割り切れない割り算はいつまでたっても終わりませんから、途中で計算を打ち切る必要があります。
さて、その後の答えの処理の仕方は主に二つ。あまりを出すか、概数で答えるかです。
今回は、概数で答えを求めてみましょう。
問題
次の割り算の答えを四捨五入し、百分の一の位までの概数にしなさい。
2÷3
解答
正解は、「0.67」です。
概数の出し方を覚えていたでしょうか?
「0.7と答えてしまった」という人は、次の「ポイント」を見てください。
ポイント
この問題のポイントは、「千分の一の位の数を四捨五入すること」です。
なお、四捨五入とは4以下を切り捨て、5以下を繰り上げることです。
まずは、2÷3の計算をしてみましょう。
2÷3
=0.6666...
割り切れないので、問題文に従い、概数で答えます。
さて、問題文には「百分の一の位までの概数」という指定がありました。
ここで、百分の一の位までの概数という部分に気をとられ「百分の一の位を四捨五入すればよいんだ」と考えるのは間違いです。百分の一の位を四捨五入してしまうと、答えは十分の一の位までの数になってしまいます。
0.66...→0.7?
答えは「百分の一の位までの数」であるべきです。そのためには、百分の一の位の一つ下の桁である千分の一の位を四捨五入すればよいのです。
0.666...なので、千分の一の位は6、よって切り上げを行い、答えは0.67になります。これは「百分の一の位までの概数」という問題文の指定に合致した答えになりますね。
まとめ
今回は、概数で答えを求める割り算の問題に挑戦しました。
概数で答えを求めるときは、どの位までの概数にするかが問題文に書かれています。このとき、指定された位の「一つ下の位」を四捨五入するようにしましょう。指定された位そのものを四捨五入しないように、注意してください。
引き続き、他の計算問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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