第8話 触書とアダルトなお買い物


凄いな……


すぐに触書が発行されあちこちで貼られている。


◆◆◆


触書が貼られて1週間がたった。


今日からは違反をすると『鞭打ち100回』だ。


触書は『見ていない』という人の事も考え1週間の猶予がある。


そして、今日で1週間。


もう見ていないという言い訳が効かなくなり、触書を見ていなかろうが、刑は執行される。


貴族や王族は『鞭打ち』を軽く見ているが、かなりの地獄だ。


鞭で打たれれば1回でも恐ろしい痛みが走る


100回も打たれれば実際は血しぶきが舞い、背中の皮が千切れる。


この世界での鞭打ちは死なないように調整して打つし、その後ポーションや魔法で治るとはいえ、屈強な男でなければ泣きわめくし、これはトラウマになる。


そして、これは公開刑だ。


つまり、女なら上半身裸で行われるから良い晒しもんだ。


だから……きっと誰もが守る筈だ。


◆◆◆


「フドラくん、本当に大丈夫なのかな?」


「大丈夫だよ! 触書き見たでしょう? もしアイシャさんの悪口を聞いたら、そのまま衛兵に通報すれば良いんだよ。 そうしたら罰が与えられるから、それにこれは冒険者だけじゃなく一般人も含むから、少なくとも表立って悪口言う奴は居ないんじゃないかな!」


「うん、そうだね」


多分、もう文句をいう奴は居ない。


だが、それは表立ってしないだけであって、心までは縛れない。


結局、今の所はこれ以上の事は出来ない。


「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」


目線は感じるが誰も何も言ってこない。


此処からどうなるかだな。


媚を売ってくるのか、それとも反発してくるのか?


様子を見てからの判断だな。


「それで、フドラくん! 今日は何処に行くの? 私、なんでも奢っちゃうよ!」


俺とアイシャさんは腕を組みながら歩いている。


大きな胸が腕にあたり、気持ち良い。


アイシャさんはご機嫌にそう言うけど、こればかりは俺が出したい。


「今日は俺がお金を出すから気にしないで!」


「えっ、良いよ! 何を買うか知らないけど、私が出すから」


とは言えな……


「今日のは、俺が出すよ! これから買うのは結婚指輪とアイシャさんの服と下着だから……」


アイシャさんの顔が少し赤くなった。


「指輪はフドラくんが出すのは分からなくもないけど、私の服と下着のお金をなんでフドラくんが出すのかな?」


これから俺が買おうとしている服は『セクシー』がつく物だ。


流石にアイシャさんに買わせるのは恥ずかしい。


こういう物は男が出すべきだ。


「それは……」


「それは?」


「内緒……」


「フドラくん、偶に意地悪になるよね? なんで内緒なの?」


「う~ん! それも内緒。行ってからのお楽しみ!」


「もう、フドラくんったら、まぁ良いわ。楽しみにしててあげる」


すぐに近くの貴金属店に入った。


「いらっしゃいませ! 今日はどういった物をお探しで!?」


どうやら触書の効果はしっかりあったようだ。


店員も誰もおかしな雰囲気はない。


店主らしい男がしっかりと対応してくれている。


「結婚したんで、結婚指輪を買いに来たので宜しくお願い致します」


「畏まりました。それでは指のサイズを計りますので左の手をお願い致します」


「「これでいい?」」


俺達が手を差し出すと、特殊なリングを使い左手薬指の大きさを計りだした。


「はい結構です! 指輪ですが金と銀どちらが宜しいですか?」


この世界の結婚指輪は、前世でいうかまぼこ型しか無く、金属も2種類のみしかない。


「アイシャさん金で良い?」


「うん、金が良いな」


金の方が少しだけ金額が高い。


お金=愛情では無いけど、此処は少し見栄を張りたい。


「それじゃ金の方をお願い致します」


「畏まりました」


店主にお金を払うと、お互いに指輪を嵌めて貴金属店を後にした。


ちなみにこの世界では指輪交換やお互いに嵌めてあげるような習慣は無く、ただ同じ物を身に着ける。それだけの習慣だ。


◆◆◆


「フドラくん、本当にありがとう! これ凄く嬉しいよ!」


手をかざしながらアイシャさんは指輪を見ている。


「よそ見していると転んじゃうぞ」


「転んでも良い!」


嬉しそうだから良いよな。


そして、今度は……


「目的のお店は此処なんだ!」


「此処なんだ? 高級そうな洋服店だけど、どうしてフドラくんが買うの? 私の服なら自分で買うけど……」


「それは見てのお楽しみ……」


此処は普通のお店じゃないから。


ドアを開け中に入ると……


「ようこそ、紳士淑女の皆さん! 趣味の店ピンキーガーデンへようこそ!」


妖しい雰囲気の店主が挨拶してきた。


「フドラくん……此処って……え~と……凄いね」


アイシャさんがそう言うのも分かる。


此処は普通のお店では無く、アダルトな下着や服のお店だ。


「だから、俺が買うっていったでしょう? まぁ……その俺の目の保養の為だから」


「そう、それなら、買って貰おうかな? それでフドラくんは私にどんなのを着せたいのかな?」


ウリウリって感じで肘で俺を押してくる。


「そうだね……下着から選んで良い?」


「別に良いけど……見せるのはフドラくんだけだからね……どうぞ」


顔を赤くしながらアイシャさんがそう言ってきた。


「それじゃ、遠慮なく……え~と、アイシャさんのお尻は凄く綺麗だから、この紐パンは確定と、あと紫と赤と黒のスケスケのショーツは買いかな……あとそれと対になるブラを買って……あっこのスケスケのセクシーなキャミソールも買っちゃおう」


「あの……それ全部私が着るんだよね?」


「うん、僕の奥さんはアイシャさんしかいないからね」


「だよね?! フドラくんって凄くエッチなんだ!」


「まぁ新婚だから仕方ないんじゃない?」


「もう、仕方ないな……早速今晩から着てあげるよ」


「うん、だけどまだ、これだけじゃないんだ! 洋服も買うからね」


「洋服? 私、普段はビキニアーマー着ているから、これより露出のある服ってあるのかな?」


アイシャさんはそう言ってビキニアーマーを触っているけど、服は露出だけが全てじゃない。


「そうだね、露出は少ないけど、こう言うのも良いんじゃないかな?」


俺が手に取ったのはオレンジのボディコンと裸エプロンとミニタイトスカートと胸元が大きく開いたブラウス。


「やっぱり、フドラくんはマニアックだね……いいよ! それも今夜着てあげる」


「それじゃ今晩が楽しみだね」


「もう! まぁ良いけどね」


「随分、仲が宜しいようで何よりです......それでそちら全部お買い上げで宜しいですか?」


「はい」


代金を支払い、俺達はピンキーガーデンを後にした。


今夜が凄く楽しみだ。





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【カクヨム10参加作品】勇者に追放された俺は、他のパーティに入る事にしました ~今蘇る伝説の英雄パーティ~ 但し30歳越えのビキニアーマーを着こんだエロいヒロインがわけありで戦えません! 石のやっさん @isinoyassan

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