は各校3名いた
京都は新田新・枷場美々子・枷場菜々子、東京は虎杖悠仁・釘崎野薔薇、伏黒恵
比較的ノリのいい新田と虎杖がパチパチと拍手して、他の面々はしれっとした顔をしている
……生徒によって性格は色々だと悟はつくづく思う、苦笑して小箱を掲げる
「みんな これ見てねー 壊れた封印だね 残穢がついてるのが分かるかな?
これは『残穢を固定化する術式』で劣化を防止してるけど 実は僕が高専3年の頃 つまり10年くらい前の残穢です」
毎年、毎年、この合同授業で五条悟は語るのだ
特級術師『だった』夏油傑という同期のこと、彼の力を奪った厄介な呪霊のこと、封印を破ってその呪霊を何とかしたらしい『何者か』のこと、夜蛾と自分が残穢『だけ』を発見したこと
夏油は非術師として進学して職を得ていること
「……どこの誰が何したんだかマジで未だに謎なんだけどね
特級呪霊と思われる奴を何とかしたヤローがこの業界のどこかに居る 今でも僕は考えてるよ
君たちも覚えていてね? もしこの残穢に関わることがあったとしたら 正体はそういう実力者かもしれないって想定しておくんだよ?」
例年通り、高専の1年生たちは、その残穢をこうした形で覚えることとなる - 102二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 13:23:20
※スレ主より
>>101に脱字がありました
誤:特級呪霊と思われる奴を何とかしたヤローがこの業界のどこかに居る 今でも僕は考えてるよ
正:特級呪霊と思われる奴を何とかしたヤローがこの業界のどこかに居るって 今でも僕は考えてるよ
上記以外にもこれまで誤変換や表記ブレが結構あるSSですが、御容赦いただけると幸いです
- 103策謀(1/8)25/01/15(水) 14:20:35
FA投下です。最強の式神使いさんに名前つけさせてもらってます。
鬼道 龍弥は、式神系の術師の中では最強だと言われていた
そういう家柄の中で、天才と言われ、真っ当に努力を重ねてそこに至った
総監部でもあった彼は、有望と言われる新たな式神使いの入学を歓迎した
ある日、仕事を一緒にする事になった
違う。先達として、一般出身として苦労しているだろう夏油に、アドバイスでもしてやろうと思ってそのように取り計らったのだ
学校で顔を合わせた男は、学生だから当たり前とはいえ、若かった
そして、整った顔立ちをしていた
「初めまして、鬼道特別一級術師」
「夏油二級術師、今日はよろしくお願いする」
「よろしく、龍弥さん」
そこで、鬼道は戸惑いの声を上げた
この生意気な青年から、さんづけを得るのはとても難しい
ようやく認められたのは何年前だったか
彼程の家柄、彼程の実力でなければ許されない暴挙
鬼道の知る呪術界の小さな王子様は警戒心が強く、なかなか心を許さない
さん付けを得られても、親しくなれたわけではなく、距離を置かれていたのだが
「五条くんか。 今日はどうしたんだい?」
五条は夏油に抱きつき主張した
「俺も! 行くから!!」
随分と懐かれたものだ。自分ですら五条の関心を買うことは難しいのに - 104策謀(2/8)25/01/15(水) 14:21:40
まるで五条の若君の保護者であるかのように夏油は頭を下げる
「すみません、悟がわがままを。……ダメですか? 見学させておきますから」
「今日は夏油君の為に、少しステップアップをと思ったのだが」
「聞いています。便利な術式の呪霊を探してくださったんですよね。ありがとうございます」
「そうなの?」
「一級で少し手強いが、役立つと思ってね」
「やるじゃん、龍弥さん!」
「……お褒めに預かり光栄だよ」
道中、ずっと夏油と五条は2人で話していた
楽しそうな会話
まさしく学生。それを微笑ましく見守りつつも、胸がずきんと痛む
ーー鬼道は、学校に通う事を許されなかった。術師の家柄である鬼道には必要ないと。それよりもなすべき義務があるのだと
キャラキャラと笑う2人に、鬼道の心は何故かもやりとした
どのみち、この調子では薫陶を与えるなど無理だろう
……必要はないのかもしれないな。既に五条家の若と仲がいいようだし
その辺りは抜かりなくやるのではないか
……仮に抜かりなくやれてなくても、いいじゃないか。そんな投げやりの心が、なかったとは言えない
現場に着くと、あっさりしたものだった - 105策謀(3/8)25/01/15(水) 14:23:24
五条の若が弱らせて、夏油術師が取り込む
褒めろ褒めろという様は、まるで犬のようで。まるで誰にも懐かぬような、猫のようなお方だと思っていたのだが
とにかく、自分が夏油術師に言えることは何もなかった。言える隙も、機会も、驚くべき事に、その為に来たのに、自分にはもうその気すらなかった
それから、一念発起して何度か依頼を共にしたが、その度毎に五条がついてきた
ようやく、五条がついてこなくなった時。夏油は特級術師となり、自分が教材として見つけてきた呪霊を戦闘すらなく取り込んで見せた
……もはや、自分が教えられる事など何もなかった。教えてやる気も失せていた
