青森県三沢市の三川目小学校で、30年にわたって受け継がれてきた「海鳴り太鼓」です。
代々6年生が後輩に演奏方法を教えてきましたが、学校は来年度で閉校。ほかの小学校との統合が決まっています。三川目小学校として最後に引き継いだ児童たちが22日にその成果を披露しました。
児童たち
「海鳴りの音を表したのが僕たちの『海鳴り太鼓』」
三沢市の三川目小学校で30年前から受け継がれてきた「海鳴り太鼓」。
2011年の東日本大震災で、イベントに向けて近くの漁港の倉庫に保管していた大半が津波で流されましたが、全国からの支援で復活。途切れることなく、いまにつながっています。
代々、6年生が後輩に演奏方法を教えてきました。しかし、来年度での閉校が決まっているため、いまの5年生が三川目小学校の最後の引き継ぎ手として練習を重ねてきました。
そして、参観日の22日、指導した6年生と保護者を前に5年生と2年生の児童21人が海鳴り太鼓を響かせました。
児童は
「みんなをまとめてちゃんと楽しく演奏できるよう思って演奏しました」
「最後の1年なので、僕たちが最後で頑張ってやりきるぞと思いながら勉強や太鼓も頑張って、次の世代に受け継いでいきたい」
三川目小学校の名前が変わっても、これまでの受け継がれてきた「海鳴り太鼓」の存在と込められてきた気持ちは変わることはありません。