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3日目 名誉毀損罪と侮辱罪で逮捕され勾留されている容疑者へ会いに行った話

前回からの続き

今年の夏に名誉毀損罪で逮捕され勾留された容疑者(以降、A)が、何故1ヶ月もしないうちに当方へ対して再犯をしたのか?
これは本事件の捜査が進行している間、当方も警察官もずっと首をかしげていた事だった。
例えば途方が普段からがX(以降、ツイッター)で頻繁にレスバを仕掛けていたり、世間や芸能人や社会に対して攻撃的な発言を繰り返しているのであれば致し方ない。
だが基本的に当方は「事なかれ主義」な上に、世の中の揉め事を全て「対岸の火事」と考えるようにしているので平和そのもの、デマ付きで嫌がらせを受けるなんて理由なんて皆目見当がつかないのだ。

だがそれは前回の面会でAが述べた言葉で全てが氷解する。

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2日目の面会より

ここからは推測であるが、Aはある日フッと当方にブロックされた事を思い出し、過去に逮捕や勾留された事を忘れて名誉毀損行為を再開してしまったのではないだろうか。
またAは前回の逮捕時に検察官警察官に対し「もう吉野には関わらない、もう(名誉毀損は)やらない」と約束をしたのだから当方のツイッターなりホームページは完全に遮断し、二度と同じ過ちを犯さないよう自衛するべきだと思う。

彼にとっては無理な話なのかもしれないが

そんなAによる名誉毀損行為が再開された際、誰よりも驚いていたのは当方ではなくAの担当検察官だった。

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検察庁から届いたAの1回目の罰金刑の連絡

当時、担当検察官はAを2024年8月16日に罰金刑に処した際、わざわざ電話で「今回Aについては厳しく注意と説明をしておきました。かなり反省しているようなので、もう吉野さんに名誉毀損行為はやらないと思います」と連絡をしてくれるほど程に親身になってくれた事から、当方は久しぶりに訪れる平穏な日常生活を心底喜んだものだが2024年9月13日、Aは当方への誹謗中傷を再び開始する。
 
当方はすぐに検察庁に電話をかけた。
本来であれば事件が終結した後は検察官へ連絡する必要性は全く無いのだが、一ヶ月もしないうちにAが再犯をしたとなると「もう名誉毀損行為はしないと思う」と太鼓判をおしてくれた検察官に対し嫌でも愚痴文句を言いたい衝動に駆られてしまうし、この時の当方は「また常識を逸した名誉毀損が始まる…」という恐怖に苛まれていたので、正直なところなりふりなんて構っていられなかった。
 
電話に出たAの担当検察官「Aによる名誉毀損がツイッターでまた始まりました」と伝えたところ、検察官は2秒ほど絶句したのち「私たち検察官の仕事はその人間を法廷で裁くか否かを決める事であって、その容疑者が再び再犯をしないよう防止する事ではありません」……というありきたりの説明をした後に
 
「けれどもこんなに早く再開するのは私も予想外でした。Aに対して説明などが足りなかったと思います、本当に申し訳ない」
 
……と、謝罪をした事は当方にとって大きな衝撃であったし、続けざまに「Aがまた事件となったら多分私が担当になります。その時には二度と再犯させないよう、かなり厳しく注意と説明をします」と言って頂けた事はこれから始まる新たな名誉毀損事件において大きな心の支えとなった。

またAの事件担当である警察官はツイッター投稿を確認するなり
 
「吉野さん、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな。いまCの名誉毀損事件を別にやっているじゃない、あれを後回しにしてAの事件を先にやっていいかな? これは警察としての面子もあるし、Aは証拠品を返す時に『二度とこんな事はしない、凄く反省している、もう留置所なんかには入りたくない』って散々言っていたんだよ」
 
…と、当方以上に憤慨していたので、Aの当方に対する名誉毀損事件は再犯から2ヶ月半という超スピード逮捕となった。

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検察庁から届いたAの2回目の起訴の連絡

だから3回目の面会ではAに反省文の真意を説明して頂くと共に、他人に対して名誉毀損行為を行うとどれだけ損をするのかを理解してもらう必要があるのだ。

Aとの面会 3日目

この日は昼から会食があったので、Aとは朝一番に面会をする事にした。

警察署の留置管理係に到着した当方は昨日と同様、手渡された書類に面会者の名前/住所/電話番号/相手との関係性/面会の目的を記入し、いつものように窓口の警察官へ提出した。

暫くすると「面会の許可がでました。スマートフォンや電子機器、他にもスマートウォッチなどをお持ちでしたらロッカーにしまってください。準備ができましたら面会室にお入りください」と指示をされたので、Aの反省文、質問事項が書かれた紙、ノート、筆記用具を持って面会室へ。

