在日中国人による「迷惑行為トラブル」がじわじわ増えている…日本に中国の常識が持ち込まれる悲惨な未来
中国の日常が日本に持ち込まれる
2つ目の驚きは、この事件が凶悪な殺人や詐欺、窃盗などの犯罪ではなく、「いかにも中国らしい理由」で起きた事件だったということだ。こちらのほうが、1つ目よりも深刻で、今後の在日中国人社会を占う上で重要な出来事だと私は感じている。 「景色がいい席に座りたい」という希望が叶わないことは日本人観光客の間でもよく起こることで、当事者は残念に思うだろう。だが、そこはホテル側が決めたルールに従うしかなく、そこで暴れたり、暴言を吐いたりする日本人はめったにいない。しかし、中国では、このようなささいなことが理由で騒動が起こることは珍しくない。日本人には信じられないことだが、中国のSNSでは、そのようなニュースは頻繁といっていいくらいよく目にする。 少し内容は異なるが、直近で私が目にしたニュースで思い出すのは、昨年末、中国の高速鉄道で起きた事件だ。他人の指定席に座った女性がおり、その席の切符を持っている人はもちろん、鉄道警察まで出てきて、「そこはあなたの席ではないので離れてください」と注意した。 だが、それでも女性は居座り続け、「どうしてもここに座りたい!ここで死ぬから待ってろ!」という暴言まで吐いて暴れた。挙句の果てに、「私にはすごい後ろ盾がいるのよ」と言って脅し、どうしても席を譲らなかったという話だ。ほかにも、最近の具体例ではないが、中国の病院では、患者が医師の病状説明に腹を立て、医師を殴ったという話はこれまでに何度も聞いたことがある。 このような話は中国では日常茶飯事だが、従来は「中国国内のささいな事件」であり、日本では「トンデモ事件簿」的に、おもしろおかしく報道されたり、あるいは、報道さえされないことも多かった。 ところが、中国人の日本移住のハードルがどんどん下がり、日本の常識やルールを学ばないまま来日する中国人が増えると、今回のような、日本人の常識では理解できないような事件が起きる確率は高くなるのではないかと感じたのだ。中国の論理、中国式のやり方をそのまま日本に持ち込み、中国にいるときと同じように振る舞う人間が増えるという危険性だ。 私の以前の記事『在日中国人が「経済が発展しても中国に帰る気になれない」と語る納得の理由』(2024.4.2)でも紹介したが、たとえば、公園を散歩しているおばあさんが、公園の花を勝手に折ってそれを手に孫と一緒にスマホで写真を撮り、そのあと、孫が見ている目の前で、その花を道端にポイっと捨てる、といったことが、日本でも起きるかもしれない。 むろん、日本人にもそうした人がいないとは限らないし、こうした行為も犯罪ではないが、ささいなことから「社会の劣化」がじわじわと進んでいくのではないかという危機感を覚える。