忙しいから。仕方ないから。自分に言い訳しながら、こっそり増やした危険な依頼を、夏油特級術師はそれと気づかず全て傷ひとつつかずにこなして見せた - 106策謀(4/8)25/01/15(水) 14:24:26
「余命半年、ですか」
余命宣告。既に老齢だというのに、術師としては呆れるほど長生きしたというのに、これほどまでにショックを受けた自分に驚いた
1番に思い浮かんだのが、夏油の顔だというのにもだ
自分でも戸惑う程に、夏油への憎しみと羨望が、まるで発掘された温泉か何かのように噴き出してくる。それはあまりにも熱く、昏く、どろりとして、圧倒的だった
「最強の式神使い」の座は死ぬまで譲りたくない。血反吐を吐くほどに思う
そうだ
五条の若に負けるのはまだいい
だが、一般の、ぽっと出の、なのになんの苦労も知らないような、思い上がった生意気そうな男に負けるのは。今まで好ましく思っていたその秀麗な顔を引っ叩いてやりたいと心から思う。イケメン死すべき。それを理屈でなく魂で理解する
そうだ
そうだ
私は、夏油傑に嫉妬していたのだ
自覚してからはあっという間だった
死ぬまでの時間はたったの半年。ならば時間はない、一瞬たりとも無駄にはできない
私の呪力を全て捨てたって、いや、それは困る。だが九割捨ててもいいから、夏油を倒したい。信じろ、私ならできるはずだ - 107策謀(5/8)25/01/15(水) 14:25:51
私は毎日のように資料を漁った
秀麗な顔。恵まれた体格
小さい頃に憧れた、キラキラとした学生生活の記憶
最高に素晴らしい術式
莫大な呪力
呪霊を見える眼さえ
呪力に関わる全てを。全てを、夏油から奪いたかった。いや違う
夏油には、自分の世界そのものである呪術界とは一切関わりを経って欲しかったのだ
ここは私の縄張りなのである。ただただどこか別の場所で幸せになってほしい - 108策謀(6/8)25/01/15(水) 14:26:57
そうして、生まれた呪霊は夏油そっくりの顔をしていた
「良いか、孫よ」
【孫】
微妙そうな顔をしている呪霊は、それでも聞く姿勢を見せていた
「なんとしても夏油から全てを、全てを!!! 奪うのだ!!!」
【はいはい、わかったよ。私の親……おじいちゃんはあなただからね】
実際、呪霊の胸には激しい渇望があり、これは夏油から奪わぬ限りは埋まらないとわかっていた
【奪った後は?】
「健やかに自由に生きろ。盛大に暴れてやれ。ただし、人は害すな。できるだけ生きて暴れてほしいが、五条の若には倒されろ」
【ええ……】
呪霊はしょっぱい顔をした
なんという矛盾を孕みまくった丸投げ指示
「いいか、特に死者は出すな。私から生まれたお前が人を死なせたら、私は呪詛師になる」
【そうかな?】
「そうなのだ。私は最後まで完璧で最強の式神使いの術師でありたい」
【ええ……】
今更何をいうのだ。呪霊はしょっぱい顔をした - 109策謀(7/8)25/01/15(水) 14:27:39
「だから、絶対に人は死なせるな。縛りだ。夏油は襲え。だが、死なせてはならん。目的を忘れるな。私が最強の式神使いの呪術師でいる。その為にお前は生まれたのだ。まとめるぞ。1.呪霊が、夏油の高専入学後の記憶・呪力・術式・呪霊を視える眼を奪う。2.呪霊が、奪った力を消費しながらできるだけ長い間大暴れする。3.呪霊が奪った力を消費し尽くして消滅する、もしくは五条に吹き飛ばされる形で祓われる.4.人は死なせない。以上だ」
【わかった】
縛りを結ぶと、呪霊は一層強くなる
ただ夏油に対してだけ呪術に関する全てを奪う。人は決して死なせない。限定に限定を重ね、鬼道の命と呪力を捧げられた呪霊は特級術師に通ずるほど強くなった
対夏油に特化した呪霊はそれこそあっさりと夏油を下した
残穢対策をしつつも、式神を使い、遠目に観測していた鬼道は、歓声を上げた
なお、夏油の記憶を取り込んだ事と、もとより鬼道が非術師を人扱いしてなかった事により、非術師は猿なので人間には当てはまらないというルールが追加されてしまい、術師は死なせられないが、非術師の生命を奪うことはできるようになるのだが、この時の鬼道の預かり知ることではなかった。 - 110策謀(8/8)25/01/15(水) 14:28:19
「夏油術師」
「あなたは?」
「私は鬼道特別一級術師だ。君とも依頼をいくつかこなしていたんだよ。今回のことを聞いて、心配で駆けつけたんだ」
「そう、なんですか。そんなに具合の悪そうなのに、私の為に駆けつけてくれたんですか? すみません、何も覚えてなくて」
「本当に? これも見えない?」
「ええ。だから、私のことは夏油術師ではなく、夏油と呼んでください」
「ああ、夏油くん。今回のことは、残念だった、ね……」
「わあっ 大丈夫ですか? 誰か!」
夏油は倒れた鬼道を慌てて介抱し、人を呼んだ
呪力も寿命も捧げ、病で体もボロボロ
鬼道はそれでも笑いたかった。大笑いしたかった
そうして、病床の中、中退になりそうだという話をお聞いて、満足して逝ったのだった