「今日はAに対する質問が2つしかないから早めに面会は切り上げよう。この2日間で明らかに体調も悪くなっているし……しかし何だろう、この違和感は……」

そんな事を考えていると鉄の扉がギィッッと開き、昨日と全く同じ黒いジャージを着たAが現れた。

当方 「おはようございます」
A氏 「こんにちは」
   (今日も挨拶から噛み合わない)
 
当方 「今日の話は大きく2点。1つ目は初日にした話の聞き直しでもあるんですが」

A氏 「はい。あ、吉野さん凄く痩せましたよね」

当方 「それはAさんのせいなんですけどね……」 

A氏 「ああ、そうなんですか」
   (彼の目から見ても俺は衰弱しているのか……)
 

当方 「これは再確認なのですが、今回の事件で和解金を払うつもりはありますか?」

A氏 「いやねー、そういうのを払うと際限がなくなるからねぇ……嫌なんですよ、私そういうのは」
   (際限なく? どういう意味だろう? またやるという予告かな?)
 
当方 「際限ががなくなる? 和解金の支払いは基本的に1回だけですよ」

A氏 「あなたのような人とは取引をしたくないです」

当方 「わかりました、別にそれでよいです。和解金は払わない、この認識でよいですね?」

A氏 「私はねぇ、そういう人には払いたくないんですよ?」
   (そういう人? なにを指しているのだろう?)
 
当方 「別に和解金を払いたくないのであれば、それはかまいません。払う払わないはAさんの自由なので」

A氏 「私ね、あまり悪いことをしたって思ってないんですよね」

当方 「えっ?!」
   (反省をここで撤回するの?)
 
A氏 「Bも吉野さんの事を書いている訳ですよね、あの人的にも色々あったから吉野さんの事を書いたんじゃないですか? 私はそんな気がするんですよ」
   (昨日の面会でBは逮捕されて、今年も家宅捜索をされたって説明したじゃないか……)

当方 「Bについては一部だけ説明させてもらうけれども、彼は15年ほど前に僕へインタビューを申し込んだ際、それを断られたから僕へ嫌がらせを始めたって刑事裁判で認定されているんですよ」

A氏 「彼にもそれなりの理由があるんですねぇ…」
   (それなりの理由じゃないだろ……これ)

このBが当方に名誉毀損を始めた理由については、聞いた誰もが「そんな理由で名誉毀損を始めたんですか?」と口を揃えて驚くのだが、Aにはこの理由が至極真っ当に感じる上に、それが刑事裁判で認定された事に対して何も驚きは無いようだ。

当方 「話を戻しましょう。Aさんはあまり悪いことをやったと思っていないんですか?」
A氏 「私は申し訳ないけども、吉野さんが記事を書いた時点で悪い人だって認識していましたから」
   (今日もどの記事が原因なのか言わないのが不気味だなぁ……)
 
当方 「おまわりさん、この面会室って透明アクリル板に書類を貼ってAさんに見せる事は可能ですか?」
 
警察 「別に問題ないですよ」

当方は透明のアクリル板にAの書いた謝罪文の写しを貼り付けた。

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透明なアクリル板越しにAへ見せた反省文

当方 「これは12月1日にAさんが書いて、数日後に弁護士へ宅下げして渡した反省文です、読めますか?」

A氏 「コレなんですかッ!! これはそっちに行くものじゃないでしょ!?  リークですよ、これ!!」
   (えっ、リーク?! なにそれ……)
 

当方 「ちょっと聞いて良いですか? この反省文は僕宛てに出したものなのですか? それとも検察官か弁護士へ宛てて出したものなのですか?」

A氏 「そんなの言えないです!! いいんですか、こんな事して!!」

当方 「これはAさんの弁護士が、僕に『Aさんから反省文を渡されていますから口頭でお伝えしまえね』と電話で伝えたものを文章化したものです」

A氏 「弁護士がそんなことしますかね…… これは検察官のリークでしょ!!」
   (話の主体が情報漏洩になってきた……)


当方 「順番を追って説明すると、まず検察官からAさんが書いた反省文の存在を聞いたんです。その検察官から反省文の内容はAさんの弁護士から聞いて欲しいって指示が出て、そこでAさんの弁護士に電話をしたら、この反省文の内容を教えてもらえたんですよ」

A氏 「そんなの承認できないですよ!! それはそっちに行くものじゃなかったんですよ!! なんでそこにあるかが不思議なんですよ!!」
   (この反省文は誰に宛てて何の為に書かれたのだろう……)
 
