元西鉄エース・池永正明さん死去、76歳 八百長疑惑「黒い霧事件」で永久失格処分も35年後に解除

入団から5年連続でオールスター出場。ダイナミックな投球フォームで魅了した=1967年7月25日、神宮球場
入団から5年連続でオールスター出場。ダイナミックな投球フォームで魅了した=1967年7月25日、神宮球場

西鉄(現西武)のエースだった1970年に「黒い霧事件」で永久失格処分を受け、解除まで苦節35年を要した池永正明氏が、がんのため76歳で亡くなっていたことが27日までに分かった。

1946年に山口県豊北町(現下関市)で生まれ、下関商高では3季連続甲子園に出場し2年春優勝、夏準優勝。初戦で敗れた3年春の優勝校、徳島海南高のエースで後にプロゴルフに転向し、「ジャンボ」の愛称で親しまれた尾崎将司とともに65年西鉄に入団した。

「ジャンボは常日頃、『池永には何をやってもかなわない』と言っていた。新人時代から練習が終わればすぐゴルフだったが、『池永にはゴルフでもかなわない』と言うほど」(球界関係者)。池永氏が1年目から20勝で新人王に輝いたのに対し、尾崎は外野手転向後も芽が出ず3年で引退を決意。池永氏が何年もプロ野球の世界で活躍するのを見越して、その間に自身はゴルフの腕を磨くことを選んだのだった。

 池永正明さん
 池永正明さん

尾崎の目利き通り、池永氏は5年間で99勝と人気球団のエースに成長したが、暴力団の野球賭博に絡む八百長疑惑「黒い霧事件」に巻き込まれ、6年目途中の70年5月に永久失格処分を受けた。八百長への関与を一貫して否定しながら、以降は福岡市内でバーを営んだが、名誉回復を求める有志の長年の働きかけが実を結び、2005年4月に野球協約の改正を受けて処分が解除された。

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