「私は母を殺していません」
「あの日は助産師学校を不合格になったことで、深夜まで母に叱責されていました。母は突然、『もう何もかも嫌になった』と言って台所から包丁を持ち出し、首にあてました。私は母が自殺をするふりをしているのだと思って目をそらしていましたが、『痛い!』という声が聴こえ、母がリビングの布団の上に倒れて頚部と口から血を流していました」
「母は責を続ける怪物のような存在で、私の(助産師学校)不合格で突発的に自殺し、(自分が)死なせたのも同然だと思いました」
検察の追及
あかりによると母は以前にも自宅リビングの鴨居に掃除機の電源コードをかけ、自殺を図っていたという。丸く輪にした電源コードに首を通そうとしたところであかりが気づき、慌てて止めたというが、実際にそのような自殺未遂行為があったのかどうかあかり以外に証言者がなく、確かめようがなかった。母に自殺の意思があったことを実証するための、あかりの作り話の可能性もあった。
一方の検察側は、警察の集めた証拠に基づいて、第三者による犯行の可能性が低いこと、あかりには動機があったこと、凶器を捨てるなど用意周到な側面がみられること、事件後に書いたツイッターの文章などから、あかりによる殺人を主張した。