創業家出身、逮捕の東京女子医大元理事長は「独裁者のような存在」

警視庁に入る東京女子医科大元理事長の岩本絹子容疑者(中央)=東京都千代田区で2025年1月13日午後1時45分、北山夏帆撮影

 名門医大を巡る不透明な資金の支出問題は、元トップが逮捕される事態に発展した。逮捕された東京女子医科大の元理事長、岩本絹子容疑者(78)は大学や病院のコストカットを推し進めた一方で、側近らを重用して利益誘導を図る姿勢に厳しい視線が注がれていた。

 関係者によると、岩本容疑者は佐賀県唐津市出身で、東京女子医科大の創立者・吉岡弥生氏の親族にあたる。

 1973年に同大を卒業後は、産婦人科医としてキャリアを積み、81年には東京都江戸川区に葛西産婦人科を開業した。92年に大学の同窓会組織にあたる「至誠会」の理事に就任。大学との関わりを深めていく。

 学内では、岩本容疑者が教育や研究に携わった実績が乏しいことから、不安視する声も上…

この記事は有料記事です。

残り482文字(全文793文字)

全ての記事が読み放題

冬得最初の2カ月無料

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月