12日の法廷内(札幌地裁)

■幼少期のしつけ「瑠奈は言うことを聞いていた」
そのころの瑠奈被告とどう接していたか問われると、浩子被告は「小学校から行き渋り、発熱が多々あって、家にいる時は楽しませたいと」「だんだん学校に行かないと焦って、登校を促すようなことがあった。『行きなさい』といってもいい結果はなかった」「中学の最初に(瑠奈被告が)教科書見て『文字が踊ってるように見える』と。それからは『行きなさい』とは言わずにフリースクールにした」と述べ、幼少期のしつけについては、浩子被告は「通常のことは欠かさずにしていた。瑠奈は言うことを聞いていた」と答えました。

瑠奈被告の他人に対する暴力もなく、虫が家に入っても「外に逃がしてほしい」と言ったり、野良猫などを保護したりして可愛がっていた時期もあったと述べました。

死体遺棄と損壊を手助けした罪に問われている浩子被告(61)は、初公判で「犯罪を手伝う意思はまったくなかった」と涙ながらに無罪を主張しています。

初公判の浩子被告(今年6月 廷内スケッチ)

 

事件現場(2023年 札幌市中央区)

これまでの裁判で、双方の証拠調べや父親の修被告(60)の証人尋問などが行われ、娘の瑠奈被告(30)を中心とした3人の特殊な家族関係が明らかになっています。

裁判は夕方まで続きます。
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