なぜ日本人の小児性愛者はラオスに向かうのか 「10歳児」集めた部屋の異常【東南アジア少女買春の罪(上)】
「10歳」の少女達もまた、それぞれスマートフォンを持っており、ショート動画を見ながら指で画面を手繰っていた。客たちは身を乗り出して少女を選ぶ。 先ほどの中学生ぐらいの少女達がいた部屋と少し様子が異なる。少女達が無邪気なのだ。こちらに全く興味がなさそうにスマートフォンから目を離さない子もいたが、多くは不思議そうに視線を投げかけてきた。中には立ち上がって笑顔を向ける子もいた。学童保育で過ごす子どもたちのようだと錯覚する。 客は管理人と値段交渉を始めた。150万キップ。日本円換算で1万円程度の金額で折り合った。最初に案内された中学生ぐらいの子たちよりも年齢が下がったことで、価格は倍になった。 客の1人は「楽しみだ」との趣旨の軽口をたたき、指名した子の手を引いた。男と少女の後ろ姿が目に入る。体格差が歴然としている。別の日本人客もそれぞれ少女を指名し、別の部屋に向けて移動した。その場で客の買春を制することはできなかった。記者の身分を隠しており、怪しい行動を取れば、管理人らに拘束される恐れがあった。 ▽ラオスでの児童買春、帰国後に日本で処罰も
管理人は記者にしきりに少女の指名を促した。「初めて来たので緊張している。少し外でビールを飲みたい」。あらかじめ用意していた言い訳をスマートフォンの翻訳アプリで示した。管理人は引き下がり、記者は敷地外に出た。 客に同行したこの拠点以外にも、飲食店を装った小規模の売春拠点を複数確認した。日本人以外にも中国人とみられる客が出入りしていた。東アジアの客が多く、他に欧米からも訪れるという。 日本の児童買春・ポルノ禁止法では刑法の国外犯規定に基づき、海外での18歳未満の子どもを買春した場合も処罰対象になる。ただ、インターネット上では隠語を交えて活発に情報が交換され、継続的に小児性愛者がラオスを訪れている。 違法性を認識していないとみられる書き込みもある。現地でラオス人少女を無許可で撮影したとして、わいせつ動画の販売をうたう悪質なサイトの存在も確認した。2019年にはラオスで女児の裸などを撮影したとして、警視庁が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で医師の男を逮捕している。氷山の一角とみられる。 ▽FIRE達成した男の言い分