 
当方 「僕はこの反省文を読んで、全体的には反省しているだろうなぁ……とは読めました」

A氏 「はい……」

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問題の5行目と6行目

当方 「この5行目と6行目の”意固地にならなければよい”って部分、これAさんが自身に対して戒めで言っているのか、それとも僕に対して言っているのかわからないんですけど、どっちなんですか?」

A氏 「どうでもいいじゃないですか!!  何でそんなことを聞くんですか!!」
   
(この2行から反省が感じられないからなんだけれども……)


当方 「僕は別にAさんの意見を否定するつもりはありません。これを聞いたのはこの部分の真意を聞きたかっただけです」

A氏 「そんな事を言われてもね、検察が表に出さないって聞いてますから!! アレコレ言われたくないですよ!!」
   (この言い方だと検察官には、この反省文は吉野へ向けて書いていると伝えているのだろうなぁ……)
 

当方 「先程これは検察のリークだと言っていましたけれども、この反省文はAの弁護士さんから検察官に公式にFAXで送信されているそうです」

A氏 「はぁーーー!? ちょっとわからないですよ、ほんとわからないですよ!!」
   (もしかして反省文を書いた事を忘れてしまっている?)


当方 「反省文を書いた事も忘れてしまったんですか?」

A氏 「はい?」

当方 「書いたことも忘れてしまったんですか?」

A氏 「そんな事を言われましてもね、私には答えようがないんですよ。追い詰められちゃうとねぇ…」

当方 「追い詰めているのではなくて、これが反省文だったら僕は反省文として読むし、もしこれが弁護士に出した反省文の下書きか何かだったら反省文として読みませんよ」

A氏 「そこまで言うのであれば弁護士を通して話してください!! 私からは言えませんよ!! 検察官には送っていないって聞いていますから!!」

当方 「検察には送っていないって聞いている? じゃあ検察には送っていないって認識でいいですか?」

A氏 「弁護士に相談します、これ以上はもう聞かないでください!!」

当方 「反省文は僕に渡すつもりじゃなかった、そういう事でよいですか?」

A氏 「もうわかんないです。すみません」

警察 「残り3分です」
 
当方 「僕は今回色々な事が聞けてとても参考になりました。これを参考にまた聞きたい事が出てくると思うので、もう一回だけ来ようと思いますが、Aさんが来ないでくれというのであれば来ません」

A氏 「別に来るなっていうわけでもないんですけどね」

当方 「それではまた明日来ますんで」


今日の面会が始まるまで、当方はてっきりAの反省ないしAの本意が聞けるものだと思っていたのだが、実際に聞けたのは「反省文が検察か弁護士からのリークされたというAの疑念」「当方が際限なく和解金を無心する人間という思い込み」、そして「悪い事をしたと思っていないという言質」という予想外な答えだった。

だが、もしかしたら間違っているのは当方で、正しい事を言っているのはAかもしれない。
そこで当方は真相を確かめるべくAの国選弁護人に連絡を入れ、問題の反省文について問うてみたところ次のような回答を得る。

「こないだ電話でお伝えした反省文は、Aさんが吉野さん宛てに書いたもので間違いありません。それを私が宅下げで受け取りまして、検察官へAさんが吉野さん宛てに書いた反省文としてFAXしました。通常であれば吉野さんに反省文の原本をお送りするのですが、今日まで検察官から連絡先を教えて頂けていなかったので…… 口頭でご住所を教えて頂けるのであれば郵送でお送りしますよ。反省文って本人に渡さないと意味がないものですので、当弁護士事務所は必ず被害者様にお渡しするようにしています」

当方は弁護士に自宅の住所を伝え電話を切った。

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Aは弁護士との対話を望んでいた

あの反省文はやはりAが当方宛てに書いたものだった。
だが何より恐ろしかったのは、吉野宛てに書いた反省文が当方の手元に渡った事がわかった瞬間「検察官のリークだ」「これはそっちに行くものじゃない」と言った事だ。

きっとAは嘘なんかついていない。
彼の口から語られる言葉は彼の中では真実なのだろう。

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トクンと心臓が鳴った。

「自分はもしかしたら大変な人間に絡まれているのかもしれない。警察や検察の言うようにAとは面会という形で関わらない方がよかったのではないだろうか?」

そんな事を考えながら電車に乗っていると、突然最初に感じた違和感の正体に気がついた。

当方は留置管理係の警察官へ書類の提出した際に

「Aに吉野さんの個人情報をどこまで伝えてよいですか?」

と聞かれていなかったという事に。

今度はドクンと心臓が鳴った。

その日の会食は、未だ何を食べたか思い出せない。

次回 また、法廷で会いましょう


ここまで長々と読んで頂き、本当にありがとうございました。

以下は続きである「最終日 名誉毀損罪と侮辱罪で逮捕され勾留されている容疑者へ会いに行った話」となります。


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