ご無沙汰していますG-Netです。
昨今CBTやCDTのボアアップに挑戦される方が増えているようです。
今回は自身が経験した&失敗した経験を元にシリンダーヘッドヘッドの脱着を説明します。
最初にクランクシャフト&タイミングホイールキャップを開放し、クランクを手動で回しCDTなら「T」に、CBTなら「TL」に合わせます。
ヘッドカバーのボルトを外し、ヘッドカバーを外すと次はシリンダーヘッドボルトとカムシャフトホルダーナットを写真の順に外していきます。
この順番を違えるとシリンダーヘッドボルトの雌ネジ部分が破損する可能性があります。
先にカムシャフトホルダーナットを外してしまうとシリンダーヘッドが少し浮き上がりシリンダーヘッドボルト側に負荷がかかってしまいます。
カムシャフトのみの交換でもシリンダーヘッドボルトは外す必要があります。
カムホルダを外すと正常なエンジンならタイミングマークがホルダー取り付け位置とツライチになります。
この状態でスプロケットボルトを緩めておくと後の分解が楽になります。

カムチェーンの取り外しはテンショナーのロックナットを緩め「時計回り」に回すことでチェーンが緩みます。
シリンダーヘッドは液体ガスケットを塗らない限り容易に外すことができると思います。
問題はシリンダーの方です。
シリンダーとクランクケースの接合部のガスケットは張り付きやすく、少々のことではびくともしないので、ケースとシリンダー(赤丸印)の間にマイナスドライバーを突っ込んでこじると容易に外せます。

巷で流行りの中華シリンダーですが、アジャスター穴の位置が純正品と異なる場合があるとの情報があります。
あらかじめシリンダーの高さ、アジャスター穴の位置確認は必須です。
次に復旧です。
復旧は分解の逆の手順で再びタイミングホイールをのぞいて、クランクを手動で回しCDTなら「T」に、CBTなら「TL」に合わせタイミングマークに合わせてカムスプロケ&チェーンを組み立てます。
後はカムホルダを取り付けてヘッドカバーを取り付けるだけです。
シリンダーヘッドボルトの締め付けトルクは1.2Kgf/m
カムシャフトホルダーナットの締め付けトルクは2.3Kgf/m
シリンダーヘッドカバーボルトの締め付けトルクは1.0Kgf/m
シリンダーヘッドボルトとシリンダーヘッドカバーボルトは雌ネジがなめやすく締め過ぎは厳禁です。
簡単にまとめてみましたが腰上分解は手順を間違えなければさほど難しいものではないと思います。
オイル上がり下がりが酷い、ボアアップに挑戦したいという際にチャレンジしてはいかがでしょうか?
できればバイク屋さんに丸投げすることをおすすめします。