人口減少と少子・高齢化という大きな波をどう乗り越えていくか。これが他の地域と同様に雲南市にとっても大きな課題です。高齢者の割合が大きく、出生数も減り続けている現状では、今すぐに状況を変えることは難しいですが、この大きな波に抗うことを諦め、成りゆきのままに放置すれば、雲南市の未来に希望はありません。
　当面は人口の「自然減」が続くことが見込まれる中での「打ち手」は、少しでも「社会減」に歯止めをかけ、願わくは社会増減の均衡を目指すことに尽きます。雲南市に残ろう、雲南市へ戻ってこよう、そして、雲南市で住み続けようと思ってくれる若い世代が一人でも増えていくことが大切です。
　私は、島根県在職中、県政の重要な課題である中山間地域対策（生活交通や買い物機能の確保、第一次産業の６次産業化）、若い世代のＵ・Ｉターンの促進、観光産業の振興、さらに、企業誘致のほか、地場企業の技術開発や生産性向上など、地域の課題解決や事業者の皆さんの支援に取り組んでまいりました。
　こうした経験から得た知恵や教訓を生かし、また様々な世代や立場の方々の声をよく伺って、具体的な解決の方向性をお示ししながら、市民の皆さん一人ひとりが幸せを感じ、笑顔で暮らせるよう、成りゆきのままの未来を変える努力を諦めずに続けてまいります。
　何卒、皆様のご理解と力強いご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。