“手動式貸金庫”での犯行か
肝心のセキュリティはどうなっているのだろうか。三菱UFJ銀行の貸金庫規定には4種類の貸金庫が記載されているが、一般的な仕組みとしては全自動、半自動、手動という3タイプにわけられる。
「全自動の場合、人がひとり入れる広さの貸金庫室内で内容物の出し入れを行います。この部屋に入るには、貸金庫カードと暗証番号が必要です。これらによる本人確認が完了すると貸金庫室のドアが開き、入室することができます。
室内で再びカードの暗証番号を入力すると、機械から自分の契約した引き出しが自動で排出されます。利用客はここで初めて貸金庫の正鍵を使い、引き出しの蓋を開けることができるのです。引き出しは利用後に自動で格納される仕組みになっています。
半自動は、貸金庫室に入るために利用カードを入口で通し、暗証番号を入力するとプラスチック製鍵が発行される。そのカギで貸金庫室の自動ドアを開き、入室して自分の貸金庫を操作する。物品の出し入れが終わったら、本鍵で貸金庫を施錠し、プラスチック製鍵を返却すると退室できる仕組みです」
手動式は利用客が貸金庫カードと正鍵を窓口に持参し、行員立ち合いのもとで使用する。このとき、カードキーと暗証番号の合致を確認して、ようやく入室が許可されるというもの。
「手動式がいちばん行員が関与するため、不正操作ができるかもしれない」と前出の高橋さんは推測する。