アメリカ・ニューヨークのある家の裏庭で、先史時代の“マストドンの顎”の化石が発見された。氷河期の生態系に関する新たな手がかりを提供するものとして注目を集めている。ニューヨーク州教育局は12月中旬、ニューヨーク州スコッチタウン近郊の住宅の裏庭でマストドンの顎の化石が発見されたと発表した。ニュースリリースによると、この驚異的な発見は、スコッチタウン近郊の住宅地で偶然に起こったという。家の所有者は、たまたま裏庭で土の中から2本の歯を見つけ、数センチ地下の土を掘り進めると、何かの化石ということに気づいたとそうだ。
「歯を見つけて手に取ったとき、これは普通のものではないと直感しました」と話す家の所有者は、すぐに専門家に連絡。ほどなくして発掘が行われることになった。調査を進めていくと、この化石は氷河期に生息していた“マストドンの顎”ということが判明し、その他にも保存状態の良い足指の骨や肋骨の断片も発見されたという。
1/3