計算問題に挑戦するとき、気を付けたいポイントの一つに「計算の順番」があります。どこから計算したらよいかはルールで決まっているのですが…。
さて、今回の問題はどんな順番で計算するのが正解でしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
(9−7)+12÷2
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「8」です。
あなたが出した答えと正解は一致しましたか? もし違っていた方は、計算順序が正しくなかったのかもしれません。
次の「ポイント」で、正しい計算順序を確認しておきましょう。
ポイント
この問題のポイントは、「カッコの中→割り算→足し算の順番で計算すること」です。
四則演算が混じった式の計算順序は、次のルールで決まっています。
<計算順序のルール>
次の順番で計算します。
1.カッコの中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先度の計算がある場合は、左から順に計算します。
カッコにはいくつかの種類がありますが、今回の式に登場しているカッコは小カッコのみです。よって、まずは小カッコの中の引き算から計算をスタートさせます。
(9−7)+12÷2
=2+12÷2
今回の式ではカッコが冒頭に登場するので、計算順序のルールを知らなくても、カッコから計算する人もいるでしょう。
しかし、問題は次の計算です。左から順に「足し算→割り算」と計算してしまうのは間違いです。
NG:足し算を先に計算してしまっている
2+12÷2
=14÷2
=7
計算順序のルールをよく見てください。割り算は足し算よりも先に計算するのでした。よって、次のように計算します。
OK:割り算を先に計算する
2+12÷2
=2+6
=8
式を左から順番に計算して良いのは、「同じ優先度の四則演算が登場したとき」です(2+2+3、2−1+2など)。
優先度の高い計算があれば、その計算が式の後半に出てきたとしても、先に計算することを忘れないでください。
まとめ
今回の問題では、計算順序がポイントになりました。
計算順序のルールは、「カッコの中→掛け算・割り算→足し算・引き算の順に計算すること」です。
今回の問題のように、掛け算・割り算が足し算・引き算の後ろに出てくるときでも、掛け算・割り算を先に計算してくださいね。
他にもさまざまな計算問題を用意していますので、ぜひ引き続き挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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