中央大が新年度から学費値上げを予定しており、学生の生活を圧迫するなどとして、学生団体「学費値上げに反対する中大生の会」が10日、東京都内で記者会見し、反対が9割などのアンケート結果とオンライン署名約1万筆を大学側に提出したと明らかにした。
会見したのは同会メンバーで中央大法・理工学部の2〜4年生の男女7人。
学生によると昨年9月18日、中央大生専用ポータルサイトに、2025年度入学生から、授業料と施設整備費の毎年2%ずつの値上げを検討しており、学生の質問・意見を受け付ける、との内容が掲載された。
◆「決定への参画も保障されず危機感」
掲載は13日間。多くの学生が気付かず、後日、交流サイト(SNS)などで知ったという。法学部2年の女子学生は「値上げを知らない学生がほとんど。在学生は対象外だが、重大な問題が学生に広く周知されず、決定への参画も保障されず危機感を持った」として10月に会を立ち上げ、昨年12月23日にアンケートと署名を提出した。
中央大広報室は東京新聞の取材に、同会の訴えに対する見解について「学生の活動に関する事柄であり回答は差し控える」と話した。(榎本哲也)
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