今回の問題は相当レベルの高い掛け算になっています。
この掛け算を筆算なしで解くことが出来る人は大人でもなかなかいません。
慣れれば筆算よりも早く解けるかもしれない方法で解けるように練習してみましょう。
忘れていたこともたくさんあるかもしれないので、しっかり復習しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
23×36
今回は数字を分解することで計算しやすさを上げていきましょう。
解説
この問題の答えは「828」です。計算の工夫のポイントは分配法則をうまく使うことです。ところで、分配法則とは何だったでしょうか。しっかり復習していきましょう。
分配法則
・(a+b)×c=a×c+b×c
・a+(b×c)=a×b+a×c
この分配法則では、数字が三つ登場していますが問題では二つしかありません。そこで、どちらかをキリの良い数に分解することで無理やり三つの数を作り、分配法則を利用します。
まずは、23を20と3に分解して分配法則を利用してみましょう。
23×36
=(20+3)×36
=20×36+3×36
=720+108
=828
20×36の計算について、数字が大きいので難しく感じるかもしれませんが20を10×2と分解することで計算しやすくなります。
20×36
=10×2×36
=2×36×10
=72×10
=720
2を掛けることと10を掛けることは簡単なので、暗算でも出来るほど計算しやすくなりましたね。
では、次に36を30と6に分解する方法でも計算してみましょう。分配法則の二つ目の計算方法です。
23×36
=23×(30+6)
=23×30+23×6
=690+138
=828
どちらの方法でも正しい答えを出すことが出来るので、自分なりに計算しやすい方法で計算できれば十分、計算スキルが高いといえるでしょう。
まとめ
筆算が必須と思われる二桁×二桁の計算でも分配法則を利用することで暗算でも解けるようになりますね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。