G“黒い霧”複雑化のウラ 福田氏、逆指名時に密約 乱発された“手形”でひずみ
福田氏の賭けを受けた胴元とされ、日本野球機構から賭博常習者「A氏」とされた大学院生・松永成夫容疑者(40)が12日、警視庁組織犯罪対策4課に賭博開帳図利の疑いで逮捕された。
関係者によると、福田氏は同僚の笠原将生被告=賭博開帳図利幇助などで公判中=を通じ知り合った松永容疑者を相手に、野球賭博や賭けマージャン、違法カジノのバカラなどで約1200万円を借金した。笠原被告らの交渉で返済額は195万円まで減額されたが「嫁が全部、金を握っているので払えない」と突っぱねた。業を煮やした松永容疑者が昨年9月30日に川崎市・ジャイアンツ球場に取り立てに出向き、球団の知るところとなった。
福田氏は昨季は1軍登板がなく、球団はシーズン終了後に戦力外通告することを予定していたが、賭博事件で処遇に大きな変化が生じた。
球団関係者は「福田は逆指名の見返りで、引退後も球団が面倒を見る約束になっていた。だが数年前に女性問題を起こしたとき、尻ぬぐいをした球団から『次に問題を起こしたら、もう面倒は見ない』とイエローカードを突きつけられた。だから松永の一件がばれた時点でアウト」と明かす。
それでも福田氏は当初、球団の事情聴取で否認を続けた。巨人に残りたかったからではない。「DeNAから拾ってくれる話がきていた。単なる博打の借金なら、表に出ないうちに返せば何とかなるが、野球賭博は野球協約違反。契約の話もご破算」(同)。徹底抗戦したが最後は“完落ち”。現役続行はならなかった。
逆指名ドラフトの時代に乱発された“手形”は、今も巨人にさまざまなひずみを生んでいる。