昔は計算に自信があったという人も、しばらく計算する機会がないと、基礎的なルールを忘れていたりするかもしれません。
さて、今回の問題は計算の順番がカギになります。あなたは正解できるでしょうか。
問題
次の計算をしなさい。
9+(20−2)÷9
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「11」です。
制限時間内に正解できたでしょうか?
次の「ポイント」で正しい計算順序を確認してみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「( )の中→割り算→足し算の順に計算すること」です。
どうしてこの順番で計算するのでしょうか?それは式の中に複数の四則演算がある場合は、次のルールに従って計算をする必要があるからです。
<計算順序のルール>
次の順番で計算します。
1.カッコの中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ計算順序の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
カッコにもいくつかの種類がありますが、今回の問題に登場するカッコは小カッコだけなので、まずは小カッコの中の引き算から計算をします。
9+(20−2)÷9
=9+18÷9
式から括弧が消え、割り算と足し算だけの式になりました。計算順序のルールでは、足し算よりも割り算の方が先に計算することになっているので、残りは次のように計算します。
9+18÷9 ←割り算から先に計算する
=9+2
=11
これで答えを出せましたね。
まとめ
今回の問題は、計算順序のルールを知っているかどうかがポイントでした。
もし計算順序のルールが定まっていないと、足し算から計算する場合、割り算から計算する場合、カッコの中から計算する場合それぞれで、答えが異なってしまいます。
「カッコの中→掛け算・割り算→足し算・引き算」の順に計算するというルールがあるからこそ、複数の四則演算が混じった式でも、答えが一つに決まります。
他にもいろいろな問題に挑戦して、計算順序のルールに慣れていってください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
類似問題に挑戦!