山陽道トンネル事故

運転手、必死に出口へ…「何とか逃げ切れた」「笹子の事故を思い出した」 ツイッター上などに書き込みも相次ぐ

【山陽道トンネル事故】運転手、必死に出口へ…「何とか逃げ切れた」「笹子の事故を思い出した」 ツイッター上などに書き込みも相次ぐ
【山陽道トンネル事故】運転手、必死に出口へ…「何とか逃げ切れた」「笹子の事故を思い出した」 ツイッター上などに書き込みも相次ぐ
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 広島県東広島市の山陽自動車道で17日朝、発生した多重衝突炎上事故。現場の八本松トンネル内は瞬く間に黒煙が充満し、運転手らは足元も満足に見通せない中で懸命に出口を目指した。「何とか逃げ切れた」「笹子の事故を思いだした」。ツイッター上などには事故への書き込みも相次いだ。

 事故は、通勤ラッシュと重なる午前7時半ごろに発生。日中よりも通行量は多かったとみられる。最初に十数台の追突事故があり、5台が炎上した。トンネルは全長約850メートルだが、黒煙はすぐに充満し、出口からあふれた。

 現場は山間部に位置している。「山火事かと思った」。黒煙が上がっているのを目撃した女性はツイッター上でつぶやいた。

 現場に居合わせたとみられる男性は午前9時15分ごろに、映像とともに、ツイッターに事故の様子を書き込んだ。すぐ近くの西条インターチェンジから山陽道に入り、広島市内に向け走行していた最中に事故に遭遇したという。

 「トラックがトンネルの中で事故して4台ぐらい巻き込んで爆発した」「ものすごい煙で出口まで500メートルぐらいあって足元も見えん真っ暗の中なんとか逃げ切れた」。男性は大勢の死傷者が出る大惨事だと直感したとしている。

 地元消防や総務省消防庁によると、事故で2人が死亡、少なくとも70人が負傷した。トンネル近くにある施設では避難者が座り込む姿がみられた。現場近くの東広島医療センターには、治療の優先順位を決めるトリアージ用の黄や緑色のタグが付けられたけが人が次々と運び込まれ、病院スタッフが対応に追われた。

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